【岡山大学】液体をつかむ?アリのユニークな液体の運搬は、餌の粘度が鍵!
2023(令和5)年 6月 20日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院環境生命自然科学学域(農)の藤岡春菜助教と、フリブール大学(スイス)のManon Marchand 博士、Adria LeBoeuf教授は、トゲオオハリアリの採餌行動が液状餌の粘度によって変化することを発見しました。
さらに、粘度に応じて行動を変化させることで、トゲオオハリアリは、効率的に多くの餌を持ち帰っていることが解明されました。
この研究結果は、2023年6月14日、英国王立協会の国際雑誌「Proceedings of the Royal Society B」の Research Article として掲載されました。
◆藤岡春菜助教からのひとこと
この研究は、物理学者であるManonとのコラボレーションによって、大きな成果をあげることができました。液体の粘度や重力は、生物学者の私に取って普段は全く馴染みのない現象ですが、動物世界を理解する上で大切です。頭が痛くなりながら、粘度が小さなアリの行動に与える影響を考え続けた日々でした。留学先のAdria教授には、上司として友人として、たくさん支えていただきながら、研究を進めました。共著者のお二人にはとても感謝しています。
◆論文情報
論 文 名:Diacamma ants adjust liquid foraging strategies in response to biophysical constraints
掲 載 紙:Proceedings of the Royal Society B
著 者:Haruna FUJIOKA*, Manon Marchand, Adria C. LeBoeuf*
D O I:10.1098/rspb.2023.0549
U R L:https://doi.org/10.1098/rspb.2023.0549
◆研究資金
本研究は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)「科学研究費」(JP20J01766)と公益社団法人日本動物学会茗原眞路子研究奨励助成金の支援を受けて実施しました。
◆詳しい研究内容について
液体をつかむ?アリのユニークな液体の運搬は、餌の粘度が鍵!
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230614-2.pdf
◆参 考
・岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(農)昆虫生態学ユニット
https://sites.google.com/view/insect-ecology-okayama/home?authuser=0
・岡山大学大学院環境生命自然科学研究科
https://www.elst.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学農学部
http://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
◆参考情報
・驚きのアリの子育て 社会性昆虫の不思議 岡山大学 藤岡春菜先生(YouTube, ScienceTalks TV)
https://youtu.be/SW6Jz95aNyo
・女性の昆虫研究者として生きる道 岡山大学 藤岡春菜先生(YouTube, ScienceTalks TV)
https://youtu.be/g5pC3aRN83M
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(農)助教 藤岡春菜
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 農学部1号館
TEL:086-251-8313
https://sites.google.com/view/insect-ecology-okayama/home?authuser=0
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年6月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001445.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
- アリは、巣の仲間のために見つけた餌を持ち帰りますが、運搬が難しい液体の餌(蜜など)はどのように運ばれるのでしょうか?
- 多くのアリは、液体の餌を飲んで胃に貯めて持ち帰りますが、一部のアリ種は、液体の餌も、固形の餌と同じように大顎で“つかむ”ことができます。
- 本研究では、トゲオオハリアリが液体の餌の粘度によって運搬方法を使い分け、運搬効率を高めていることを世界で初めて発見しました。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院環境生命自然科学学域(農)の藤岡春菜助教と、フリブール大学(スイス)のManon Marchand 博士、Adria LeBoeuf教授は、トゲオオハリアリの採餌行動が液状餌の粘度によって変化することを発見しました。
さらに、粘度に応じて行動を変化させることで、トゲオオハリアリは、効率的に多くの餌を持ち帰っていることが解明されました。
この研究結果は、2023年6月14日、英国王立協会の国際雑誌「Proceedings of the Royal Society B」の Research Article として掲載されました。
◆藤岡春菜助教からのひとこと
この研究は、物理学者であるManonとのコラボレーションによって、大きな成果をあげることができました。液体の粘度や重力は、生物学者の私に取って普段は全く馴染みのない現象ですが、動物世界を理解する上で大切です。頭が痛くなりながら、粘度が小さなアリの行動に与える影響を考え続けた日々でした。留学先のAdria教授には、上司として友人として、たくさん支えていただきながら、研究を進めました。共著者のお二人にはとても感謝しています。
◆論文情報
論 文 名:Diacamma ants adjust liquid foraging strategies in response to biophysical constraints
掲 載 紙:Proceedings of the Royal Society B
著 者:Haruna FUJIOKA*, Manon Marchand, Adria C. LeBoeuf*
D O I:10.1098/rspb.2023.0549
U R L:https://doi.org/10.1098/rspb.2023.0549
◆研究資金
本研究は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)「科学研究費」(JP20J01766)と公益社団法人日本動物学会茗原眞路子研究奨励助成金の支援を受けて実施しました。
◆詳しい研究内容について
液体をつかむ?アリのユニークな液体の運搬は、餌の粘度が鍵!
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20230614-2.pdf
◆参 考
・岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(農)昆虫生態学ユニット
https://sites.google.com/view/insect-ecology-okayama/home?authuser=0
・岡山大学大学院環境生命自然科学研究科
https://www.elst.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学農学部
http://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
◆参考情報
・驚きのアリの子育て 社会性昆虫の不思議 岡山大学 藤岡春菜先生(YouTube, ScienceTalks TV)
https://youtu.be/SW6Jz95aNyo
・女性の昆虫研究者として生きる道 岡山大学 藤岡春菜先生(YouTube, ScienceTalks TV)
https://youtu.be/g5pC3aRN83M
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(農)助教 藤岡春菜
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 農学部1号館
TEL:086-251-8313
https://sites.google.com/view/insect-ecology-okayama/home?authuser=0
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年6月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001445.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください
すべての画像