イノベーションと熱狂的なこだわりの関連性に関する実態調査をジーズアカデミーが実施
約7割が「日本人はイノベーションに消極的だ」と回答。こだわりを持つ人も3割弱と少ない結果に
2024年版IMD世界競争力ランキングによると、日本の世界競争力ランキングは38位と過去最低順位を更新し、ビジネスの俊敏性や人材育成において低迷が続いています。このような状況を打開するために、日本の競争力を増強する“イノベーション人材”の需要が拡大しています。
そこで今回は、イノベーションを起こした経験や進めるにあたりの弊害、そして原動力となり得る個々の「こだわり」について調査いたしました。
■調査サマリー
①日本人はイノベーション(*1)に消極的だと感じている人は69.5%。
イノベーションを起こす行動を取れなかった理由の第一位は
「現状、イノベーションが起きなくても困らないから」。
②実際にイノベーションを進めるにあたって弊害を感じたことがある人は68.4%。
「既存のやり方やルールが固定化しており、転換が困難だった」が項目の第一位に。
③大切にしているこだわり(*2)を他人から隠したことがある人は24.4%。
そのうち、全員が「こだわりを含め、自分らしい価値観をもっと表出し、仕事や生活に活かしたい」と回答。
(*1) 「イノベーション」の定義
今回の調査におけるイノベーションの定義とは、所属している組織やコミュニティ(会社、学校、地域等)において、既存の課題から新たな価値を生み出し、大きな変化(変革・改革)をもたらすことを指します。
(*2) 「こだわり」の定義
長く続けている活動や趣味嗜好(あまり他人には明かしていないものも含める)、ある種の義務感をもってやっているルーティン等、個人として意思や価値観を持って行っている事柄を指します。
■調査概要
・調査主体:G’s ACADEMY
・調査期間:2024年8月2日(金)~2024年8月3日(土)
・調査対象者:全国18~65歳の男女
・調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
・調査人数:154名
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は【G’s ACADEMY調べ】とご明記ください。
■イノベーションに対する印象と経験について
Q1. 日本人はイノベーションに積極的だと感じますか?(n=154、単一回答)
Q2. いまご自身が所属している組織(会社や地域コミュニティ等)でなにかしらのイノベーションを起こそうと
考えた/または行動したことがありますか?(n=154、単一回答)
イノベーションに対して、日本人は積極的だと感じるかと質問したところ、69.5%が「あまり思わない」「全く思わない」と消極的な回答しました。
続いて、自らイノベーションを起こそうと考えた/または行動したことの有無については、「特に考えたことがない」と回答した人が64.3%と最も多く、次に「考えたことはあるが、自ら行動に移したことはない」が17.5%と多い回答となりました。この結果より、日本人はイノベーションに消極的であるというイメージを持ち、実際に行動に移したことがある人も少ないことが明らかになりました。
Q3. Q2で「特に考えたことがない」「考えたことはあるが、自ら行動に移したことはない」と回答した方にお伺いします。イノベーションを起こす行動をとれなかった理由は何ですか?(n=126、複数回答)
Q2で「特に考えたことがない」「考えたことはあるが、自ら行動に移したことはない」と回答した方に対し、イノベーションを起こす行動をとれなかった理由について聞くと、「現状、イノベーションが起きなくても困らないから(40.0%)」が第一位、「共に進めてくれる賛同者がいなかったから(20.8%)」が第二位という結果になりました。これより、イノベーションがもたらす好影響について理解できている人がまだ少ないことが推察されます。
■イノベーション推進時の弊害について
Q4. イノベーションを進めるにあたって弊害を感じた、または感じていますか?(n=19、単一回答)
Q2で「自分がリーダーシップを取って行動したことがある」「中心人物(リーダー)に進言し、共に行動したことがある」と回答した方に、イノベーションを進めるにあたり弊害を感じた経験の有無について質問したところ、68.4%が「感じたことがある」と答え、イノベーション推進を経験する多くの人が弊害を感じたことがあることが分かりました。
Q5. どのような弊害を感じたことがありますか?(n=13、複数回答)
