【新刊案内】水電解による水素製造技術 ~ 各種水電解法の基本・最新技術と世界の水素政策動向  監修:森田 敬愛  発行:(株)シーエムシー・リサーチ

化石資源に依存しない「グリーン水素」製造を担う各種水電解技術の、基本から最新開発状況、世界中の水素関連政策動向までの全体像を俯瞰!

CMCリサーチ

材料科学や化学の先端技術やその市場動向に関するレポート発行やセミナー開催を行う(株)シーエムシー・リサーチ(東京都千代田区神田錦町、https://cmcre.com/)では、このたび「水電解による水素製造技術 ~ 各種水電解法の基本・最新技術と世界の水素政策動向」と題する書籍を2023年6月8日発行いたしましたので、お知らせします。
書籍の定価は、90,000 円(税込 99,000 円)(書籍)、書籍とCDセットの定価はセット120,000 円(税込 132,000 円)(書籍+CD)となっており、ご購入受付中です。書籍目次の詳細や販売については以下の弊社サイトをご覧ください。
https://cmcre.com/archives/114020/

【新刊案内】水電解による水素製造技術 ~ 各種水電解法の基本・最新技術と世界の水素政策動向
Hydrogen Production Technologies by Water Electrolysis  – Basics and state-of-the-art technologies of various water electrolysis methods, and trends of global hydrogen policies


◎刊行に当たって
「全ての人々にとって住みやすく持続可能な将来を確保するための機会の窓が急速に閉じている(確信度が非常に高い)」。これは,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2023年3月20日に発表した第6次評価報告書統合報告書に関して,「政策決定者向け要約」の中に記述された一文である。さらに「この10年間に行う選択や実施する対策は,現在から数千年先まで影響を持つ(確信度が高い)」と同要約に記述されている。現在に至るまで地球温暖化対策として世界中で様々な施策が行われてきているが,さらに多くの対策を加速的に講じていかねばならない。地球温暖化対策としての温室効果ガス排出量削減を目指す中で,我が国を含め世界各国の政策動向の詳細は本文に譲るが,水素の需要が今後飛躍的に増加していくことは間違いない。化石資源に依存しない「グリーン水素」の製造を担う水電解技術は,ビジネスとしても今後大いに発展していくと期待される。以上のような状況の中で,水電解分野の全体像を俯瞰したいというニーズに対して,当該分野に特化した専門書が現状ではほとんど見当たらない。このような状況に鑑みて本書は,各種水電解技術の基本から最新の開発状況,さらに世界中の水素関連政策動向を1冊で俯瞰できる書籍を目指して企画された。
本書は,前半の「技術編」と後半の「政策・開発動向編」で構成されている。「技術編」ではまず「水電解の原理」にて,熱力学や電気化学の基本を踏まえて水電解技術の原理が解説されている。その後には「アルカリ水電解(AWE)」「プロトン交換膜形水電解(PEMWE)」「アニオン交換膜形水電解(AEMWE)」「高温水蒸気電解(HTSE)」の章が続いており,各種水電解技術の基本から技術開発の現状までを本書1冊で俯瞰できる内容となっている。後半の「政策・開発動向編」では,初めの「日本国内の動向」において,グリーン水素関連の国内政策動向全般およびNEDOプロジェクトでの技術開発動向を把握することができる。その後の章では海外の動向に視点を移し,水素に関連する国際組織の動向,そして「米国」「欧州」「中国」の動向について解説されている。今後の世界的なグリーン水素に関連する政策や技術動向を注視していくために,本書を活用して現状を理解することに役立てていただきたい。なお,本書での各種水電解方式の日本語表記に関して,各種燃料電池の方式がJISにおいて「形」を付ける表記になっていることを鑑み,本書の各章のタイトルでは「プロトン交換膜形水電解」「アニオン交換膜形水電解」のように「形」を付けている。ただし,現状では水電解に関しては「形」を付けるかどうかの統一基準がなく,本文の中で執筆者によっては「形」を付けない表記となっている。表記に揺れがあることをご容赦いただきたい。
本書が無事刊行できることになったのは,何よりもご協力いただいた全執筆者の皆様のおかげである。日々の忙しい業務の中で本書の執筆を受けてくださったすべての方々に心より感謝申し上げたい。なお,本書の監修については株式会社シーエムシー・リサーチの坂田直也氏から筆者に依頼があった。このような貴重な機会を筆者に下さった坂田氏に感謝申し上げる。
水電解技術の基本から現状までを俯瞰したい研究者・技術者だけでなく,今後の水素ビジネスを検討しているすべての方々に是非本書を手に取っていただきたい。水電解分野へ多くの人が様々な形で新たに参入し,当該分野がますます発展していくことに本書が役立てば幸いである。今後10年間でさらに発展していく水電解技術が,「すべての人々にとって住みやすく持続可能な将来」の実現に大きく寄与することを確信しつつ巻頭言としたい。
                                      敬愛技術士事務所 森田 敬愛

