【学修成果の可視化は必須だがその方法が分からない!?】大学教職員1,022人への調査で見えてきた「教学マネジメントの確立に向けた取組と課題」とは?
教学マネジメント確立においての課題は『学修成果指標が本当に評価方法として正しいか不明であること』
ハーモニープラス株式会社(本社所在地:東京都千代田区、代表取締役:降旗 真寿幸)は、全国の四年制大学教職員を対象に、「教学マネジメントと学修成果の可視化における課題」に関する調査を実施しました。
文部科学省が公表した「令和2年度学校基本調査(確定値)」によると、2020年度の大学進学率は54.4%に上り、過去最高となりました。
(参照:https://www.mext.go.jp/content/20200825-mxt_chousa01-1419591_8.pdf)
今や、高校卒業者の半数以上が大学に進学している訳ですが、学生数の増加や大学の増加によって、“大学生の質の低下”といった問題や、“大学教育の質の低下”を懸念する声も挙がっており、大学には自らが率先して内部質保証に取り組むことが求められています。
内部質保証の確立に密接に関わってくるのが、大学がその教育目的を達成するために行う管理運営、いわゆる“教学マネジメント”ですが、文部科学省中央教育審議会は、2020年1月22日の第152回大学分科会において「教学マネジメント指針」を取りまとめ、その内容を公開しました。
(参照:https://www.mext.go.jp/content/20200206-mxt_daigakuc03-000004749_001r.pdf)
指針では、
同指針も踏まえ、各大学は教学マネジメントの確立に向けて取り組んでいる訳ですが、当然ながら課題もあるでしょう。
では、大学側は教学マネジメントの確立に向け、具体的にどのような取組を行い、また、その過程でどのような課題が見えてきたのでしょうか。
そこで今回、学修成果/教育成果の可視化/分析ツール『学修成果MOE』(https://www.harmony-plus.co.jp/moe/)を提供するハーモニープラス株式会社(https://www.harmony-plus.co.jp/)は、全国の四年制大学教職員を対象に、「教学マネジメントと学修成果の可視化における課題」に関する調査を実施しました。
「あなたはFDメンバーですか?」と質問したところ、『はい(51.4%)』『いいえ(48.6%)』という結果となり、半数以上の方がFDメンバーであることが分かりました。
では早速、教学マネジメントの確立に向けた取組について詳しく伺っていきましょう。
まずは、大学が教学マネジメントに取り組むその目的について調査しました。
「お勤めの大学が教学マネジメントに取り組む具体的な目的を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『明確な教育目標の設定とこれに基づく体系的な教育課程の構築をするため(41.6%)』という回答が最も多く、次いで『教育改善に関するPDCAサイクルの確立のため(40.5%)』『認証評価等の外部評価に対応するため(29.8%)』『学生の成長に資する教育を実現するため(25.4%)』『そもそも取り組んでいない(13.1%)』と続きました。
多くの大学が、教学マネジメントの確立にあたって最も重要なものとされる、
Ⅰ 「三つの方針」を通じた学修目標の具体化
そして、それに紐づく
Ⅱ 授業科目・教育課程の編成・実施
に向けた動きを具体的な目的として教学マネジメントに取り組んでいるようです。
その一方で、『そもそも取り組んでいない』と回答した方が1割を超え、教学マネジメントへの取組状況は大学によって大きな差があることも見えてきました。
■教学マネジメントの確立に向けた具体的な取組とは?
