「SDGs週間」にお届けする脱炭素・資源循環型社会を目指す ~サステナビリティ活動「Think GREEN」の報告~
大丸松坂屋百貨店は、J.フロント リテイリンググループの中核事業会社として、グループのサステナビリティ方針「持続可能な社会とくらしのあたらしい幸せの実現に向けて 人びとと共に、地域と共に、環境と共に」のもと、事業活動を通じてステークホルダーと共に環境・社会課題解決への貢献を目指します。当社は、3つのコミュニケーションワー ド「ThinkGREEN」「Think LOCAL」「Think SMILE」の3本柱を設け「Think」を軸とするサステナビリティ活動を推進していきます。
SDGs(持続可能な開発目標)の採択日である9月25日含む1週間は、SDGsの推進と達成に向けて意識を高め、行動を喚起する「SDGs週間」となります。SDGs週間にあわせて、当社の24年度の脱炭素・資源循環の取り組み進捗状況とお客さまともに環境課題解決を目指す活動内容をご報告します。

■脱炭素社会の実現へ

当社を含むJ.フロント リテイリンググループではパリ協定の世界平均気温の上昇を1.5℃以下に抑えるシナリオに沿った目標設定により、「温室効果ガス排出量削減」と「サーキュラー・エコノミーの推進」の両輪で2050年ネットゼロ実現を目指します。
▸Scope1・2 温室効果ガス排出量削減(大丸松坂屋百貨店 単体):

2024年4月に大丸梅田店の再エネ化を実施した結果、当社のScope1・2 排出量(※¹)は基準年度比(2017年度)で64.2%減を達成しました。
なお、Scope1・2排出量と再エネ比率のグループ目標は、2025年2月末時点で、2026年及び2030年目標(2030年:Scope1・2排出量60%削減・再エネ比率60%)を前倒しで達成したため、より野心的な2030年目標(2030年:Scope1・2排出量▲73%・再エネ比率75%)を再設定いたしました。
(※¹)Scope1:自社の事業活動における直接的な排出/Scope2:他社から供給され電気・熱・蒸気の使用により発生する間接的な排出
▸電力使用量に占める再エネ比率(大丸松坂屋百貨店 単体):

2025年4月には大丸東京店が再エネに切り替え、当社が運営する15店舗中10店舗の再エネ化を実施しており、電力使用量に占める再エネ比率は75.3%となりました(2025年4月時点)。
▸Scope3 温室効果ガス排出量削減(大丸松坂屋百貨店 単体):

当社のScope3温室効果ガス排出量(※²)は、基準年度比(2017年度)で27.2.%減を達成しました。Scope3排出量のうち87.8%以上をカテゴリ1(調達した製品・サービス)が占めているため、協働によるサプライチェーン全体での削減に向けて、お取引先様との対話を進めてきました(2024年度までの対話は累計121社)。2024年度には、お取引先様41社の排出量データを一次データとして当社のScope3カテゴリ1排出量に反映することを開始し、カテゴリ1排出量は2023年度比30.3%減となりました。
Scope3排出量のグループ目標の2030年目標(基準年度比40%削減)の達成に向けて、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出削減を推進してまいります。
(※²)Scope3:Scope 1および2以外の事業活動に関わるサプライチェーン(他社)の排出
【外部評価(一部)】
CDP2024気候変動の調査 5年連続「Aリスト(最高評価)」認定
J.フロント リテイリング株式会社は、国際的な環境非営利団体CDPによる2024年度の気候変動に関する調査において、最高評価であるAリストに5年連続で認定されました。

■資源循環型社会の実現へ

資源循環型社会の実現を目指し、当社では「混ぜればごみ、正しく分ければ資源」をスローガンに店舗や事業所で発生する廃棄物の削減に、館内の勤務者にもご協力いただきながら、取り組んでいます
▸食品リサイクル率(大丸松坂屋百貨店 単体)

店舗で発生する食品廃棄物の飼料化・肥料化・バイオマス化などによる食品リサイクル率の向上に取り組んでおり、2024年度の食品リサイクル率は83.2%となりました。
2023年9月、持続可能な航空燃料(SAF)の国内初となる大規模生産を目指した廃食油の資源循環プロジェクト「Fry to Fly Project」に参画しています。2025年6月現在、新たな店舗も加わり、計10店舗で発生する廃食油をSAF製造原料として供給しています(全店舗の総排出量のうち76%)。2024年度は、複数店舗で国産SAFの認知向上・普及の契機となるイベントを実施し、家庭からの廃食油回収活動も行いました。

▸食品リサイクル率100%店舗(大丸松坂屋百貨店 単体):

