高級店の「セカンドライン」としての立ち食い店が続々登場で話題!「高級立ち食い店で食べてみたいもの」1位は寿司
『ホットペッパーグルメ外食総研』が開催する「トレンド座談会」レポート
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「高級立ち食い店」について、20代~60代男女のアンケート調査を実施した結果をレポートします。
■「立ち食い店に抵抗はない」40代男性が最も高い割合に、30代女性も48.4%
「立ち食い店に行くことに抵抗はありますか?」という質問では、全体の56.1%の人が「抵抗はない」と回答。40代~60代男性は70%以上の人が「抵抗はない」と答えており、女性でも50代を除く全ての年代で40%以上が「抵抗はない」と答えました。また、「高級立ち食い店に行ってみたいと思いますか?」という質問では、「思う計」が全体の57.3%と、関心の高さがうかがえました。
「立ち食い店に行くことに抵抗はありますか?」に「抵抗はない」と答えた人の性年代別割合(n=1,035、単一回答)
Q「高級店レベルの素材・味だが、立ち食いスタイルのお店なのでリーズナブルな料金になっている」という「高級立ち食い店」について、あなたは行ってみたいと思いますか?
(n=1,035、単一回答)
※「抵抗はない」は「あまりない」「ない」の計
■『ホットペッパーグルメ外食総研』研究員からの解説
高級店の「セカンドライン」としての立ち食い店続々登場 「行ってみたい」57.3%
「立ち食い」というと駅の立ち食いそばは歴史がありますし、最近ではステーキやイタリアンなど時代ごとに愛されてきました。そして今注目なのは「高級立ち食い店」です。高級寿司店の若手職人が握る立ち食いスタイルのお店など、寿司や焼き鳥、焼肉などで高級立ち食いのお店が登場しています。店舗としては立ち食いで高回転、低価格を実現し、利益を確保する一方、幅広い人に良さを知ってもらい全体の売り上げ向上を図る「セカンドライン」のような狙いがありそうです。消費者目線では、今回の調査で「立ち食い店に行くことに抵抗はない」と答えた人が全体の半数以上、さらに「高級立ち食い店に行ってみたい」は全体の57.3%という結果に。「高級立ち食い店に求めるもの」では「コスパの良さ」(60.0%)と答えた人が最も多く、「高級店の味をコスパ良く楽しみたい」という消費者心理が透ける結果となりました。
『ホットペッパーグルメ外食総研』所長
有木 真理
■「高級立ち食い店で食べてみたいもの」上位には寿司、焼き鳥、天丼がランクイン
「『高級』と言われるメニューのうち、高級立ち食い店で食べてみたいと思えるものはなんですか?」という質問で、最も割合が高かったのは「寿司」(37.9%)でした。2位には「焼き鳥」(28.9%)が入り、3位には「天丼」(17.3%)、4位には「天ぷら」(15.8%)が入るなど、和食の人気が高い傾向でした。
※提示した選択肢:寿司、焼き鳥、天丼、天ぷら、ステーキ、イタリアン、焼肉、うなぎ、中華料理、フレンチ(ビストロ)、鉄板焼き、和食(割烹など)、しゃぶしゃぶ、すき焼き、思えるものはない、その他
※「そもそも立ち食いをしない方も、想像でお答えください。」と注釈を付けて聴取
※ランキングからは「思えるものはない」を除外
■高級立ち食い店に求めるのは「コスパの良さ」「料理のおいしさ」
「高級立ち食い店に求めるものはなんですか?」という質問では、最も割合が高かったのは「コスパの良さ」(60.0%)で、次いで多かったのは「料理のおいしさ」(58.8%)でした。
※提示した選択肢:コスパの良さ、料理のおいしさ、一人でも気軽に入れること、カジュアルな服装で入れること、料理が提供される早さ、短時間で楽しめる・時短になること、落ち着く空間、食べ物に集中できること、食べ物の量が多いこと(大盛りやメガ盛りがあること)、店の人とのコミュニケーション、他のお客とのコミュニケーション、その他(自由回答)
※「普段『高級立ち食い店』にはいかない方も、行く場合を想定してお答えください。」と注釈をつけて聴取
■『ホットペッパーグルメ外食総研』トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
【アンケート調査概要】
■調査期間:2023年9月27日(水)~2023年9月28日(木)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:全国20代~60代男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
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