■ 水電解による水素製造技術 ~ 各種水電解法の基本・最新技術と世界の水素政策動向
■ 発 刊:2023年6月8日
■ 監 修:森田 敬愛
■ 定 価:本体価格 90,000 円(税込 99,000 円)
          本体 + CD セット   120,000 円(税込 132,000 円)
■ 体 裁:A4判・並製・本文245頁
■ 編集発行:(株)シーエムシー・リサーチ
    ISBN 978-4-910581-40-8


● 化石資源に依存しない「グリーン水素」製造を担う各種水電解技術の、基本から最新開発状況、世界中の水素 
 関連政策動向までの全体像を俯瞰!
● 「技術編」では水電解技術の原理から、「アルカリ水電解(AWE)」「プロトン交換膜形水電解(PEMWE)」
 「アニオン交換膜形水電解(AEMWE)」「高温水蒸気電解(HTSE)」の各種材料技術や開発動向について論
 じる!
● 「政策・開発動向編」では日本国内からNEDOプロジェクト、米国・欧州・中国の政策、技術開発動向まで!
● 今後さらに発展していく水素ビジネス、水電解技術にむけて、基礎から現状までを俯瞰し、未来のビジネス参入を目指すことのできる必携の一冊!

    https://cmcre.com/archives/114020/
 


【執筆者一覧】
辻 悦司 鳥取大学 工学部 化学バイオ系学科 准教授
八木政行 新潟大学 自然科学系 教授
Nick Valckx Agfa Gevaert NV, Mortsel, Belgium
Hanne Verwaest Agfa Gevaert NV, Mortsel, Belgium
Elke Dom Agfa Gevaert NV, Mortsel, Belgium
Raymond Thuer Agfa Gevaert NV, Mortsel, Belgium
Ruben De Bruycker Agfa Gevaert NV, Mortsel, Belgium
内野陽介 旭化成(株) 環境ソリューション事業本部 グリーンソリューションプロジェクト クリーンエネルギー
     プロジェクト 電解システム開発Gr長,リードエキスパート(電気化学)
藤田泰宏 旭化成(株) 環境ソリューション事業本部 グリーンソリューションプロジェクト クリーンエネルギー
     プロジェクト 設計エンジGr長,エキスパート(電気化学)
松澤幸一 横浜国立大学大学院工学研究院 准教授
黒木秀記 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 准教授
山口猛央 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 教授
早部慎太朗 AGC(株) 化学品カンパニー 企画部 市場戦略室 水素・エネルギー材料開発グループ 主任
奥山 匠 AGC(株) 技術本部 材料融合研究所 有機材料部 有機化学チーム 主任研究員
角倉康介 AGC(株) 化学品カンパニー 企画部 市場戦略室 水素・エネルギー材料開発グループ グループリーダー
西尾拓久央 AGC(株) 化学品カンパニー 基盤技術部 機能膜素材開発室 室長
中尾末貴 (株)神鋼環境ソリューション 新規事業推進部 水素事業推進室 課長
吉永典裕 (株)東芝 研究開発センター スペシャリスト
菅野義経 (株)東芝 研究開発センター スペシャリスト
霜鳥宗一郎 東芝エネルギーシステムズ(株) エネルギーアグリゲーション事業部 エキスパート
針生栄次 (株)本田技術研究所 先進パワーユニット・エネルギー研究所 先進エネルギー研究ドメイン チーフエ
               ンジニア
橋本 勝 東レ(株) HS事業部門 主任部員
出原大輔 東レ(株) HS事業部門 主幹
伊藤 博 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 省エネルギー研究部門 研究グループ長
菅原勇貴 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 助教
柿沼克良 山梨大学 水素・燃料電池ナノ材料研究センター セラミック研究部門 教授
史 国玉 山梨大学 水素・燃料電池ナノ材料研究センター セラミック研究部門 助教
宮西将史 東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 特任准教授
冨田育義 東京工業大学 物質理工学院応用化学系 教授
一二三遼祐 東京工業大学 物質理工学院応用化学系 助教
宮田佳典 (株)日本触媒 コーポレート研究本部 研究センター アシスタントマネージャー
石原達己 九州大学大学院工学研究院 応用化学部門 教授
長田憲和 東芝エネルギーシステムズ(株) エネルギーシステム技術開発センター 化学技術開発部 エキスパート
松本広重 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 エネルギー変換科学ユニット 教授
Leonard Kwati 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 エネルギー変換科学ユニット 助教
Bhuvaneshwari Manivannan 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 エネルギー変換科学ユニッ
                     ト 学術研究員
Veeramani Vediyappan 九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 エネルギー変換科学ユニット 学
                     術研究員
西脇文男 武蔵野大学 政治経済研究所 客員教授
石本祐樹 一般財団法人 エネルギー総合工学研究所 プロジェクト試験研究部 副部長 主管研究員
丸田昭輝 (株)テクノバ エネルギー研究部 研究第3グループ 統括主査
原 大周 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) ワシントン事務所 主幹
若林節子 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 欧州事務所 主幹
山下恭平 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 国際部 主査

