【マッシュスタイルラボ×伊藤忠商事×三景】3社協業で衣類循環モデル構築へ SNIDEL裁断くず由来のリサイクル裏地を26SSより展開

伊藤忠商事「RENU」の循環スキームを採用し、裏地に再生 縫製工場からSNIDEL製品の裁断くずを回収し三景が裏地を供給 ブランド内の「循環型リサイクル」を実現

株式会社マッシュスタイルラボ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:近藤広幸、以下「マッシュスタイルラボ」)は、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石井敬太、以下「伊藤忠商事」)、そして伊藤忠商事グループの株式会社三景(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大口和男、以下「三景」)と、この度、先進的な衣類循環モデル構築に向けて3社協業を開始しました。マッシュスタイルラボ製品の生産工程で発生する裁断くずを回収し、伊藤忠商事が展開する環境配慮型素材「RENU®(レニュー)」として再資源化、その繊維から三景が製品裏地を供給する、衣類循環モデルの構築を開始します。

当協業の第1弾として、マッシュスタイルラボの展開するレディスファッションブランド「SNIDEL(スナイデル)」の26SSコレクションにおいて導入し、商品の一部に当該裏地を採用することで、ブランド内の循環型リサイクルを体現いたします。

■ 協業の背景

マッシュスタイルラボは「私たちの発想を形にし、人々に幸せを届ける。」を企業理念に掲げ 、ファッション事業をはじめ、ビューティー、飲食など多岐にわたる事業を展開しています。同社は、サプライチェーン全体のサステナビリティ推進に尽力しており、2022年には取引先10社と「サステナブルアライアンス」を発足するなど、業界を牽引する取り組みを積極的に推進しています。三景は、同アライアンスの設立当初からのメンバーとして、持続可能なものづくりを共に追求してきました。

また、伊藤忠商事では、繊維・ファッション産業において、環境に与える負荷を軽減し、持続可能な成長を維持していくことが世界的な課題と認識しており、特に大量廃棄問題に焦点を当て、2019年春に「RENUプロジェクト」を発足しました。同プロジェクトでは、使用済みの衣類や生産工程で発生する生地片などを再資源化し、リサイクルポリエステル素材「RENU」として展開することで課題解決に取り組んできました。

3社の継続したサステナビリティへの取り組みおよび地球環境への思いが共鳴したことにより、今回の協業が始動いたしました。

■協業の目的

今回の取り組みは、衣類生産工程で発生する廃棄物問題に直接アプローチすることを目指して始動しました。通常、縫製工場で発生する裁断くずは、産業廃棄物として焼却処分されることが多く、その量は国内だけでも年間約48万トン*¹に上ると言われています。今回の取り組みでは、裁断くずを焼却処分する際に排出されるCO2の削減、ならびに裁断くずをリサイクル資源として最大限活用することを目指しています。

■取り組み概要

伊藤忠商事が、マッシュスタイルラボの製品を生産する各縫製工場において、“ポリエステル100%の裁断くず”を回収します。その後、回収された裁断くずは、ケミカルリサイクル技術により、RENUの原料として活用されます。これにより、石油由来のバージンポリエステルと同等の品質を持つ新しい繊維へと生まれ変わり、「繊維から繊維へ」の水平リサイクルの実現を目指します。

その繊維をもとに三景が裏地を供給し、マッシュスタイルラボの展開する「SNIDEL」にて、2026年1月以降に発売する商品より 当該リサイクル裏地を採用いたします。

■今後の展開およびCO2排出量削減への寄与

今後は、SNIDELで展開する裏地付き商品のすべてを当該リサイクル裏地にすることを目指して順次展開を進めてまいります。それが実現した場合、従来のバージンポリエステル裏地を使用する場合と比較し、SNIDEL商品を生産する際のCO2排出量は年間38t/CO2、水は127,000リットル*²を削減することが可能となります。

*1 出典元:環境省「令和6年度循環型ファッションの推進方策に関する調査業務」報告書概要版(マテリアルフロー)

https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/goodpractice/materialflow_reiwa6.pdf

