【Daijob.com独自調査】「英語力」で「年収」はどれだけ変わる?~50代女性で最大1.9倍(+301万円)の差が明らかに
ビジネス・プロフェッショナル×バイリンガルのための転職・求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレント株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:横川 友樹、以下「当社」)は、同サイト登録者の英語力および企業からのスカウトデータ(※1)をもとに、英語力が年収・キャリアに与える影響について独自調査を行いました。
【調査結果のポイント】
本調査結果は、英語力がキャリア形成における重要な差別化要素であることを改めて浮き彫りにしました。
■50代の英語力(※2)と年収差(※3):
・英語力が高い50代男性は、平均年収の1.4倍(+261万円)
・最も大きく差が生じたのは50代女性で、1.9倍(+301万円)
■最終経験職種による比較:
・「金融関連職種」が最も年収差が大きく、英語力によって1.4倍(+208万円)
・「カスタマーサービス」も1.4倍(+115万円)の差
■英語力のある人材を求める企業ニーズの高まり:
・外資系企業や日系グローバル企業からのスカウトが前年より15%以上増加(+3,310人)
・特に女性のスカウト率が前年比20%増(+1,920人)
※1.スカウトとは、Daijob.comに求人掲載している企業が、同サイトに会員登録し匿名履歴書を公開している求職者に対して、選考や面接のオファーを直接連絡するサービス。※2.英語の日常会話レベルをTOEIC®L&R TEST475~730点、ビジネス会話レベルを735点以上と定義しています。(TOEIC is a registered trademark of ETS)※3.国税庁による「令和5年分 民間給与実態統計調査」の平均給与をもとにしています。
【はじめに】
英語力と年収の関係性を調べる本調査では、2023年度と比較して対象者が3,000名以上増加しました。この結果から、外資系企業や日系グローバル企業による英語力を持つ人材への需要が、依然として高いことがうかがえます。近年、外国企業による日本市場への投資が加速している背景もあり、英語力と専門性を持った人材のキャリアはどのように進展しているのか、本調査を通じて分析しています。
本調査は、外資系・日系グローバル企業での活躍をめざす人材にとって、ビジネス環境における「英語力」の重要性を再確認するきっかけとなる内容です。また、英語力を活かした今後のキャリアの可能性を考える上で有益な参考情報になることをめざしております。
■調査結果
1.企業からスカウトを受けた人材の75%以上が英語レベルはビジネス会話以上
Daijob.com登録者で企業からスカウトを受けた人材(日本国籍)は、75%以上が「英語レベルビジネス会話以上」で、男女別にみると女性の割合が58%と多く、年代別では30代の割合が41%と最も多い結果になりました。2024年度の調査対象者は2023年度と比べて、全体で3,322人増加し、企業におけるグローバル人材のニーズは高まっている傾向にあります。男女別の内訳は、男性が1,402人増加したのに対して、女性は1,920人増加し、女性が大幅に増加する結果になりました。
2.英語力の違いによる年収差は50代の男性が1.4倍(261万円)、50代の女性では1.9倍(301万円)
これまでの調査同様、今年度の調査でも、企業からスカウトを受けた人材の平均年収を比較すると、「英語レベルがビジネス以上」の人材は、国税庁が公表した平均年収と比較して、大幅に高い年収になっていることが明らかになりました。特に、50代の男女において、英語力が年収に大きな影響を与えていることが特徴的です。
男性50代では、「英語レベルがビジネス以上」の平均年収が、国税庁の調査結果と比較して、1.4倍(261万円差)高い水準にあります。一方、女性50代においては、同条件で1.9倍(301万円差)と、さらに顕著な年収差が見られました。この傾向は、これまでの調査結果とも一致しており、女性における英語力の影響が特に顕著であることを示しています。
また、「英語レベルビジネス以上」の人材全体が、「日常会話以下」の人材よりも高い年収を得ているという傾向も確認されました。ただし、30代男性では例外的に、「日常会話以下」の人材の方が平均年収が高い結果となりました。この年代は一般的に幹部候補やチームリーダーとして活躍している即戦力人材が多く、言語力を問わず人材市場のニーズが高いためと推測します。
さらに、昨年度の同調査と比較すると、男女ともに英語力による年収格差がやや縮小傾向にあることがわかりました。たとえば、男性50代の年収差は昨年度1.5倍から今年度は1.4倍に、女性50代は2.2倍から1.9倍に減少しています。この結果は、英語力が依然としてキャリア形成において重要な要素でありながら、その影響が安定してきている可能性を示しています。
3. 最終経験職種別の平均年収を英語力別で比較すると「金融/銀行/証券/投資/保険/その他金融関連職種」が1.4倍で208円の年収差、「カスタマーサービス」が115万円で1.4倍の年収差
最終経験職種別に英語力を基準に分けた場合、最も平均年収差が大きかった職種は、「金融/銀行/証券/投資/保険/その他金融関連職種」で1.4倍(208万円差)に達しました。この傾向は、昨年度の同調査から最大の年収差として継続しています。金融系の企業では、顧客の海外ビジネス拡大に伴って、国際的な業務に対応できるバイリンガル人材の需要が高まっていると思われます。
次に大きな差が開いたのは、「カスタマーサービス」で1.4倍(115万円差)です。提供サービスのカスタマーサポートなどで、圧倒的にコミュニケーション力が必要になるため、語学力は年収へ大きく影響しています。
