デジタルハリウッド大学大学院のプロジェクト発・アニメーション映画『Another World (世外)』がアヌシー国際アニメーション映画祭2025の正式出品作品に選出

日本初の株式会社による専門職大学院で、[SEAD(Science/Engineering/Art/Design)]4要素の融合をコンセプトとして、デジタルコミュニケーションを駆使し、社会に新しい産業や文化を生み出すリーダーを輩出するデジタルハリウッド大学大学院(本校:東京都千代田区 学長 杉山知之)では、この度、本学の大学院教授・吉村毅により発案された「日本IPグローバルチャレンジ・プログラム」で取り組んだ作品で、小説『千年鬼』(西條奈加・著)を原作とし製作された長編アニメーション映画『Another World(世外)』が、世界最大級のアニメ映画祭【アヌシー国際アニメーション映画祭2025「アウト・オブ・コンペティション/ミッドナイトスペシャル」部門】への正式出品作品に選出されました。
本作品は、西條奈加氏による小説『千年鬼』(徳間文庫)を原作とし、ポリー・ユン製作、トミー・チュン・カイ・ン監督の下、香港のアニメーションスタジオPOINT FIVE CREATIONS LIMITEDとの国際共同制作により2025年春に完成。制作前には、香港フィルマート併設の国際企画コンテストにて劇映画部門の大賞を受賞しており、今回の映画祭出品を経て、世界各国への配給が予定されています。
■作品について
『Another World(世外)』は、徳間書店刊『千年鬼』を原作とし、デジタルハリウッド大学大学院が展開する「日本IPグローバルチャレンジ・プロジェクト」から生まれた長編アニメーション作品です。
過去と未来の狭間に存在する幻想の世界“世外”を舞台に、人間の記憶と魂の行方を描いた物語で、日本の幻想文学に根ざした原作世界を、香港のアニメーション技術と融合させ、国際市場に向けた映像作品として構築しました。
原作:『千年鬼』(西條奈加著/徳間文庫)
ジャンル:ファンタジー
時間:110分41秒
制作国:香港(Hong Kong)
制作会社:POINT FIVE CREATIONS LIMITED
制作年:2025年
監督:トミー・カイ・チュン・ン(Tommy Kai Chung NG)/香港
プロデューサー:ポリー・ユン(Polly YEUNG)/香港

■あらすじ
死後、輪廻転生前、死者の魂は《世外》と呼ばれる幻想的な世界を旅する。グドはこうした魂を輪廻へと導く精霊だ。グドはユリと言う名の少女を導く中で、人間には彼に理解できない感情がある事を知る。天女ミラからユリの怒りを抑え、怪物への変貌を防ぐように命じられたグドは、危険な任務へと乗り出す。

【参考リンク】
・原作小説『千年鬼』(徳間文庫)
https://www.tokuma.jp/book/b496173.html
・アニメーション制作会社「Point Five Creations」
https://pointfivecreations.com/index.html
・アヌシー国際アニメーション映画祭『Another World(世外)』紹介ページ
・アヌシー映画祭「ミッドナイトスペシャル」セクション紹介(2025年)
https://www.annecyfestival.com/en/the-festival/official-selection/competition/2025/midnight-specials
■日本IPグローバルチャレンジ・プロジェクトとは
「日本IPグローバルチャレンジ・プログラム」は2016年に発足し、本学の学生が日本の埋もれている高ポテンシャルなコンテンツを発掘し、海外でエンタテイメント映像作品化することを目的とするプロジェクトです。同プロジェクトの趣旨に賛同いただいた大手出版社・徳間書店から原作のソースを提供いただき、元・株式会社アミューズの海外映画事業担当の飯塚江美PDにコーディネートのご協力をいただきました。
このプロジェクトで選定された小説などの原作を、各国からきているデジタルハリウッド大学の留学生らが要約・翻訳し、映像権利の国際マーケットである香港フィルムマートやTIFFCOMに参加し、各国の映画制作会社やプロデューサーに作品紹介するなどのセールス活動を数年にわたり実行しました。
その中で、プロジェクト作品である小説『千年鬼』(西條奈加原作)が、香港の独立系プロデューサー、 ポリー・ユン氏の目に留まり、高い評価を受け、今回の長編アニメーション映画『Another World(世外)』のアニメ映像化企画が誕生しました。
■監督/プロデューサー
Tommy Kai Chung NG/トミー・カイ・チュン・ン
Direction/監督
2003年に香港城市大学のクリエイティブメディアスクールを卒業。短編アニメーション映画Everywhere、Another World、 Tale of Rebellious Stoneを監督し、いくつかの賞を受賞した。彼はその他にアサシンズクリードやナイキエアーマックスなど有名ブランドのCMやミュージックビデオを制作。2017年、彼はアニメーション映画ZERO DAY、香港映画Zombiology: Enjoy Yourself Tonightを担当し、注目を浴びる。トミー・カイ・チュン・ンはセルアニメーション制作会社であるポイントファイブクリエーションズの設立者である。クライアントにはNEC 、ディスカバリーチャンネル、花王などがある。