・センターの設置(30代/学務部係長/北海道)
・指導要領の最適化(30代/理工学部准教授/三重県)
・DPに則した教育課程の編成(40代/学務部長/北海道)
・毎年の教育改善FD開催、学生アンケートの分析(40代/理学部准教授/茨城県)
・アセスメントテストの実施(50代/法学部教授/東京都)
・シラバスの整備、KPI化(50代/学務部主幹/千葉県)
などの回答が寄せられました。
ディプロマ・ポリシー(DP)に則した教育課程の編成や、DPに定められた資質・能力を直接的に測定する有効な手段のひとつである「アセスメントテスト」を実施するなど、さまざまな取組を行っているようです。
教学マネジメントの確立に向けた取組が見えてきましたが、では、教学マネジメントの確立に向けた取組を行う上で、現状どのような課題に直面しているのでしょうか。
そこで、「教学マネジメントの確立に向けて、どのようなことが課題ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『学修成果指標が本当に評価方法として正しいか不明であること(38.2%)』という回答が最も多く、次いで『学内のコンセンサスを得ること(35.9%)』『組織体制/仕組みがないこと(35.6%)』『業務が煩雑になってしまうこと(26.4%)』と続きました。
教学マネジメントの確立には学修成果・教育成果の把握・可視化が大きなカギを握ると言えますが、評価指標の是非の判断が難しいと感じている方、また、学内のコンセンサスを得ることの難しさを痛感している方が多く、さらには、そもそも組織体制や仕組みがないという課題に直面している大学教職員も多い様子が見えてきました。
こういった課題を解決していくには、教学マネジメント指針にもある通り、学長やFDメンバーだけでなく、教職員一人ひとりが教学マネジメントの重要性やその考え方を理解し、確立に向けて取り組んでいく必要があると言えるでしょう。
教学マネジメントの確立に向け、アセスメントポリシーを策定して学修成果・教育成果の把握・可視化に取り組んでいる大学も多いと思います。
アセスメントポリシーにおける評価指標は評価レベルによってさまざまなものがありますが、では、大学側はどのような学修成果指標を測定しているのでしょうか。
そこで、「アセスメントポリシーにおいて測定している学修成果指標を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『入試結果(34.2%)』という回答が最も多く、次いで『修得単位状況(30.6%)』『退学率(25.8%)』『GPA(24.3%)』『DP成績(DP項目別GPA等)(18.4%)』『アセスメントテスト(17.7%)』と続きました。
『入試結果』『修得単位状況』『退学率』といった、入学時、在学中の学修成果指標を測定している大学が多いようです。
■以降の結果
『アンケート(16.4%)』『就職率(14.4%)』『語学スコア(12.4%)』『測定していない(9.9%)』『課外活動(8.7%)』
では、学修成果指標を測定する上で、大学側はどのような課題に直面しているのでしょうか。
■学修成果指標を測定する上での課題とは?
・数値化できない学習成果をいかに可視化していくか。定義設定(20代/教学部主任/東京都)
・試験結果=応用力の高さとはならず、どのようにこれを評価するかということ(30代/理学部助教/三重県)
・測定項目を時代に合わせ常にアップデートし続けること(40代/経済学部長/愛媛県)
・具体的データの収集方法の確立や、その妥当性(40代/総務部係長補佐/神奈川県)
・成果の可視化とその客観的な方法(50代/経営学部教授/東京都)
などの回答が寄せられました。
アセスメントポリシーにおける学修成果指標の測定には、まだまだ課題が多いのが現状と言えそうです。
ここまでの調査で、教学マネジメントの確立に向けた具体的な取組やその課題、また、アセスメントポリシーにおいて測定している評価指標とその課題が見えてきました。
さまざまな取組を行っている一方で、やはり課題も多いようです。
先の質問では、アセスメントポリシーにおける学習成果の測定の課題として、「数値化できない学修成果をいかに可視化していくか」という課題に直面しているとの声も挙がりました。
では、教学マネジメントの確立に向けて、大学職員の方々は、学修成果・教育成果の可視化が必要不可欠だと考えているのでしょうか。
そこで、「教学マネジメントを確立するには学修成果/教育成果の可視化が必須ですか?」と質問したところ、8割近くの方が『はい(79.3%)』と回答しました。
やはり、教学マネジメントの確立に向けて、学修成果・教育成果の可視化を図ることが急務と言えそうです。
最前線に立つ教職員の方々だからこそ感じる教学マネジメントの確立の難しさや、見えてきた課題もあるようです。
これからの大学には、“学習者本位の教育の実現”に向けて、教育の質を保証していくことが求められています。
教学マネジメント指針では、学修者本位の教育の実現のために、学長が強力なリーダーシップを発揮し、全学的な視点の下で教職員一人ひとりの意欲と能力を最大限引き出していく必要があるとしています。
しかしながら、アセスメントポリシーを策定している大学であっても、学修成果指標を測定する上で、学修成果の可視化や具体的なデータの収集方法の確立といったことに課題を感じている教職員も多いようです。
教学マネジメントの確立に向けて、いかにして学修成果・教育成果を可視化し、高度な分析を行っていくかが、現在、そしてこれからの大学には問われているのではないでしょうか。
