ハイドロキシアパタイト粒子の表面を機能化して次世代医療に貢献~合成と表面の設計によってバイオ・メディカル素材の未来を切り拓く~〔長岡技術科学大学, 岡山大学〕

国立大学法人岡山大学

長岡技術科学大学と岡山大学の共同研究成果プレスリリースです。

2024(令和6)年 11月 10日
国立大学法人岡山大学

https://www.okayama-u.ac.jp/




◆概 要

 アパタイトはM10(ZO4)6X2で表される鉱物の総称であり、Mにカルシウム(Ca)、Zにリン(P)、Xに水酸基(OH)が入ったものをハイドロキシアパタイト(HAp)と呼び、HApは生体内の骨や歯の無機主成分として知られています。


 HAp粒子は、体に優しく効率的に骨を再生する機能があるため、骨の欠損部を補填する素材として注目されています。


 長岡技術科学大学大学院工学研究科の多賀谷基博准教授らのグループでは、HAp粒子の合成と表面修飾の技術を活用して、HAp粒子と様々な機能を持った分子 (機能性分子) を組み合わせて、それぞれが単独では得られない協奏的な機能を発現させる研究を行っています。


 それによって、「(1)HAp粒子への診断や治療の機能付与」、「(2) 生体との親和性を高めるHAp粒子表面層の解明」、「(3) HAp粒子コーティング技術」を実現してきました。


 これらの実現によって、医療素材の未来を大きく変え、がん診断・治療や骨修復といった医療の最前線の現場に新たな希望をもたらす可能性があります。


 以上に関する粒子の合成と表面機能化についての研究をまとめた総説が、長岡技術科学大学大学院工学研究科の多賀谷基博准教授が責任著者、岡山大学学術研究院ヘルスシステム統合科学学域の片岡卓也助教が筆頭著者、長岡高専のTania Guadalupe Peñaflor Galindo 特任助教 (現 上智大学理工学部物質生命理工学科助教) 及び長岡技術科学大学大学院工学研究科の山田伊織博士後期学生と劉自振博士後期学生が共著者となり、イギリス王立化学会誌 「Journal of Material Chemistry B, 12(28), 6805−6826 (2024)」 で公表されました。



本総説のHAp 粒子の表面機能化技術の概要本総説のHAp 粒子の表面機能化技術の概要



◆掲載雑誌
 題名:Surface Functionalization of Hydroxyapatite Nanoparticles for Biomedical Applications
 著者名: Takuya Kataoka, Zizhen Liu, Iori Yamada, Tania Guadalupe Peñaflor Galindo, Motohiro
Tagaya
 掲載雑誌: Journal of Materials Chemistry B
       (CiteScore ランキング: ASJC 分類でTop10%ジャーナル,Impact Factor:6.1)
 DOI: 10.1039/d4tb00551a
 掲載年月日: 2024年6月26日



◆詳しい研究内容について
 ハイドロキシアパタイト粒子の表面を機能化して次世代医療に貢献~合成と表面の設計によってバイオ・メディカル素材の未来を切り拓く~

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 TEL:086-251-7292


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業種
教育・学習支援業
本社所在地
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
電話番号
086-252-1111
代表者名
那須保友
上場
未上場
資本金
-
設立
1949年05月