第11回「猪木正道賞」特別賞受賞! 大木毅著『天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界』(角川新書)
2025年11月16日(木)、第11回「猪木正道賞」の発表・授賞式が挙行され(主催:猪木正道賞基金)、株式会社KADOKAWAより2025年6月に刊行した大木毅著『天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界』(角川新書)が特別賞を受賞いたしました。

<受賞コメント>
括弧付きではない真のリベラリスト、猪木正道先生を顕彰する賞をいただき、非常に光栄に思っております。
安全保障を考える上で、戦史・軍事史の知識は必要不可欠な土台となります。その知をわがものとする際に、拙著が一助となるものと評価されたのであれば、まことに名誉なことと存じます。
有り難うございました。
――大木毅
なお、本書は『「砂漠の狐」ロンメル』『戦車将軍グデ―リアン』(いずれも角川新書)に続く、ドイツ将帥伝3部作の掉尾を飾る作品でもあります。3人の著名な将帥の評伝を通し、ドイツ国防軍に関する最新研究を巷間に伝えるべく新書で刊行したもので、3作とも版を重ね続けています。
★作品情報ページ
『天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」--その限界』
https://www.kadokawa.co.jp/product/322109000866/
『「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨』
https://www.kadokawa.co.jp/product/321805000129/
『戦車将軍グデ―リアン 「電撃戦」を演出した男』
https://www.kadokawa.co.jp/product/321905000083/
<猪木正道賞基金、ならびに猪木正道賞とは>
特定非営利活動法人 猪木正道賞基金は、「防衛学研究発表会」の生みの親であり、第3代防衛大学校長としてわが国における防衛・安全保障に関する教育・研究に多大な貢献をされた猪木正道先生の功績を記念して、わが国の防衛と安全保障並びに国際平和に関する分野において優れた業績を上げた個人(またはグループ)に対し、「猪木正道賞」を創設し、授与することを主目的に、猪木正道先生の生誕100周年に当たる平成26年(2014年)1月に、当時の日本防衛学会会員有志により設立が決定されたものです。
猪木正道賞(正賞)は、国の防衛と安全保障並びに国際の平和に関する分野での優れた研究業績を上げた個人(またはグループ)に対し年1回、猪木正道賞選考委員会が選考し、猪木正道賞基金が授与するものです。
また、猪木正道賞(正賞)に準じる研究成果に対して奨励賞が、安全保障についての啓蒙的著作に対して特別賞が贈られます。
(猪木正道賞基金HPより https://imaf.jpn.org/)
●受賞作『天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界』について
大戦を変えた不世出の作戦家の全貌を描く、最新学説に基づく一級の評伝!
ウクライナの戦野に立ち、作戦で第二次世界大戦を変えた知将。
・参謀では、フランスを早期降伏に追い込んだ作戦計画を立案。
・軍団長では、装甲部隊運用の名手であるグデーリアン将軍をも顔色なからしめるような機動戦を展開。
・軍司令官では、クリミア・黒海の大要塞セヴァストポリを陥落せしめた。
・軍集団司令官では、圧倒的なソ連軍を相手にみごとな防御戦を進め、ときには主力を殲滅した。
戦略・作戦・戦術。戦争の三階層において、上位次元の劣勢を下位から覆すことはほぼ不可能だが、マンシュタインはそれを果たした。
彼はドイツ国防軍最高の頭脳と称され、連合軍からも恐れられた。だが、その栄光には陰影がつきまとっている。ナチの戦争犯罪を黙認したのではないか、と。
ロンメル、グデーリアン同様、日本では独ソ戦「英雄」の研究は遅れていた。天才の全貌を描く、最新学説による一級の評伝!
■スターリングラードの廃墟で耐え忍ぶ兵士は「守り抜け、マンシュタインが助け出してくれる」とのスローガンを唱えた
■戦争犯罪人とされた訴因の半数以上はクリミアで起きた事件に関連している
■戦略的に禁じ手とされる二重目標、その一つが要塞攻略だった
■クリミア作戦での真骨頂は、要塞攻略よりも冬季防衛戦
■作戦「城塞」を望んだのは、ヒトラーより将軍たちだった
■ドイツ国防軍は総力戦という現実から眼をそむけた
等々
【著者プロフィール】
大木毅(おおき・たけし)
現代史家。1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現陸上自衛隊教育訓練研究本部)講師等を経て、現在著述業。『独ソ戦』(岩波新書)で新書大賞2020大賞を受賞。著書に『「砂漠の狐」ロンメル』『戦車将軍グデーリアン』『「太平洋の巨鷲」山本五十六』『日独伊三国同盟』『歴史・戦史・現代史』(以上、角川新書)、『戦史の余白』(作品社)、『決断の太平洋戦史』(新潮選書)、訳書に『「砂漠の狐」回想録』『マンシュタイン元帥自伝』『ドイツ装甲部隊史』(以上、作品社)、『ヒトラーの元帥 マンシュタイン』(白水社)、共著に『帝国軍人』(戸髙一成氏との対談、角川新書)など多数。

書誌情報
書名:天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」――その限界
著者名:大木毅
発売:2025年6月10日 ★電子書籍も配信中
定価:本体1200円+税
体裁:新書版
頁数:452頁
発行:株式会社KADOKAWA
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