ハーモニープラス株式会社(https://www.harmony-plus.co.jp/)が提供する『学修成果MOE』(https://www.harmony-plus.co.jp/moe/)は、教学マネジメントの確立に向けた取組に必要不可欠である“学修成果の可視化”を可能にするシステムです。
【当社の学修成果MOEがもたらす効果】
◆学修成果の可視化と学生の成長実感
学修成果を可視化し学年進行等の比較をすることで、学生の成長実感を高めます。
◆教育成果の可視化と学位プログラムの評価/改善
教育成果を可視化し、分析し、教学マネジメントの改善を図り学修者本意の教育を実現します。
◆学びとキャリアの接続
学部や学科ごとに定義したさまざまなアセスメントポリシーに対し、柔軟に設定することができます。
アセスメントポリシーに基づき、ディプロマ・ポリシー(DP)に応じた学生の成長や履修状況について、総合的かつさまざまな切り口で把握することにより、DPの妥当性を検証するほか、学部/学科の運営、カリキュラム改善、学生指導に資する情報を可視化/分析することができます。
【当社が選ばれる理由】
◆ダッシュボード機能で教育成果を直感的に把握
ログイン後、教育成果のダッシュボードが自動的に表示されます。
教育成果の各指標の目標、実績、達成状況等が数値、色で表示され、DP(ディプロマ・ポリシー)達成度をはじめとする各種教育成果のサマリーを直感的に把握することができます。
◆教育成果分析機能で教育成果を簡単に分析
学年、学部、学科、入試区分、GPA、修得単位数、語学スコア、学習時間、外部アセスメントテスト等、さまざまな条件を選択、組み合わせることが可能で、複雑な操作なしで教育成果を分析することができます。
(条件の複数指定、表示グラフ種類選択も可能)
◆多様なアセスメントポリシーに対応するカスタマイズ性
測定指標の項目、集計の方法/タイミング/頻度、科目とDPとの紐づき、成績の重み付け等、各大学単位さらに各学部/学科ごとのアセスメントプランに対応し、教育成果を総合的かつ多面的に可視化/測定することができます。
【その他の特長】
◆ポートフォリオ機能で学修成果を蓄積
授業での成果物や学習時間、留学、語学スコア、部活/サークル等、正課及び正課外の学修成果を蓄積することができます。
また、学修成果のサマリー画面では、定量的な成果を一覧で確認することができ、自らの学修成果を総合的に把握することが可能です。
◆DP達成度機能で成長を実感、長所/短所を理解
DP(ディプロマポリシー)と科目成績の対応表をもとに、学生一人ひとりのDP達成度を可視化することができます。
また、DP達成度は学年進行や平均値比較等で表示可能で、学生の成長実感にも繋がります。
◆ショーケース機能で学修成果を自ら説明
これまでの学びの成果をショーケースとしてまとめることができます。
ショーケース化を通じて、学生自らが学修成果を整理し、身に付けた能力を説明できるようにすることで、就職活動等に活用することが可能です。
◆学生カルテ機能で学生情報を一元管理
学生一人ひとりの基本情報、学修目標到達度、GPA、成果物、留学記録、語学スコア、外部アセスメントテスト結果、面談記録、学生に関するメモ等、学生に関する情報を一元的に把握することができます。
◆学生メモ/面談記録機能で学生情報を共有
学生との面談内容や気付いた点等を記録することができます。
また、公開範囲を内容等によって、設定することが可能です。
(センシティブな情報等だと公開設定を慎重に行う必要があるため)
◆目標管理機能で学生とコミュニケーション
学生が設定する目標(到達度目標やセルフ目標)や省察内容、成績や出席状況等を見てフォローが必要な学生に向けて、レスポンス(ボタン、コメント)することができます。
運用は大学側の任意です。
【当社の強み】
◆OnetoOneのカスタマーサービスによりお客様に継続的な成功体験(カスタマーサクセス)を。
当社では、ご導入頂いたお客様ごとに専属のサポートチームを設置しております。
CSチームは、導入期において、ユーザーがいち早く操作に慣れ、継続的に利用可能な状態にするためのプロセスを設計し実行します。
さらに、活用期において、お客様ごとの導入目的、ゴール、プロセスを理解し、経験則や利用データ分析をもとに、お客様ごとに応じたアドバイザリーを実施し、お客様の成功に向けたご提案、アプリケーション改善を実行します。
◆サードパーティとのデータ連携によりサイロ化されたデータを統合、多面的な分析を可能に。
複数の情報システムが互いに孤立し分散化してしまっている状況(サイロ化)が多くの大学での課題となっていますが、データが統合されることでさまざまな状況把握が容易になります。
特に教育成果や学修成果の可視化/分析にあたっては、LMS(ラーニングマネジメントシステム)や学務システムに蓄積されている学生、履修、成績等の既に大学内で保持している情報を組み込むことが非常に重要です。
当社は、サードパーティとのデータ連携に例外なく対応します。
■学修成果MOE:https://www.harmony-plus.co.jp/moe/
■ハーモニープラス株式会社:https://www.harmony-plus.co.jp/
■お問い合わせ:https://www.harmony-plus.co.jp/contact/index.php
■TELでのお問い合わせ:03-6261-5172
調査概要:「教学マネジメントと学修成果の可視化における課題」に関する調査
【調査期間】2021年6月17日(木)~2021年6月19日(土)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,022人
【調査対象】全国の四年制大学教職員
