老若男女よ、全力で着飾れ!川瀬七緒著『テーラー伊三郎』本日発売!
偏屈な仕立て職人と卑屈な高校生の出会いが、灰色の日々を、町を、世界を変えていく――
<ここが読みどころ!>
1.少年の自己肯定と町の変化がリンクする、楽しくもダイナミックな成長小説!
2.不憫すぎる男子高校生・海色と、自由すぎる東北弁スチームパンク娘・明日香の、漫才のようなやりとり。もどかしい関係。青春です!
3.田舎町に埋れていた多彩な技術や知識を持つ老人たちの活躍。パソコンや画像編集ソフトも使いこなすおじいちゃんや、圧倒的な刺繍センスと技を持つおばあちゃん等々……。
4.若者の自己評価の低さ、貧困、寂れて一部の人たちの私物化していく地方。エンタメながら骨太でタイムリーなテーマと社会性も。
5.川瀬さんが生業としていたアパレル、服飾の知識・歴史・実情なども盛り込まれているため、強烈なキャラクターに負けない、リアティと切実さがある。
【内容】
「自分の人生は、自分以外のだれにもゆだねるな」
老若男女、強烈なキャラクターたちが活躍する骨太痛快エンタメ!
福島の田舎町で、ポルノ漫画家の母と暮らす男子高生・海色(アクアマリン)。17歳にして人生を諦めていたが、ある日、古びた紳士服店「テーラー伊三郎」のウィンドウに現れた美しいコルセット“コール・バレネ”に心奪われる。頑固な老店主・伊三郎がなぜ女性下着を――騒然となる町内を尻目に、伊三郎に知識を買われたアクアは、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指す。
活動はやがて、スチームパンク女子高生や町に埋もれていた職人らを巻き込んでいき・・・・・・
※初出:「文芸カドカワ」+書き下ろし
【著者紹介】川瀬七緒(かわせ ななお)
1970年福島県生まれ。文化服装学院服装科・服飾専攻科デザイン専攻卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服をデザインするかたわら小説を執筆。2011年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビューを果たす。著書に、『法医昆虫学捜査官』から始まる「法医昆虫学捜査官」シリーズ、『桃ノ木坂互助会』『女學生奇譚』『フォークロアの鍵』がある。
【書誌情報】
発売日:2017年12月8日(金)
定価:本体1,500円+税
装丁:鈴木久美
装画:千海博美
頁数:336頁
体裁:四六判並製
発行:株式会社KADOKAWA
★電子書籍同日配信予定
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