Q4で「感じたことがある」と回答した人に、どのような弊害を感じたか質問したところ、第一位に「既存のやり方やルールが固定化しており、転換が困難だった(76.9%)」、第二位に「賛同はするが、実際に行動に共に起こしてくれる人がいなかった/少なかった(30.8%)」が挙げられました。この結果より、日本企業に未だ多いレガシーシステムや固定概念が、イノベーションを阻害している要因となっていることが推測されます。
■それぞれが持つ「こだわり」の有無と隠した経験について
Q6. あなたには大切にしている「こだわり」はありますか?(n=154、単一回答)
日常生活や仕事において、大切にしている「こだわり」があるかという質問について、26.6%があると回答し、全体的に少ない傾向にあることが明らかとなりました。また、持っている「こだわり」については、「昔のものを大事にする」や「プラモデル作り」など、生活のルーティンや食事、仕事に対する取り組み方に関する「こだわり」を持つ人が多いことが分かりました。
Q7. これまでに、その「こだわり」を、他人から隠したことがありますか?(n=41、単一回答)
Q8. こだわりを含め、自分らしい価値観をもっと表出し、仕事や生活に活かしたいと思いますか?(n=10、単一回答)
Q6で「ある」と回答した人の中で、その「こだわり」を他人から隠したことがある人は24.4%でしたが、隠したことのある全員が「自分らしい価値観をもっと表出し、仕事や生活に活かしたい」と回答しました。この結果より、自分の「こだわり」を周りに隠している人は、仕事や生活において自分らしさを発揮できていないだけでなく、表に出したいと葛藤を抱いていることが明らかとなりました。
Q9. その「こだわり」はなぜ隠したのですか?(n=10、単一回答)
周りに「こだわり」を隠したことがある人に対し、隠した理由を質問したところ、第一位に「偏見の目に晒されたことがあるから(40.0%)」が挙げられ、強い「こだわり」を持つ人は、隠すことで社会に迎合しようとしている傾向にあることが推察されます。
今回の調査では、日本におけるイノベーションカルチャーが根付いておらず、消極的な姿勢は世界競争力低下に起因していることが推察される結果となりました。また、多様性が受け入れられる時代となったことに伴い、自分の「こだわり」を隠す人が減少傾向にある一方、隠している人の中には、社会に迎合するために「こだわり」を隠し、生きづらさを感じていることも多いことが明らかとなりました。
日本でイノベーションを活性化させるために、未だ払拭しきれていない同調圧力の固定概念を無くし、「こだわり」を表に出して仕事や生活ができる環境が重要となってくることが考えられます。
■調査を終えて ~セカイを変えるGEEKになろう~
ジーズアカデミーは、一般社会の目を気にして抑圧している熱狂的なこだわりを“称賛”し、熱量の表現手法としてのプログラミングを、各コース一貫して提供してきました。
プログラミングを学んだ末にそれぞれがこだわって作った技術やアプリを公開し、その個の熱量でイノベーションを興す=セカイを変えることを支援しています。
これまでの実績として、熱狂的なこだわりを軸としたスタートアップが多く生まれており、2024年9月1日現在で109社のスタートアップがジーズアカデミーから誕生しています。
現在、働きながら学べる『オフタイム集中DEVコース』では、10月入学生を募集しています。
従来の「土曜日」クラスに加え、「水曜日+日曜日」クラスも開講予定です。詳しくはジーズアカデミーのホームページをご覧ください。
■G’s ACADEMY(ジーズアカデミー)について
「G’s ACADEMY」は「セカイを変えるGEEKを養成する」をテーマに、2015年4月にデジタルハリウッドが設立したエンジニア・起業家養成スクールです。このコンセプトが共感を呼び、入学者の約80%が起業志望者またはベンチャー企業への就職希望者となっています。
入学時は全くのプログラミング初心者だった方々が、卒業時にはサービスを次々と立ち上げ、卒業間もなくVCからの資金調達に成功するなど奇跡的なストーリーを生み出し、現在は約2,000名の起業家×エンジニアコミュニティに成長しています。
また、多くの起業志望者に対応すべく、最大500万円までの投資が可能なインキュベート機関「D ROCKETS」を設立。起業家とエンジニアの化学反応を引き起こし「セカイを変えるようなサービスを日本から生み出すこと」に貢献しています。
なお、運営母体であるデジタルハリウッド大学では、大学発ベンチャーの設立数が全国13位(令和5年度大学発ベンチャー調査」(経済産業省))となっており、多数の起業家を輩出しています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像