甲子園の神整備、「阪神園芸」が舞台の小説『あめつちのうた』(朝倉宏景)を高校生向けに期間限定で無料公開!
株式会社講談社は、高校生の皆さんに向けて、阪神甲子園球場のグラウンド整備を請け負う「阪神園芸」を舞台にした小説『あめつちのうた』を8月1日(土)〜8月31日(月)の1ヶ月間、期間限定で全文無料公開いたします。特設ページのアンケートに答えていただくと公開ページのURLが表示されます(期間終了後、公開ページは削除されます)。
■特設ページURL: https://news.kodansha.co.jp/8349
■編集部より
『あめつちのうた』(朝倉宏景)の物語は、2019年の春から2020年の夏までが描かれています。インターハイや夏の甲子園中止。体育会だけではなく、文化系の部活動の発表の場も制限されてしまっています。現役高校生の皆さんの気持ちを思うと、言葉になりません。著者の朝倉さんも、担当編集者も元高校球児で、高校生活の大半を部活動で過ごしてきました。二人で何ができるか話し合い、期間限定ではありますが、高校生の皆さんを対象に、この小説を無料で公開することにしました。中止になってしまった甲子園を、せめて小説の中だけでも楽しんでもらいたい。そして、選手でなくても、甲子園に、野球に、スポーツに携わる道はきっと見つかる。そんな気持ちを込めて。
講談社 文芸第二出版部
■著者/朝倉宏景さんからメッセージ
運動部、文化部の様々な大会やコンクールが中止、あるいは開催に制限がくわわり、非常に残念に思います。それどころか、3年後、5年後、10年後と、日本や世界情勢がいったいどうなっているのか誰にもわからない――。そんな混沌とした、なかなか未来の予測のつかない社会にこれから皆さんは足を踏み 出すことになります。不安な人も多いでしょう。
「きっと君たちの未来は明るい」「この悔しさがきっと将来の糧になる」「腐らず前を向こう」そんな大人たちの励ましの言葉を、心の整理がつかないうちに、無理に受け取る必要はないと私は思います。少なくとも、ひねくれていた高校生当時の私からしたら、「大人に何がわかる」と投げやりな気持ちになっていたでしょう。
高校卒業後、これから皆さんの人生の本番がはじまります。だからこそ、部活や勉強に懸命に打ちこんだ結果、いったい今、自分の手のなかにいったい何が残ったのか? それは、努力や経験かもしれないし、大事な仲間や友達かもしれない。沸騰していた気持ちがおさまり、冷静になったとき、自分の心の 内側を静かに見つめ直してみてください。
世の中、たくさんの職業があります。どんなに地味で、目立たない仕事でも、その一つ一つがこの社会を支えています。将来、働くことに――社会に出ることに、ほんのわずかでも期待や、希望を持っていただけたなら。そんな願いをこめた作品を、わずかな期間ではありますが、公開させていただきます。ほんのひとときでも、楽しんでいただけたら幸いです。
■書誌情報
書名:あめつちのうた
著者名:朝倉宏景
発売日:2020年6月17日 電子版も配信中
定価:本体1,600円(税別)
ISBN:978-4-06-519687-8
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像