Money Forward X、バンキングアプリ『BANK APP』の導入金融機関における利用実績を発表
若年層を中心とした顧客基盤獲得と業務効率化の双方に貢献
マネーフォワードエックス株式会社は、地域金融機関向けに提供するバンキングアプリ『BANK APP』について、6月13日に開催した金融機関向けイベントの中で、アプリ導入金融機関における利用実績を発表しました。本実績から、『BANK APP』が若年層を中心とした顧客基盤の獲得と業務効率化の両面で、導入金融機関の課題解決に貢献していることが分かりました。

◾️ダイジェスト
・総ダウンロード数が40万件を突破。年間平均MAU率※1は83%と高い水準を維持。
・「振込」「ことら送金」「税公金支払い」の利用が伸長し、「カードローン」も好調。
・導入金融機関からの評価ポイントは、業務効率化につながる機能や、優れたUI/UX。
・導入金融機関の事例では、若年層の顧客基盤拡大と業務効率化の双方で効果が現れた。
近年、人口動態の変化やデジタルチャネルの普及を背景に、多くの地域金融機関が共通の課題に直面しています。特に、若年層の都市部への流出や高齢化に伴う相続により、地域の預金が首都圏へ移動するリスクが指摘されています。一方で、モバイルアプリ等を活用し、顧客の利便性を向上させている地域金融機関では、預金残高の増加ペースが高い傾向にあります※2。
当社は、こうした課題を解決するため、2023年5月より地域金融機関向けにバンキングアプリ『BANK APP』の提供を開始しました。本アプリは、各金融機関のオリジナルブランドでサービスを提供できる「ホワイトラベル形式」を採用しており、現在までに6金融機関で導入が決定し、うち5機関でサービス提供中です※3。また、2025年3月には、口座開設や振込・各種支払いといった銀行の主要機能に対応したほか、FIDO認証やJPKIといったより高度なセキュリティを搭載しました。これにより、金融機関は事務作業の時間を削減し、より付加価値の高いコンサルティング業務などへ注力することが可能となり、顧客へのサービス向上に繋がっています。
※1 MAU率:月間アクティブユーザー(Monthly Active Users)の割合。全登録ユーザーのうち、月に1回以上サービスを利用したユーザーの比率。
※2 日本銀行「金融システムレポート」3.資⾦流動性リスク (2025年4月23日公開)
※3 栃木銀行、高知銀行、京都信用金庫、横浜信用金庫、徳島大正銀行で提供中。三十三銀行は2025年秋ごろ提供開始予定。
■『BANK APP』の実績
・ダウンロード数とMAU率について
『BANK APP』は、2023年5月の提供開始から2025年5月末までの2年間で、総ダウンロード数が40万件を突破しました。年間平均MAU率※1は83%で、利用者に日常的に活用されるアプリとして定着しています。

・累計取引件数について
累計取引件数は24万件※4を超え、特に2024年12月に搭載した「振込」と個人間送金サービス『ことら送金※5』の利用が急伸しました。また、請求書や納付書のバーコード・QRコードを読み込んで支払う「税公金支払い(『PayB※6』)」機能は、固定資産税や自動車税の納付時期である2025年4〜5月にかけて利用が増加しました※7。

※4 「振込」機能は、アプリ内の「振込」タブを押下したユーザー数を集計しています。
※5 『ことら送金』は、株式会社ことらが提供するサービスです。
※6 『PayB』は、ビリングシステム株式会社が提供するサービスです。
・「カードローン」機能の利用実績について
来店不要でアプリ上で手軽に借入・返済が完結できる「カードローン」も、その手軽さから利用が順調に伸びており、累計借入額は約8億円に達しました※7。

※7 搭載する機能は金融機関によって異なる場合があります。
<導入金融機関の声>
・満足度の高い機能
導入金融機関へのアンケート調査では、満足度の高い機能として「住所・電話番号変更」「普通預金の口座開設」が上位に挙がりました。導入金融機関からは、これまで来店が必要だった手続きがオンラインで完結できるようになったことで、「受付件数が2倍以上に増加しているが、事務処理の体制を維持したまま、滞りなく業務が運営できている」「営業店で行っていた作業が減少することで、事務ミス・トラブルの減少が見込まれる」「操作が非常に簡単かつ、セキュアである」といった声が寄せられました。顧客の利便性向上に加え、窓口の業務負担軽減につながる機能が評価されています。

・アプリの評価ポイント
導入金融機関からは、「画面の見やすさ・デザイン」「操作性」も高く評価されています。「デザイン性があり、UIが整っている」「シンプルで操作が分かりやすい」「顧客からの操作に関する問い合わせが非常に少ない」といった声が寄せられています。

■導入金融機関における個別事例
『BANK APP』を導入した金融機関では、手続きのデジタル化によるユーザーの利便性向上を通じて、若年層における新規顧客獲得が進むと同時に、業務効率化の面でも具体的な効果が現れています。
・栃木銀行『とちぎんアプリ』の事例:20代の約2人に1人が利用、「住所電話番号変更」業務は8割削減
キャッシュカードを保有する20代顧客のうち約2人に1人(約53%)がアプリを利用しており、将来のメイン顧客となりうる若年層へのアプローチに成功しています。また、アプリ導入前後の業務フローを比較すると、最も業務削減効果があった「住所電話番号変更」機能では、受付件数は約5倍に増加した一方、処理にかかる時間が約80%削減されました。

・京都信用金庫『てのひら京信』の事例:若年層の新規口座開設が約2倍、月間168時間の業務を削減
アプリ経由での「普通預金の口座開設」申込者のうち約6割を10〜20代が占めており、これは店頭受付における同年代の割合と比較して約2倍となっています。また、口座開設に伴う一連の業務がデジタル化されたことで、月間約168時間(1件あたり約20分)の業務時間削減に繋がっています。

当社は今後も、「ともに、金融をすべての人のそばに」というミッションのもと、『BANK APP』の機能拡充や導入支援を通じて、地域金融機関のビジネス拡大と、金融機関の顧客の利便性向上の双方に貢献してまいります。
■バンキングアプリ『BANK APP』について
マネーフォワードエックス株式会社が開発・提供する『BANK APP』は、口座開設や諸届、振込、支払いといったフルバンキング機能を実装するアプリです。インターネットバンキングを契約していない方も含め誰でも利用することができます。あわせて提供する金融機関向けのクラウドサービス『BANK 顧客サポート』は、金融機関の事務効率化やマーケティングに活用できます。最新のセキュリティを搭載し、金融機関とユーザーの利便性・安全性を追求します。
■マネーフォワードエックス株式会社について
名称 :マネーフォワードエックス株式会社
所在地 :東京都港区芝浦 3-1-21
代表者 :代表取締役社長 本川 大輔
設立 :2024年12月
事業内容:金融関連サービスの開発・提供
URL :https://moneyforward-x.co.jp/
<サービスの導入をご希望の場合のお問い合わせ先>
https://moneyforward-x.co.jp/contact/
<共創サービスについて>
https://cocre.moneyforward-x.co.jp/
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