KADOKAWA、2025年3月期 通期決算を発表
2025年3月期通期連結実績では、サイバー攻撃の影響が大きく発生するも、成長領域の伸長により売上高は増収。営業利益は減益も、期初および直近の業績予想を上回る。
2026年3月期通期連結業績見通しでは、連結全体で増収増益を計画。
グローバル・メディアミックス with Technologyを加速し、IPの創出およびIPのLTV最大化により、持続的成長を実現。
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、東証プライム:9468)は、2025年5月8日、2025年3月期 通期決算を公表いたしました。
◆2025年3月期 通期連結決算公表 サマリ
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売上高+7.7%(2,779億円)、営業利益▲9.8%(▲167億円)、純利益▲35.1%(▲74億円)
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サイバー攻撃による減収減益影響(売上高▲83億円、営業利益▲47億円)を除いたベースの試算では売上高+11%、営業利益+16%

◆2025年3月期 通期連結 各セグメントの実績

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出版・IP創出セグメント
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出版・IP創出では人材投資の成果もあり新規IP数が増加し、グループ全体の事業価値の源泉拡大が継続
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売上高は、国内紙書籍におけるサイバー攻撃影響(▲36.5億円)や市場縮小影響等による減収を、電子書籍や海外紙書籍、ライセンス収入の伸長が吸収し、セグメント全体で6.6%の成長
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利益面では、国内紙書籍のサイバー攻撃影響(▲19億円)等により減益
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アニメ・実写映像セグメント
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アニメ・実写映像では増収増益を実現し、2期連続で過去最高の売上高・営業利益を達成
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強力なラインナップを展開したアニメでは、国内・海外向けの配信やゲーム・グッズ・遊技機向けのライセンス収入の貢献により、アニメ事業のみでも過去最高業績を達成、セグメント全体の増収増益をけん引
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ゲームセグメント
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ゲームは『ELDEN RING』の本編・DLCの国内外の収益貢献により、売上高・営業利益ともに高成長を実現
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Webサービスセグメント
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Webサービスは、サイバー攻撃影響(売上高▲39.5億円、営業利益▲21億円)が大きく、減収減益
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教育・EdTechセグメント
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教育・EdTechでは、バンタン、N/S高ともに新スクールや新規校を中心に堅調に生徒数が増加し、高成長が継続
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その他セグメント
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その他では、施設運営事業における償却費減少効果や継続的なコストコントロールにより、セグメント全体としても赤字幅縮小
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純利益は、サイバー攻撃に係る特別損失が24億円発生したことにより、営業利益より大きい減益幅に
■2026年3月期 通期連結業績見通し

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連結全体では増収増益の計画
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2025年3月期に『ELDEN RING』の本編・DLCの貢献が大きかったゲームは減収減益計画も、これを上回る業績達成を目指す
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ゲーム以外の事業では堅調な増収増益を実現
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出版・IP創出 :電子書籍、海外紙書籍の成長に加え、2025年3月期にサイバー攻撃影響があった国内紙書籍が回復
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アニメ・実写映像 :アニメで新作本数が大幅に増加。多様なラインナップにより3期連続の過去最高業績達成を目指す
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Webサービス :サイバー攻撃影響が大きかった2025年3月期からは増収増益
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教育・EdTech :一部費用増があるも、引き続き生徒数の増加を背景とした成長を想定
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その他 :MD事業の成長や施設運営事業での赤字幅縮小継続
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ゲーム以外の事業の合計では、2025年3月期のサイバー攻撃影響(マイナス影響)、電子書籍における売上認識タイミング変更影響(プラス影響)といった一時的要因を除外した実力ベースで見ても、堅調な増収増益を達成見込み

詳細は当社グループ ポータルサイトのIR資料( https://group.kadokawa.co.jp/ir/library/ )をご覧ください。
■株式会社KADOKAWAについて
出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなどの事業を展開する総合エンターテインメント企業です。世界中から才能を発掘して多彩なIP(Intellectual Property)を創出し、さまざまなメディアで展開。創出したIPをテクノロジーの活用により世界に届ける「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略を掲げ、IP価値の最大化を推進しています。
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