食品リサイクル率100%の店舗の拡大も図っており、15店舗中7店舗が食品リサイクル率100%となります。(2025年4月時点)
■お客様とともに参加型資源循環活動

当社では、お客様とともに「自然のこと 環境のこと 地球のあしたのこと」を考え、環境課題解決への行動変容へとつながる参加型資源循環活動を推進しています。
▸衣料品回収活動「エコフ キャンペーン」
大丸・松坂屋の店舗でお客様から衣料品を回収し、リユースやリサイクルする「エコフ キャンペーン」を2016年度から実施しています。お客様からご好評いただき、2024年度の回収量は323t(2016年度からの累計回収量2,168t)でした。
協業先のご協力もと回収品のリユース・リサイクルに関する独自のトレーサビリティを担保する仕組みを構築しました
年2回の「エコフ キャンペーン」期間以外にも、9店舗にて衣料品専用の回収BOXを常時設置しています。

▸ギフトカタログリサイクル活動
大丸・松坂屋の各店では、2021年より、お客様から店頭で回収した夏の贈り物・冬の贈り物ギフトカタログを暮らしに役立つトイレットペーパーにリサイクルし、お客様に「大丸松坂屋オリジナルトイレットペーパー(1ロール)」をお渡しする取り組みを継続して行っています。
24年の冬の贈り物期間中に店頭で約12,000セットのギフトカタログが回収され、27,500個のトイレットペーパーにリサイクルされました。

▸衣料品循環アップサイクルプロジェクト「roop」
サブスクリプション型ファッションレンタルサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」は、2024年に、環境省が選定する環境配慮行動普及促進事業費補助金及び二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(「デコ活(※³)」推進事業)に採択され、生活者参加型の衣類循環アップサイクルプロジェクト「roop」を実施しました。思い入れのある服を回収し、プロのデザイナーや服飾学校の学生の手でアップサイクルアイテムとして生まれ変わらせ、アナザーアドレスでレンタルできる「衣類循環」の新しい形を目指したプロジェクトです。2025年2月には、アップサイクルアイテムのファッションデザインコンテスト『roop Award 2024‐2025』の最終審査・授賞式を国立代々木競技場 第一体育館にて開催しました。
(※³)デコ活:環境省が推進する「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の総称
2025年3月、アナザーアドレスは株式会社BiSUSと連携し、衣服1枚を1回レンタルする際の温室効果ガス排出量の定量化(カーボンフットプリント)に取り組みました。アナザーアドレスを1年間利用すること、年間13着の衣類を新規購入した場合と比べ、250kg-CO₂の削減貢献量が算定されました。

▸「循環生活コトハジメ」
大丸松坂屋百貨店は、台東区、ローカルフードサイクリング株式会社(LFC)と循環型ライフスタイルへの転換を目指した三者協定を2023年に締結し、その一環として共催イベント『循環生活コトハジメ』を2024年3月に御徒町南口駅前広場(おかちまちパンダ広場)で初開催し、約5,000人にご来場いただきました。
循環型ライフスタイルを暮らしに取り入れるきっかけの場として、2025年3月と5月に第2回・第3回を開催しました。会場では資源循環を実践する台東区内のフードや雑貨が集まる「マルシェ」、子供たちが活躍する「キッズフリーマーケット」や「LFC講座&ワークショップ」のほか、台東区と大丸松坂屋百貨店による「資源回収」を実施いたしました。

■当社のサステナビリティ活動「Think」‐「Think GREEN」「Think LOCAL」「Think SMILE」‐について
当社含むJ.フロント リテイリンググループは、サステナビリティ方針として「持続可能な社会とくらしのあたらしい幸せの実現に向けて 人びとと共に、地域と共に、環境と共に」を掲げています。この方針に基づき、大丸松坂屋百貨店では、ステークホルダーと共によりよい未来を「考える」を想いに込め、「Think SMILE」(当社に関わるすべてのステークホルダーの人権尊重と笑顔輝く社会の構築)、「Think LOCAL」(店舗を構える地域の魅力発信)、「Think GREEN」(地球環境再生と事業活動の両立)を軸としたサステナビリティ活動に取り組みます。

■参考
サステナビリティ活動の具体的な取り組みとその進捗状況は下記サイト及びTCFD・TNFDレポートを中心に情報発信していきます。
▸大丸松坂屋百貨店 コーポレートサイト サステナビリティページ
(https://www.daimaru-matsuzakaya.com/sustainability/society.html)
▸J.フロント リテイリング コーポレートサイト サステナビリティページ
(https://www.j-front-retailing.com/sustainability/sustainability.html)
▸J.フロント リテイリング コーポレートサイト TCFD・TNFDレポート2025
(https://www.j-front-retailing.com/ir/library/sustainability.html)
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