奈良の伝統工芸を未来へ受け継ぐー奈良伝統工芸後継者育成研修ー
奈良市では奈良伝統工芸後継者育成研修第8期生を募集しています。
■「奈良伝統工芸後継者育成研修」とは
「奈良伝統工芸後継者育成研修」は、長い歴史に裏付けられた魅力ある奈良伝統工芸の後継者を育成・支援することにより、その貴重な技術・技法を後世に受け継ぐことを目的としています。

昨今の日本においては、生活スタイル等の変化により、伝統工芸の後継者が不足する傾向にあります。それは長い歴史のなか、奈良の地で代々受け継がれてきた「奈良伝統工芸」においても例外ではありません。
そこで「奈良伝統工芸後継者育成研修」では、魅力ある奈良の伝統工芸を未来に受け継ぐために、全国的に公募し、意欲ある後継者の発掘をおこないます。
さらに、第8期生募集に際しては、事務局において奈良伝統工芸各分野の従事者に対するヒアリングを実施し、後継者育成に関する現状や課題を把握しました。これらの意見を踏まえ、奈良一刀彫の土井志清氏と奈良晒の岡井大祐氏が工房主として後継者育成事業を実施します。
なお、本研修の理解を深めるための説明会・交流会を11月15日(土)に開催します。工房主によるトークセッションなどを通して、様々な切り口から「奈良伝統工芸後継者育成研修」について発信します。
■制度の概要
<研修を受けることができる方>
ア 研修開始時(令和8年4月1日)において満40歳未満の方
イ 研修を受けようとする科目の基礎技術の取得者
ウ 奈良への愛着があり、研修修了後も奈良工芸に携わる意欲を持っている方
<研修科目及び人員>
奈良一刀彫 1名
奈良晒 1名
<研修期間>
令和8年4月1日~令和11年3月31日
※ただし、研修期間更新のため1年ごとに審査があります。
<研修内容>
奈良伝統工芸の工房主が行う基本的な指導
なら工藝館等で行う奈良伝統工芸の技術的な自己研修
なら工藝館等で開催される制作実演等への参加
自立を見据えた経営力強化・販路拡大のためのプログラムの受講
<研修者の義務>
3ヶ月ごとに研修の成果を工房主に提示
年1回以上、各種展覧会に出展し、入選を目指し、作品の制作に励む
研修修了後、なら工藝館の事業に協力する
研修修了後、作品を1点奈良市に寄贈する
奨励金
月15万円
■募集
通常の選考に加えて、説明会・交流会(後述)も実施します。
<募集期間>
令和7年10月7日(火)~12月10日(水)
<スケジュール>

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説明会・交流会 |
令和7年11月15日(土)午後1時30分~午後3時30分(予定) |
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第一次書類選考 結果通知 |
令和7年12月下旬 |
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工房見学(任意) |
令和7年12月下旬 |
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第二次面接選考 |
令和8年1月中旬 |
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第二次面接選考 結果通知 |
令和8年1月下旬 |
<応募方法>
令和7年度 奈良伝統工芸後継者育成研修生募集要項をご一読いただいた上、下記応募書類を応募期間内になら工藝館までご提出ください(持参もしくは郵送)。郵送の場合は受付最終日必着とし、「応募書類」と朱書した書留郵便等記録が残る方法で送付ください。
なら工藝館:〒630-8346 奈良市阿字万字町1番地の1
<応募書類>
下記リンクよりご確認ください。
奈良市「奈良伝統工芸後継者育成研修」ホームページ:
■説明会・交流会について
本研修の詳細な説明や、工房主によるトークセッションを現地・オンラインのハイブリット形式で開催します。また、現地参加の方は、説明会終了後にスペシャルゲストをお招きし、職人同士のトークセッションや交流会を実施します。
―奈良一刀彫・奈良晒とは、どのような伝統工芸か?
―工房主として・弟子として、どのように研修を進めていくのか?
―伝統工芸の職人・作家として活動していくにはどうしたら良いのか?
様々な切り口から、「奈良伝統工芸後継者育成研修」について発信します。
<日時>
令和7年11月15日(土)午後1時30分~午後3時(予定)※現地のみ午後4時まで
<場所>
BONCHI(奈良市橋本町3-1)
<定員>
現地30名/オンライン同時開催
※説明会・交流会の詳細や申し込み方法は後日公開します。
■第8期 工房主の紹介
奈良伝統工芸の後継者育成に挑む工房主を紹介します。
なお、お二人の伝統工芸にかける思いについて深掘りしたコラムを後日「まちびと」(https://machibito.work/)にて公開予定です。
・土井 志清 氏(奈良一刀彫)
奈良県生駒の自然豊かな土地に工房を構える。45年以上のキャリアを持ち、奈良一刀彫の第一線で活躍。その技術と表現力に高い評価を受け、日本だけでなく海外からも注文が入る。伝統的な技法を継承しつつ、現代の感性にも調和する表現を追求し、木材の風合いや質感を生かした精緻な彫刻により、干支や節句人形、能彫など多様な作品を制作している。

・岡井 大祐 氏(奈良晒)
1863年から続く麻工房「岡井麻布商店」の6代目。手紡ぎの糸を使い、手織りで織り上げる、奈良の伝統工芸品「奈良晒」を製造。奈良県奈良市田原に工房を構え、近鉄奈良駅前と猿沢池のすぐ近くに店舗を持つ。2017年に麻が持つ素のままの糸の魅力を伝えることにこだわったブランド「Mafu a Mano」を立ち上げる。2024年 奈良県伝統工芸士に認定。

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