*2 マッシュスタイルラボ調べ。RENUパートナー工場のLCAに基づき、2025年1月~12月の年間生産数量見込をもとに算出。削減量は、2027年時点で全裏地の切り替えが完了した場合を想定して試算。


本プロジェクトに対する各社コメント

【マッシュスタイルラボ 執行役員 生産管理本部 本部長 岩木久剛】

今回の取り組みは、これまでサプライチェーンの中で“やむを得ないもの”とされてきた裁断くずを、大切な資源として循環させることで、ものづくりの在り方そのものを見つめ直す試みです。
当社はこれまでも、サプライチェーン全体における環境配慮やカーボン・ニュートラルを目指した生産体制の実現に取り組み、持続可能なファッションを目指してまいりました。『RENU®』の循環スキームを採用することで廃棄ロス軽減・省資源化の仕組みをブランド内に構築できることは、私たちにとって大きな意義を持つ挑戦だと感じています。このプロジェクトでは、単に環境負荷を減らすことにとどまらず、洋服を手に取るお客様にもモノづくりの背景や価値を感じていただける契機になると考えています。

今後も、パートナー企業の皆様と協業しながら、環境と人、そしてファッションが調和する未来に向けて取り組みを推進してまいります。

【伊藤忠商事 ファッションアパレル第一部長 山下眞護】

伊藤忠商事では、RENU PROJECTを通じ、グローバルな課題であるファッションロスの削減と資源循環の実現に向け、取り組んでいます。

このたび、マッシュスタイルラボ様および三景様と連携し、縫製段階で発生するポリエステル100%の裁断くずを回収・再資源化を行うという、サプライチェーン全体として環境負荷の低減に向けた取り組みを推進できたことはRENU PROJECTにおける大きな一歩だと考えています。

今後も、こうしたパートナー企業の皆様との協業を通じて、ファッション産業におけるサーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速してまいります。

【三景 常務取締役 営業統括部門長 島田秀利】

三景は、2022年よりマッシュスタイルラボ様の「サステナブルアライアンス」に参画し、CO₂削減に向けて取り組んでまいりました。

このたび、マッシュスタイルラボ様および伊藤忠商事様とともに、取り組みを具体的な形にできたことで、さらに一歩前進することができました。アパレル業界における資源循環は、重要な社会的課題のひとつです。この課題を解決するため、3社でポリエステル100%の裁断くずを循環させるモデルの構築を目指しています。

今後もパートナー各社と連携し、地球環境に配慮した製品づくりと資源循環モデルの拡大に貢献してまいります。


マッシュスタイルラボ 会社概要

  • 社名:株式会社マッシュスタイルラボ

  • 本社所在地:東京都千代田区麹町5-7-1 麹町ダイビル

  • 代表者:代表取締役社長 近藤 広幸

  • URL:https://www.mashstylelab.com/

伊藤忠商事 会社概要

三景 会社概要

  • 社名:株式会社三景

  • 本社所在地:東京都江東区東雲1-7-12 KDX豊洲グランスクエア6F

  •  代表者:代表取締役社長 大口 和男

  • URL:https://www.sankeicoltd.co.jp/

  • マッシュグループについて

マッシュグループは「私たちの発想を形にし、人々に幸せを届ける。」という企業理念とともに、人々の24時間を幸せにして笑顔を届けることを目指した「ウェルネスデザイン」をグループスローガンに掲げ、ファッション、ビューティー、フードを中心に多岐にわたる事業を展開しています。

1998年にCG制作会社として創業し、2005年よりファッション事業に参入。ファッションブランド「SNIDEL」をはじめルームウェアブランド「gelato pique」などのブランドを展開しています。また、2010年に参入したビューティー事業ではナチュラル&オーガニックコスメのセレクトショップ 「Cosme Kitchen」や「Biople」などを展開。さらにはトータルビューティーブランド「Celvoke」「to/one」「SNIDEL BEAUTY」などの新規オリジナルブランドの開発にも従事しています。

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会社概要

URL
http://www.mash-holdings.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都千代田区麹町5-7-1 麹町ダイビル
電話番号
03-3261-2851
代表者名
近藤 広幸
上場
未上場
資本金
-
設立
2012年08月