4. グローバルに活躍したい人材に求められていること
調査を通じ、引き続き、年齢が上がるにつれて、英語力がキャリアにおける重要な要素となり、年収に直接的な影響を与えていることが明らかになりました。
さらに、経済産業省が発表した報告書(※4)では、日本のビジネス環境における「弱み」として、先進国との比較で「英語での円滑なコミュニケーション」が最も多くあげられています。しかし、この「弱み」を克服し英語力を身に付けることで、日本のビジネスパーソンはグローバル市場で「強み」として評価される人材へと変化する可能性を秘めています。
英語力は単なるスキルの一つに留まらず、収入やキャリアの選択肢を大きく広げる鍵となっています。企業や個人がこの課題にどう取り組むかが、日本全体の競争力を左右する重要なポイントとなりそうです。
※4:「令和4年度我が国のグローバル化促進のための日本企業及び外国企業の実態調査報告書」
■調査結果を受けて
ヒューマングローバルタレント株式会社 代表取締役 / 一般社団法人外国人雇用協議会 理事 横川 友樹
バイリンガルプロフェッショナルが高年収を実現する背景には、企業のグローバル化が進む中で、英語力と即戦力となるスキルの両方が求められております。本調査では、50代の英語力の高い人材が、特に管理職やリーダー職で高評価を得ていることが明らかになりました。多様性の推進や国際業務の拡大が進む中、特に女性リーダーへの需要が高まり、英語力が年収の差別化要素として顕著に表れています。当社は、バイリンガルプロフェッショナルがそのスキルと価値を最大限に発揮し、企業と共にグローバル市場でさらなる成長を遂げられるよう、支援を続けてまいります。
<プロフィール>
2007年に早稲田大学スポーツ科学部卒業。株式会社ベイカレント・コンサルティングにてビジネスプロデューサー職を担当後、2010年よりヒューマングローバルタレント株式会社にて勤務。メディア営業部、事業推進室、人材紹介部にて営業・マーケティング業務を経て、2020年より現職。グローバル人材の採用において、1,200社以上に携わってきた経験を活かし、当社主催イベントをはじめ、経済産業省、厚生労働省が後援するビジネスサミットに多数登壇するなど、グローバル人材の転職市場に深い知見を持っています。
【本調査の概要】
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【期間】2023年10月~2024年9月
【機関】ヒューマングローバルタレント株式会社
【対象】Daijob.comに掲載している企業からスカウトを受けた日本国籍で20代~50代のDaijob.com登録者
【人数】19,291人(男性・8,059人 女性・11,232人)
【方法】Daijob.com登録者データから抽出
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【本調査対象者の属性詳細】
■これまでの「英語力と年収の関係」調査結果
・2023年度:【AI時代の「英語力」】、年収との関係をDaijob.comが独自調査】どうなる? 英語力の将来性 ~英語力の高い50代は、平均より男性1.4倍(263万円)、女性1.9倍(303万円)の年収差~
・2022年度:リスキリングとしても注目の「英語力」、年収との関係をDaijob.comが独自調査~英語力の高い50代は、平均より男性1.5倍、女性2.2倍年収増~いずれも昨年度より年収差広がる
https://corp.daijob.com/news/news/20230119
・2021年度:英語力と高年収の関係 ~コロナ禍においても英語力の高い40・50代女性は女性平均年収の約1.6倍~
https://corp.daijob.com/news/news/20220131
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■ヒューマングローバルタレント株式会社について
ビジネス・プロフェッショナル×バイリンガルのための転職・求人情報サイトDaijob.comは、1998年のオープンより日本を中心に、累計登録者数81万人、求人掲載数常時11,000件以上と、世界27カ国、のべ8,400社以上の外資・日系グローバル企業から高い評価を得てきました。他にも海外転職専門の「Working Abroad」や、職種やスキルに特化した「Daijob Specialists」シリーズの転職サイトを展開し、ダイレクトリクルーティングを含め、企業と求職者との効率的なオンラインマッチングの場を提供しています。
■ヒューマングループについて
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、ITと多岐にわたる事業を展開しています。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、各事業の強みを生かし、連携しながらシナジーを最大限に発揮する独自のビジネスモデルにより、国内320拠点以上、海外5カ国6法人のネットワークでお客様に質の高いサービスを提供しています。
ヒューマンホールディングスは、日本リスキリングコンソーシアムの後援パートナーです。
●ヒューマンホールディングスWEBサイト:https://www.athuman.com/
会社概要
ヒューマングローバルタレント株式会社
●代表者:代表取締役 横川 友樹
●所在地:東京都新宿区西新宿7丁目5番25号 西新宿プライムスクエア2F
●事業内容:バイリンガルに特化した就職・転職の求人広告事業、イベント事業
●資本金:1,000万円 ●URL:https://corp.daijob.com/ ●運営サイト:https://www.daijob.com
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