歴史的ベストセラー、浅田次郎氏「蒼穹の昴」シリーズ、2026年ついに完結へ!
浅田次郎氏のライフワーク「蒼穹(そうきゅう)の昴(すばる)」シリーズ、2026年ついに完結へ! 完結編タイトルは『群青(ぐんじょう)の夢』。11月21日(金)発売の「小説現代」に第1巻を一挙掲載!

1996年に刊行された『蒼穹の昴』(上)(下)からスタートし、現在累計613万部を突破する浅田次郎氏の歴史小説シリーズが、初版から30年を迎える2026年、ついに完結を迎えます。『蒼穹の昴』は新人作家であった浅田氏を一躍、人気作家へとおしあげ、直木賞候補にもなったベストセラー。清王朝の末期、西太后の時代の北京を舞台に、極貧の少年・春児が生き抜くさま、春児の幼馴染の梁文秀が、科挙という壮大な試験を突破していくさまが大きな感動を呼び、2010年には日中共同制作で連続ドラマ化もされました。


義和団事件や馬賊の台頭、張作霖爆殺事件、最後の皇帝・溥儀など、中国の近代史をときにミステリーとして、ときに活劇として描く本シリーズをつなぐ重要な鍵は、”天命の証”とされる「龍玉」です。中国に伝わる巨大なダイアモンドの球で、天命をもたない者が手にするとその体が砕け散るといわれるこの龍玉に、最もふさわしい人物は誰なのか。シリーズの追い続けてきたテーマに『群青(ぐんじょう)の夢』でついに答えが示されます。

本シリーズの魅力は、作中にちりばめられた浅田氏の名文の数々。多くの読者を勇気づけ、涙させてきました。歴史の研究者にも高く評価される歴史大河小説でありながら、読者の胸を熱くするエンターテイメントとして2022年に宝塚歌劇団の演目として上演されるなど、幅広い層から愛されてきたこのシリーズの完結、結末をぜひ見届けてください!
浅田次郎氏メッセージ

『群青の夢』はこれから4巻まで続きます。その間に、ぜひ第一部『蒼穹の昴』から、シリーズを再読してください。愛読者は頷いてくださると思うんですが、1回目に読む時よりも、2回目に読んだ時の方が面白い。人生を重ねると、感動の質も変わってきます。ぜひ、もう一度楽しんでください。
浅田次郎氏プロフィール
1951年東京都生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で第16回吉川英治文学新人賞、1997年『鉄道員』で第117回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第13回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第1回中央公論文芸賞と第10回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第42回吉川英治文学賞、2010年『終わらざる夏』で第64回毎日出版文化賞、2016年『帰郷』で第43回大佛次郎賞をそれぞれ受賞。2015年紫綬褒章を受章。『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』『中原の虹』『マンチュリアン・リポート』『天子蒙塵』『兵諫』からなる「蒼穹の昴」シリーズは、累計613万部を超える大ベストセラーとなっている。2019年、同シリーズをはじめとする文学界への貢献で、第67回菊池寛賞を受賞した。その他の著書に、『日輪の遺産』『霞町物語』『歩兵の本領』『天国までの百マイル』『おもかげ』『大名倒産』『母の待つ里』など多数。
完結編「群青(ぐんじょう)の夢」、「小説現代」に第1巻を一挙掲載!

『群青の夢』
激流の中国史を描く大河ロマン、待望の最終章が動き出す!
清朝は滅び、紫禁城は主を失った。ラストエンペラー溥儀を戴く満洲で謳われるのは、虚飾に塗れた五族協和。
1945年初夏。日本は追い詰められていた。
陸軍特務機関の志津邦陽中佐は、北京を発ち、焼け野原と化した東京へと降り立つ。16年ぶりに、陛下より内密のお召しがあったのだ。そして志津は、日本の命運を左右する勅命を受けることになるーー。
「蒼穹の昴」シリーズ文庫最新刊 11月14日発売!

『兵諫(へいかん)』
たった一人の決意が歴史を変えた。
張学良、そのとき35歳。
1936年。東京で二・二六事件の動揺も収まらないころ、世界に衝撃が走る。「西安で張学良が蔣介石の身柄を拘束した」。張学良の目的は。蔣介石の安否は。取材を進める朝日新聞の北村に陸軍大尉の志津は、天命の証、龍玉の話を始める――。
壮大なスケールで日中の近現代史を描く「蒼穹の昴」シリーズ第六部。
解説:保阪正康
「蒼穹の昴」シリーズ
第一部『蒼穹の昴』①〜④ 講談社文庫(2004年10月刊)
第二部『珍妃の井戸』 講談社文庫(2005年4月刊)
第三部『中原の虹』①〜④ 講談社文庫(①②2010年9月刊・③④2010年10月刊)
第四部『マンチュリアン・リポート』 講談社文庫(2013年4月刊)
第五部『天子蒙塵』①〜④ 講談社文庫(①②2021年5月刊・③④2021年6月刊)
第六部『兵諫』 講談社文庫(2025年11月刊)
「蒼穹の昴」シリーズをもっと知りたい方はこちら
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