深刻化する人材不足を背景にBIM/CIM・設計など技術職でも海外人材ニーズが高まる。~建設業345人アンケート調査、6割が「5年度さらに人材が不足」と回答~
建設業における人材動向と海外人材活用に関するアンケート調査vol.1
総合人材サービス会社で、建設業向けの人材派遣・海外エンジニア派遣・人材紹介事業を展開するヒューマンリソシア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:高橋 哲雄、以下「当社」)は、建設業で働くビジネスパーソン345名に、人材不足の実態や海外人材活用について、アンケート調査を実施しました。
その結果、約6割が「施工管理職の人材不足は今後さらに深刻化する」と予測しており、8割超がBIM/CIMや設計職などの技術領域でも海外人材の受入れに前向きであることがわかりました。建設業では、慢性的な人材不足を補うべく、建設技能工に限らず、より専門性の高い職域にも海外人材ニーズが広がっている現状が明らかとなりました。
【調査結果のポイント】
●59.4%が施工管理職は「5年後さらに人材不足が拡大」と予測
●BIM/CIMや設計職では8割超、技能工では約9割が、海外人材採用に「前向き」と回答
●深刻化する人材不足を背景に、海外人材ニーズが高まる。採用後の育成や定着に向けたサポートがより重要に
・本レポートでは、外国籍人材を「海外人材」、外国籍ITエンジニアを「海外ITエンジニア」としています。
・小数点第2位以下を四捨五入しているため、必ずしも合計値は100%となりません。
<本調査結果のレポートにつきまして>
本調査結果の全編は、以下にて提供しています。
■調査の背景・概要
日本で働く外国人労働者(以下、「海外人材」)は、2024年10月末時点で、過去最高の230万人を超え、労働人口減少が加速する中、あらゆるシーンで海外人材への期待値が高まっています。建設業では、就業者は10年間で30万人減少し、高齢化も進展しています。厳しい人材不足を背景に、建設業で働く海外人材は、2024年10月時点で約18万人に上り、10年間で8.5倍に増えています(※1)。
このような状況を踏まえ、建設業における人材不足と海外人材活用の実態、さらには生産性向上に向けたDX推進への取り組み状況について、建設業で働くビジネスパーソンにアンケート調査を実施しました。調査結果から、将来の人材不足の見通しと海外人材活用の実態について、vol.1として発表します。
■調査結果のポイント
1. 6割が5年後「施工管理人材の不足は拡大」と予測、技術職の人材確保に強い危機感
厳しい人材不足が続く建設技術職や技能工について、将来の人材予測について聞いたところ、施工管理職においては、合計59.4%が5年後に「人材不足が拡大している」と回答しました。また設計職においては同50.4%、BIM/CIM活用に必要な人材においても同52.8%が「人材不足は拡大する」と予測しており、将来の技術職人材確保への強い危機感が伺えます。また建設現場で働く技能工・職人はより深刻で、5年後に「人材不足が拡大している」との回答は同66.4%に上りました。


2. 海外人材活用、BIM/CIMや設計職では8割超が「前向き」と回答
人材が不足していると回答した技術職にて、海外人材の採用を視野に入れているかを尋ねたところ、BIM/CIM活用に必要な人材については、合計85.7%が海外人材採用に「前向き」であると回答しています。また施工管理職においては同84.3%、設計職においては同80.3%との回答でした。またいずれの領域においても、「積極採用の方針」と回答した人は5割を超えており、海外人材に高い期待値が寄せられていることがわかります。
また「技能実習」の在留資格での就業者が約11万人に上り、今後も拡大が見込まれる建設技能工・職人においては(※1)、58.9%が海外人材を積極採用しており、87.6%が海外人材採用に「前向き」と回答しています。
このことから、建設各社は幅広い職種で、海外人材活用を拡大していくと推察されます。


■調査結果を受けて
建設業では、現場で作業を担当する技能工をはじめ、技術職として日本国内で働く海外人材も増えています。主に技術職であるホワイトカラー職種で働く海外人材(※技術・人文・国際業務の在留資格で、建設業で就業している外国籍人材)は、2024年には1.6万人となりました(※1)。このたびのアンケート結果から、人材不足を背景に、建設技術職における海外人材活用への期待値が高まっている一方で、すでに技術職にて海外人材を採用しており、今後も積極的に推進するとの回答は、2割程度にとどまっています。採用強化はもちろん、海外人材に日本企業で長く活躍してもらうためには、育成や定着への支援が必要であり、企業での環境整備の重要性がより高まると推察されます。
※1)参照:2025/03/25発表プレスリリース [建設業編]日本で働く海外人材動向を独自集計 「建設業で働く海外人材は約18万人、前年比22.7%の増加、出身国別ではベトナムが約7万人で最多、特定技能も2万人に迫る」
URL: https://corporate.resocia.jp/info/news/20250325_construction_05
<調査概要>
調査実施期間: 2025年3月27日~31日
調査手法: インターネット調査
回答数: 345サンプル
調査対象: 建設業に勤めており、人材採用において決定権を有する人
■ヒューマンリソシア 海外ITエンジニア派遣 「Global IT Talentサービス」 について
世界60を超える国・地域から、1,200名超のエンジニアを採用し、国内企業に派遣しています。グループに国内最大級の日本語学校を持ち、短期間で、会話を中心とした日本語力を育成できることが強み。WEB開発やデータ分析・AIなどのIT領域に加え、BIM/CIM領域のエンジニアも多く活躍しています。多様な価値観を持つ多様な人材が、日本で活躍する機会を創出することで、グローバル化・ダイバーシティ推進にも寄与しています。
●サービスサイトURL: https://git.resocia.jp

<ヒューマンリソシアについて>
総合人材サービス会社として、人材派遣、人材紹介、業務受託、DXソリューション事業を全国27拠点で展開しています。1988年創業以来、教育事業をバックボーンに多彩なサービスを展開するグループの総合力を活かし、「人材」に関する幅広いサービスを提供しています。
●ヒューマンリソシアWebサイト: https://resocia.jp

<ヒューマングループについて>
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、IT、美容、スポーツと多岐にわたる事業を展開し、2025年4月に創業40周年を迎えました。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、各事業の強みを生かし、連携しながらシナジーを最大限に発揮する独自のビジネスモデルにより、国内340拠点以上、海外4カ国5法人のネットワークでお客様に質の高いサービスを提供しています。
●ヒューマンホールディングスWebサイト: https://www.athuman.com/
会社概要
ヒューマンリソシア株式会社
●代表取締役: 高橋 哲雄
●所在地: 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1階
●資本金: 1億円
●URL: https://resocia.jp
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