シンガポールの7地区を対象に廃家電リサイクル活動を展開
シンガポールでは毎年60,000トンの電子機器、家電製品が廃棄されています。その内の半分は一般家庭から、そして残りは商工業施設からの廃棄物です。
パナソニック アジアパシフィック株式会社(以下、パナソニック)は、南東コミュニティ・デベロップメント・カウンシル(南東CDC)、および、廃家電リサイクル業者のCimelia社と共同で2015年1月23日より、ハートランド廃家電リサイクルプログラムの第2期をスタートさせました。この環境/CSRプログラムは3P(市民、民間、行政)パートナーシップの行政理念の下、環境庁(NEA)からの後援も受けています。
パナソニックは、2013年7月から7カ月間にわたって南東CDCに含まれるマウントバッテンとマリンパレードの2地区で、近隣住民に家電のリサイクルシステムを提供する本プログラムを試験的に実施しました。同国では法的な家電リサイクル制度がない中、簡易に廃家電を回収するプラットフォームを提供することで、住民からは大きな反響を得ることができました。
結果、この試験期間中に計1,812個、総重量10トン超の廃家電が回収されました。
そして2015年度、パナソニックはCimelia社と共同で、上記2地区に加えて近隣5地区も対象とする同プログラム(第2期)を実施。第2期は2015年の2月から10月までの9カ月間、月1回の廃家電回収を行い、12トンの回収目標を掲げています。
第1期プログラムでは廃棄物の数量データ収集が主目的でしたが、今回は廃家電リサイクルに対する住民の意識や賛否の調査も実施されます。このため、学生をはじめとするボランティアによる訪問や回収拠点でのアンケート調査も予定されています。この調査結果はシンガポールの今後の廃家電リサイクル制度の設計に反映される予定です。
また、本プログラムでは廃家電リサイクルの普及と啓蒙活動の他、恵まれない人々を対象に合計5,000個の省エネ電球を無償支給する支援も展開。リサイクルに持ち込まれた廃家電1個につき、1~3個の省エネ電球を配布する仕組みです。この取組みは第1期、第2期を通じて行っており、第2期の立ち上げを記念して、内320個が大学・専門学校の40人の学生ボランティアや、パナソニックの幹部らによって対象の家庭に配布、設置されました。
廃家電のリサイクルは行政、民間および地域住民が共働するべき取組みです。パナソニックはリサイクルを率先して行う企業として、これからもCSR活動を通してコミュニティをサポートし、学校支援プログラムや工場見学を通じて若者の資源保護に対する意識の向上を図っていきます。
<関連情報>
パナソニック シンガポール(英語)
http://www.panasonic.com/sg
パナソニック シンガポール ニュース(英語)
http://www.panasonic.com/sg/corporate/news.html
パナソニックのCSR・環境
http://www.panasonic.com/jp/corporate/sustainability.html
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