庵野監督も絶賛!「今のテレビドラマでは感じられない、ギュッと詰まった熱量」 団時朗、柳家喬太郎と共に「帰ってきたウルトラマン」を語るミニ番組をWOWOWでオンエア!

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  WOWOWプライムでは、2013年末から「円谷プロ×WOWOW プロジェクト第2弾」と題して、「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンA」「ウルトラマンタロウ」「ウルトラマンレオ」など「第2期ウルトラマンシリーズ」と呼ばれる人気作4作品をハイビジョンで放送することが決定。それを記念して「帰ってきたウルトラマン」の魅力を語り尽くす15分のミニ番組の放送が決定した。

 本番組の収録には「帰ってきたウルトラマン」主演の団時朗、映画監督の庵野秀明、落語家の柳家喬太郎という3人が参加。同作への熱い想いを大いに語った。スタジオ内には、フィギュアや台本、劇中の隊員衣装、文房具など、貴重なコレクターズグッズが勢ぞろい。古代怪獣ツインテールのフィギュアを手にした団が「これが大好きなんですよ。天地(頭と尾)を逆にしたデザインが斬新で。これはなかなか思いつかないですよね」と懐かしそうな表情を見せると、庵野監督も「ツインテールのいいところは目が怖いところ。何を考えているのか分からないのがいいですね」とコメント。本番組収録中、ウルトラマン談義に花を咲かせた3人は非常に懐かしそうな表情を見せていた。

 「当時はファッションモデルをやっていて、単発のドラマなどに出演していたんですが、僕にとっては初のレギュラー番組。まさか自分に特撮番組がまわってくるとは思っていませんでした」と述懐する団。さらに「今、思い出しましたけど、隊員の制服を着ていない下宿のシーンなんかでは、手編みのニットのアンダーセーターを着ていたんですが、それは全部自前でした。改めて映像を見ると、この服は自分のだ、ということがありましたね」と意外な裏話を披露した。

 放送当時、小学5年生だったという庵野監督は「ちょうど万博の後で。カラーテレビになってから初のウルトラマンだったんです。その頃は『いつまでも子供番組なんて観てないで』というのが親の口癖でした。当時は子供番組は卒業するのが当たり前だったんです。でも『帰ってきたウルトラマン』を観て、小学校高学年でもこういう番組を観ていいんだと思ったんですよ。高学年が観ても恥ずかしくない。卒業しそびれてしまったんです。でも今、おかげさまでこういう仕事につかせてもらったので、良かったですよ。それは感謝しています。子どもの頃に『帰ってきたウルトラマン』を観られて良かったなと思いますよ」とコメントする。

 本作を「きちんとしたドラマ作りと凝ったカメラワークが特色で、今でも十分に鑑賞に堪えうる作品」と評価する庵野監督は、「フィルムの中に込められているエネルギーがすごいんですよ」と強調する。「今のテレビドラマでは感じられない、ギュッと詰まった熱量のようなものが、この作品には全編を通じてある。それは『ウルトラマン』にも『ウルトラセブン』にもあるんですが、ここでは円熟した感じがありますね」とその魅力を力説。

 さらに「『帰ってきたウルトラマン』は夕陽のシーンが多いんですよ」と切り出した庵野監督は、古代怪獣ツインテールが登場した第5話について「赤い夕陽をバックにシルエットとなっているウルトラマンの目とカラータイマーだけが光っているんですよ。あれは本当に美しかった」と言及。お気に入りのシーンとして挙げていた。

 一方、喬太郎は最近になって改めて「帰ってきたウルトラマン」を見返したそうで、「大人になったり、家族が出来たりすると、ウルトラマンから離れてしまったしがちですけど、ふと、昔のことを思い出して、俺、ウルトラマンが好きだったよな、と思うこともあるわけです。まさに『帰ってきたウルトラマン』に帰ってくる感じ」と軽妙にコメント。さらに「たとえば自分が疲れたときに、『帰ってきたウルトラマン』を観ると、郷秀樹が頑張っているんだから、俺も頑張ろうと素直に思ったりするんですよね。そういう根っこにあるもんじゃないですかね」と付け加えた。

 「帰ってきたウルトラマン」が世代を超えて愛され続けていることについて「撮影のときに起こった苦労なんかは、今思うと、いい思い出しかない」と笑顔を見せる団。「いい大人がいまだに作品を愛してくれて。ウルトラマンを愛する人が僕だけではなく、何人もいるのは心強いし、ありがたい。そういう意味ではいい作品に関わっていたんだなと思います。本当に感謝したいですね」としみじみ付け加えた。


ミニ番組「君にも見えたかウルトラの星! 帰ってきたウルトラマンの魅力」は12/8(日)午前11:45からWOWOWプライムにて放送(複数回放送あり)

円谷プロ×WOWOW プロジェクト第2弾 
ウルトラマンシリーズ7作品をWOWOWで放送&配信!詳しくは番組ホームページへ
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1984年12月