デジタルハリウッド、neoAI社と共同開発|Webデザイン・動画制作の学習を革新する作品フィードバックAI『Ututor』の実証を実施

デジタルハリウッド株式会社

 IT関連及びデジタルコンテンツの人材育成スクール[デジタルハリウッド] (運営会社:デジタルハリウッド株式会社、本社/本校:東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO:春名啓紀、学長:杉山知之)では、AI技術の研究・開発を手がける株式会社neoAI(本社所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長: 千葉 駿介、以下neoAI)と共同開発中のチューターAI『Ututor(ユーチューター)』において、新たにWebデザインおよび動画制作領域での実証プロジェクトを実施し、新たに検証した視覚的フィードバック機能の有効性を確認しました。

 上記の成果を踏まえ、8月頃より、当スクールの受講生およびデジタルハリウッド大学の学生への提供を開始します。

※開始当初は一部の受講生および学生に限定し、徐々に拡大予定です

▼Ututor展開に関する詳細はこちら

https://school.dhw.co.jp/support/learning/ututor.html

■実証実施の背景

3DCG・グラフィックデザインから新領域への展開

両社は2024年10月より、まず3DCG・グラフィックデザイン領域を対象とした実証プロジェクトを開始し、AIによる作品評価・改善提案機能の有効性を検証してまいりました。この度、その成果を踏まえ、新たにWebデザインおよび動画制作領域へと対象を拡大し、従来の手法に加え、各クリエイティブ領域の制作プロセスに最適化された視覚的なフィードバック形式の開発・検証を行いました。

Ututorは構成や表現に対する改善点をタイムライン上に表示し、必要な教材や事例も自動で提案し、客観的な評価やパターン認識、膨大な情報の整理を得意としています。これにより、作品に対して一貫した視点でフィードバックを返し、気づきのきっかけを提供します。主観に左右されにくいため、初学者にとっても安心して改善に取り組める“もうひとりの講師”のような存在です。講師・トレーナーとのダブルサポートにより、初心者でも“より良い作品づくり”に向けて自走できる環境を整えています。

私たちが目指すのは、AIによる高速な生成・効率化ではなく、人の創造性を鍛えるためのAIの在り方です。情報の模倣ではなく、「なぜそうつくるのか」を考え抜く力を育むことこそ、教育におけるAI活用の本質だと考えています。教育現場におけるAI活用が問われる今、デジタルハリウッドは「人間のクリエイティビティをどう育てるか」のためのAIとの共創に挑戦してまいります。

■実証プロジェクトの概要

 

【実施内容】

•期間:2025年4月~6月(3ヶ月間)

•対象:デジタルハリウッド 専門スクールの受講生・講師

•検証規模:Webデザイン分野/動画制作分野(トレーナー・受講生約40名)

•検証目的:Webデザイン及び動画制作分野における、クリエイティブ作品に対するフィードバック機能の有効性検証

【実証プロジェクトの成果】

本プロジェクトでは、Webデザインや動画制作領域における最適なフィードバック手法を多面的に検証し、 Webデザインでは作品上に直接表示される付箋形式、動画制作ではタイムテーブル形式など、クリエイターが「どこを」「どう改善すべきか」を直感的に理解できるインターフェースを実現しました。

・Webデザイン領域での実装内容

<総合的なフィードバックシステムの実装>

•Webデザインを網羅的に評価可能な、サイト構造(Structure)、ビジュアルデザイン(Visual)、メッセージ性(Message)の3つの観点から総合的にフィードバック

•提出されたWebサイトのデザイン上に直接付箋形式でコメントを表示し、改善点を視覚的に提示

•改善内容に応じて、デジタルハリウッドの動画教材プラットフォーム「Any」の関連教材や制作の参考となるWebサイトをAIが推薦

この機能により、受講生は修正すべきポイントと学習すべき内容を同時に把握でき、より効果的なスキルアップが可能となりました。

・動画制作領域での実装内容

<多角的なクオリティチェック機能の開発>

•ストーリー構成の一貫性、画面設計の適切性、音声との親和性などを総合的にチェック

•編集ミスの検出、音声と映像のシンクロ確認、ストーリー構成の破綻チェックなど、技術的な問題点も自動検出

•タイムテーブル形式のUIで、指摘ポイントを時間軸上に可視化(例:00:04、00:06など具体的なタイムコードと共に表示)

•改善提案と共に、類似作品の事例や編集テクニックに関する参考情報も合わせて紹介

特に動画制作においては、単なる主観的な評価だけでなく、技術的なエラーチェック機能も実装したことで、初学者が陥りがちなミスを事前に防ぐことが可能となりました。

【その他、本プロジェクトでの検証内容】

上記のWebデザイン・動画制作での個別の検証のほか、さらに受講生の学習体験を向上すべく、以下のような機能を検証しました。

1.おすすめの作品・Webサイトの表示機能

・受講生の作品のブラッシュアップの参考になる作品を推薦。この機能により、どのような作品を目指せば良いか完成イメージを持てるように。

2. コンセプトシート読み取り機能

・制作に取り組む前に作成するコンセプトシート(その作品の制作目的・ターゲット・媒体などを記すシート)のPDFをアップロードして、AIが自動で記載内容を認識。この機能により、作品のコンセプトを加味した作品フィードバックがおこなえるように。