【本書の構成および目次概要】
☆本書の詳細な目次はこちらから!    

 https://cmcre.com/archives/114020/

第 I 編 技術編
第1章 水電解の原理  
辻 悦司


第2章 アルカリ水電解(AWE:Alkaline Water Electrolysis)

第1節 アルカリ水電解の基本,特徴  辻 悦司


第2節 電極触媒
第1項 全般,金属酸化物系  辻 悦司


第2項 NiSx/C3N4ナノワイヤー酸素発生触媒  八木政行


Chapter3
Agfa’s ZIRFON UTP 220 separator for the production of green hydrogen Nick Valckx,Hanne Verwaest,Elke Dom,Raymond Thuer,Ruben De Bruycker


第4節 旭化成の水電解装置の現状と課題  内野陽介,藤田泰宏


第3章 プロトン交換膜形水電解(PEMWE:Proton Exchange Membrane Water Electrolysis)

第1節 PEM形水電解の基本,特徴  松澤幸一


第2節 酸素発生触媒の高性能化に向けたIrナノ粒子連結触媒の開発  黒木秀記,山口猛央


第3節 フッ素系電解質膜  早部慎太朗,奥山 匠,角倉康介,西尾拓久央


第4節 水電解装置の現状と課題
第1項 PEM水電解装置の現状  中尾末貴


第2項 PEM水電解MEAの現状と課題  吉永典裕,菅野義経,霜鳥宗一郎


第3項 高圧水電解技術の原理と特徴  針生栄次


第4項
水素社会実現に向けた東レの取り組み─CO2フリーの水素社会構築を目指したP2Gシステム技術開発─  橋本 勝,出原大輔


第4章 アニオン交換膜形水電解(AEMWE:Anion Exchange Membrane Water Electrolysis)
第1節 AEM形水電解の基本と特徴  伊藤 博


第2節 電極触媒
第1項 アニオン交換膜形水電解アノード反応に用いる高性能電極触媒の設計論  菅原勇貴,山口猛央
第2項 アニオン交換膜形水電解用アノード触媒の開発  柿沼克良,史 国玉

第3節 電解質膜
第1項 高耐久性アニオン伝導膜の開発とアニオン交換膜型水電解への展開  宮西将史,山口猛央
第2項 優れた耐アルカリ性をもつカチオン官能基の設計とこれに基づく高ロバスト性アニオン交換膜材料の設計・合成  冨田育義,一二三遼祐,宮田佳典

第4節 水電解装置コスト  伊藤 博


第5章 高温水蒸気電解( HTSE:High Temperature Steam Electrolysis)
第1節 高温水蒸気電解の基本,特徴  石原達己
第2節 固体酸化物形電解セル(SOEC:Solid Oxide Electrolysis Cell)の基本,特徴,可逆型  石原達己
第3節 高温水蒸気電解システムの現状と課題  長田憲和
第4節 プロトン伝導体を用いた水蒸気電解   松本広重,Leonard Kwati,Bhuvaneshwari Manivannan,Veeramani Vediyappan


第 II 編 政策・開発動向編

第1章 日本国内の動向
第1節 グリーン水素に関する政策   西脇文男
第2節 NEDOプロジェクト   石本祐樹

第2章 国際組織の動向 丸田昭輝

第3章 米国の動向 原 大周

第4章 欧州における水素関連政策動向 若林節子

第5章 中国の動向 山下恭平


☆目次の詳細とお申し込みはこちらをご覧ください↓
     https://cmcre.com/archives/114020/


◎CMCリサーチ刊行関連書籍のご案内

1)メタンと二酸化炭素 ~ その触媒的化学変換技術の現状と展望 ~

 https://cmcre.com/archives/110772/

・座談会形式でメタンと二酸化炭素の技術の進むべき道を展望したものをまとめた!

 メタンについては主に JST「革新的触媒」プロジェクトメンバーが執筆!


2)カーボンニュートラルに向けた水素製造・P2Gと関連技術の最新動向

  https://cmcre.com/archives/107516/

・関連する先端技術に精通する著者らが、各種水素製造法、水素とCO2を

 原料とする炭化水素の合成(CO資源化)を解説!!


3)世界のCCUS総合分析

 https://cmcre.com/archives/101725/

・世界のSAF の供給量の動向をHEFA、FT、ATJ、e-fuel に分類し、

 業界の特徴を予測!


4)カーボンニュートラルのためのグリーン燃料と化学品

 https://cmcre.com/archives/100830/

・エネルギーキャリア、カーボンフリーメタンや SAF、微細藻類など、

 海外からの再エネ輸入・燃料自製への転換に向けての必要知識!


☆CMCリサーチ発行 書籍・調査レポートの一覧はこちらから↓
☆続々追加中!

https://cmcre.com/archives/category/cmc_all/



◎シーエムシー・リサーチ主催のセミナー・ウェビナー
☆開催予定のセミナー・ウェビナー一覧はこちらから!↓
   https://cmcre.com/archives/category/seminar/semi_cmcr_f/

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上場
未上場
資本金
-
設立
1984年04月