Polly YEUNG/ポリー・ユン
Production/プロデューサー
香港生まれ。英国バース大学においてヨーロッパ映画研究で修士課程終了。卒業後、香港監督のジェイコブ・チャンに支持し、ジェイコブ・チャン監督作品Rest on Your Shoulderで脚本家デビュー。その後、彼女は実写映画、アニメーション、ドキュメンタリーなど、さまざまなジャンルのプロジェクトでプロデューサー兼脚本家として活躍。 2019年、アニメーションスタジオのポイントファイブクリエーションズに入社。彼女は短編アニメーションAnother Worldの脚本・プロデュースを担当し、国際的な賞や称賛を獲得。コロナウイルスのパンデミックのさなか、彼女はユニティ・テクノロジーが主催する専門コースを修了し、バーチャルリアリティアプリケーションの設計と開発に関する認定資格を取得。その後、香港芸術発展局の資金提供を受けて、Silili & TreeというアニメーションVRプロジェクトを制作。VRプロジェクトは釜山映画祭2023 - コミュニティBIFFに招待された。他に、彼女は芸術愛好家のヴィエン・イプ氏と共にドキュメンタリースタジオのザ・レディ・インプロパー・カンパニーを設立。彼女はドキュメンタリー短編The Cloud Learnerで監督デビューを果たし、メキシコのドキュメンタリー映画The Siren Song(2025年公開予定)をプロデュースしている。

吉村 毅/よしむら たけし
Executive Producer
デジタルハリウッド大学大学院 教授
デジタルハリウッド株式会社 取締役会長
(株)リクルート、CCC(株)取締役、(株)エスクァイア・マガジン・ジャパンCEO、GAGA 、カルチュア・パブリッシャーズ(現・CE) CEOとし、海外映画の権利輸入、配給、宣伝の総合プロデュースを行う。「セッション」「ルーム」と、買付作品が米国アカデミー賞を二年連続受賞。他に「キック・アス」など多数。韓国ドラマ「美男(イケメン)ですね」で、第二次韓流ブームを創る。K-POPグループ「インフィニット」を日本でプロデュース。オリコン・ウィークリー1位を獲得。デジタルハリウッド大学大学院「日本IPグローバルチャレンジ」PJで発掘した原作小説「千年鬼」のリメイク・アニメ映画企画が、2020年、香港フィルマート併設の国際企画コンテスト「HAF」で大賞を受賞。香港政府からの制作支援金を獲得し、香港でアニメ映画化。本年度、アヌシー国際アニメーション映画祭に出品、世界配給予定。デジタルハリウッド大学大学院で建学した2004年~現在まで専任教授を務める。並行し2015年~2024年、デジタルハリウッド株式会社 代表取締役社長兼CEO。全在任期間10年連続の増収増益を記録。現在、同社取締役会長 兼 DHU学部長。VIPO(映像産業振興機構)理事。

■アヌシー国際アニメーション映画祭について
アヌシー国際アニメーション映画祭(Festival international du film d'animation d'Annecy)は、1960年にフランスで創設され、現在ではアニメーションに特化した映画祭として世界的な評価を受けています。
毎年6月にアヌシー市で開催され、長編・短編・学生作品・テレビシリーズなど多岐にわたるカテゴリで優れたアニメーション作品が選出・上映されます。
2025年6月8日(日)から14日(土)までフランス・アヌシーで開催される国際的な配給・販売の起点ともなる本映画祭において、本大学院の取り組みから生まれた学生主体の国際共同作品が出品されることは、大きな成果であり、今後の展開にも期待が寄せられます。
【デジタルハリウッド大学大学院について】
日本初の株式会社立の専門職大学院として2004年に開学。
超高度情報化社会においてデジタルコミュニケーションを駆使し、社会に変革を起こすリーダーを輩出すべく、創発的学究領域 SEAD(Science/Engineering/Art/Design)の4要素をバランス良く身につけ融合し、理論と実務を架橋する人材育成を行う。新規事業プランニングとプロトタイピングなど、院生のアイデアの実装およびスタートアップ支援により、「令和5年度大学発ベンチャー調査」(経済産業省)では全国大学中13位、私立大学中5位となっており、多数の起業家を輩出している。
本大学院では、本学在籍の院生・修了生の起業・事業支援に注力しております。デジタルコミュニケーション領域での産学協同研究にご興味をお持ちの方、本学への入学を検討されている方、また企業の皆様は下記よりお気軽にお問合せください。
【デジタルハリウッド大学大学院に関するお問い合わせ先】
デジタルハリウッド大学大学院事務局
daigakuin@dhw.ac.jp
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