3.キャラクター選択機能

・「大手広告マン」「コンテスト審査員」「面倒見の良い先輩」など、それぞれフィードバックする視点や口調が異なるキャラクターを用意。これにより、受講生は自分に合ったキャラクターとともに作品をブラッシュアップすることが可能に。

【Ututorの特長】

汎用LLM(ChatGPTなど)が文章ベースの回答に留まるのに対し、Ututorは以下の特長を持ち、クリエイティブ教育に特化した実践的な学習支援を実現しています。

•デジタルハリウッドの実務家講師陣のナレッジを組み込んだ専門的評価

•作品上に直接フィードバックを表示する視覚的アプローチ

•技術的なエラーチェックから改善提案まで幅広くカバー

•動画教材との連携や参考作品の提示

【今後の展開】

実証実験の成果を踏まえ、以下の展開をいたします。

•3DCG・グラフィックデザイン領域:2025年7月にβ版リリース

•Webデザイン・動画制作領域:2025年秋頃にβ版リリース予定

•デジタルハリウッドのカリキュラムへの本格統合に向けた開発を継続

AI技術の進化に伴い、両社は2024年10月より3DCGやグラフィックなどのクリエイティブ領域におけるAI活用の可能性を議論し、その成果として、学生・受講生の課題作品に対する評価と学習アドバイスを提供するチューターAIを開発、新たな学習サイクルの創出を目指す実証プロジェクトを実施しています。デジタルハリウッドとneoAIはこれからも、未来のクリエイティブ教育に向けて新たな価値を共創し続けます。

■実証プロジェクトの両社の役割

 

【neoAI】

•画像・動画解析に優れた生成AI技術を活用し、デジタルハリウッドのナレッジを組み込んだAIモデルの開発

•クリエイティブ領域への最先端のAI技術の適用検討

•実証実験用のアプリケーション構築

【デジタルハリウッド】

•実務的な評価基準と講師ナレッジの提供

•実証実験の実施環境整備とフィードバック収集

•カリキュラムおよび教材プラットフォーム「Any」との統合設計

※開始当初は一部の受講生および学生に限定し、順次に拡大予定です

■neoAI会社概要

社名: 株式会社neoAI

所在地: 東京都千代田区

代表者: 代表取締役社長 千葉 駿介

事業内容: AI技術の研究・開発およびソリューション提供

https://neoai.jp/

■デジタルハリウッド会社概要

社名: デジタルハリウッド株式会社

所在地: 東京都千代田区

代表者: 代表取締役社長兼CEO 春名 啓紀

事業内容: スクール事業、大学大学院事業、学校法人、企業ならびに自治体向けコンサルティングサービス事業

https://www.dhw.co.jp

【デジタルハリウッド株式会社】

https://www.dhw.co.jp/

1994年10月、会社設立と同時に日本初の実践的産学協同のクリエイター養成スクールを開校。

現在、東京と大阪に専門スクール「デジタルハリウッド」と、全国の各都市にWebや動画などが学べるラーニングスタジオ「デジタルハリウッドSTUDIO」を約40拠点、そしてeラーニングによる通信講座「デジハリ・オンラインスクール」を展開。

2004年には日本初、株式会社によるビジネス×ICT×クリエイティブの高度人材育成機関「デジタルハリウッド大学院(専門職)」、翌2005年4月に四年制大学「デジタルハリウッド大学」を開学。

設立以来、デジタルハリウッド全体で10万人以上の卒業生を輩出している。

また、デジタルハリウッド大学開学時より導入している、動画教材と対面授業を組み合わせた「ブレンディッド・ラーニング」のノウハウを活かして、大学・専門学校の教育機関をはじめ塾・障害者支援サービス企業・教育サービス企業向けに、オンライン授業の導入及び活用支援サービス「デジタルハリウッドアカデミー」を国内外に展開。

さらに2015年4月、スタートアップ志望者を対象としたエンジニア養成学校『ジーズアカデミー』を開校し現在東京と福岡に展開。同年11月には、日本初のドローンビジネスとロボットサービス産業の推進を目的とした『デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー』を開校するなど、デジタルコンテンツ業界の人材育成と、産業インキュベーションに力を注ぐ。

2024年10月に設立30周年を迎えた。

【デジタルハリウッド(専門スクール)について】

https://school.dhw.co.jp/

1994年10月、デジタルハリウッド株式会社の設立と同時に東京・御茶ノ水に本校として開校。現在は東京の他、大阪・梅田にも開校。主に社会人を対象に、Web・デザイン・3DCG・VFX・映像・グラフィック等のプロを養成し、各産業界への就転職や独立を目指す通学の専門スクール。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

デジタルハリウッド株式会社

518フォロワー

RSS
URL
https://www.dhw.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F/4F
電話番号
03-5289-9241
代表者名
春名 啓紀
上場
未上場
資本金
-
設立
1994年10月