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
(参照:https://www.mext.go.jp/content/20200825-mxt_chousa01-1419591_8.pdf)
今や、高校卒業者の半数以上が大学に進学している訳ですが、学生数の増加や大学の増加によって、“大学生の質の低下”といった問題や、“大学教育の質の低下”を懸念する声も挙がっており、大学には自らが率先して内部質保証に取り組むことが求められています。
内部質保証の確立に密接に関わってくるのが、大学がその教育目的を達成するために行う管理運営、いわゆる“教学マネジメント”ですが、文部科学省中央教育審議会は、2020年1月22日の第152回大学分科会において「教学マネジメント指針」を取りまとめ、その内容を公開しました。
(参照:https://www.mext.go.jp/content/20200206-mxt_daigakuc03-000004749_001r.pdf)
指針では、
- Ⅰ 「三つの方針」を通じた学修目標の具体化
- Ⅱ 授業科目・教育課程の編成・実施
- Ⅲ 学修成果・教育成果の把握・可視化
- Ⅳ 教学マネジメントを支える基盤(FD・SDの高度化、教学IR体制の確立)
- Ⅴ 情報公表
同指針も踏まえ、各大学は教学マネジメントの確立に向けて取り組んでいる訳ですが、当然ながら課題もあるでしょう。
では、大学側は教学マネジメントの確立に向け、具体的にどのような取組を行い、また、その過程でどのような課題が見えてきたのでしょうか。
そこで今回、学修成果/教育成果の可視化/分析ツール『学修成果MOE』(https://www.harmony-plus.co.jp/moe/)を提供するハーモニープラス株式会社(https://www.harmony-plus.co.jp/)は、全国の四年制大学教職員を対象に、「教学マネジメントと学修成果の可視化における課題」に関する調査を実施しました。
- 【今回の調査対象について】半数がFDメンバーの方
「あなたはFDメンバーですか?」と質問したところ、『はい(51.4%)』『いいえ(48.6%)』という結果となり、半数以上の方がFDメンバーであることが分かりました。
- 教学マネジメントの確立に向けた取組状況
では早速、教学マネジメントの確立に向けた取組について詳しく伺っていきましょう。
まずは、大学が教学マネジメントに取り組むその目的について調査しました。
「お勤めの大学が教学マネジメントに取り組む具体的な目的を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『明確な教育目標の設定とこれに基づく体系的な教育課程の構築をするため(41.6%)』という回答が最も多く、次いで『教育改善に関するPDCAサイクルの確立のため(40.5%)』『認証評価等の外部評価に対応するため(29.8%)』『学生の成長に資する教育を実現するため(25.4%)』『そもそも取り組んでいない(13.1%)』と続きました。
多くの大学が、教学マネジメントの確立にあたって最も重要なものとされる、
Ⅰ 「三つの方針」を通じた学修目標の具体化
そして、それに紐づく
Ⅱ 授業科目・教育課程の編成・実施
に向けた動きを具体的な目的として教学マネジメントに取り組んでいるようです。
その一方で、『そもそも取り組んでいない』と回答した方が1割を超え、教学マネジメントへの取組状況は大学によって大きな差があることも見えてきました。
■教学マネジメントの確立に向けた具体的な取組とは?
・センターの設置(30代/学務部係長/北海道)
・指導要領の最適化(30代/理工学部准教授/三重県)
・DPに則した教育課程の編成(40代/学務部長/北海道)
・毎年の教育改善FD開催、学生アンケートの分析(40代/理学部准教授/茨城県)
・アセスメントテストの実施(50代/法学部教授/東京都)
・シラバスの整備、KPI化(50代/学務部主幹/千葉県)
などの回答が寄せられました。
ディプロマ・ポリシー(DP)に則した教育課程の編成や、DPに定められた資質・能力を直接的に測定する有効な手段のひとつである「アセスメントテスト」を実施するなど、さまざまな取組を行っているようです。
- 取組の中で見えてきた課題
教学マネジメントの確立に向けた取組が見えてきましたが、では、教学マネジメントの確立に向けた取組を行う上で、現状どのような課題に直面しているのでしょうか。
そこで、「教学マネジメントの確立に向けて、どのようなことが課題ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『学修成果指標が本当に評価方法として正しいか不明であること(38.2%)』という回答が最も多く、次いで『学内のコンセンサスを得ること(35.9%)』『組織体制/仕組みがないこと(35.6%)』『業務が煩雑になってしまうこと(26.4%)』と続きました。
教学マネジメントの確立には学修成果・教育成果の把握・可視化が大きなカギを握ると言えますが、評価指標の是非の判断が難しいと感じている方、また、学内のコンセンサスを得ることの難しさを痛感している方が多く、さらには、そもそも組織体制や仕組みがないという課題に直面している大学教職員も多い様子が見えてきました。
こういった課題を解決していくには、教学マネジメント指針にもある通り、学長やFDメンバーだけでなく、教職員一人ひとりが教学マネジメントの重要性やその考え方を理解し、確立に向けて取り組んでいく必要があると言えるでしょう。
- アセスメントポリシーにおいて測定している学修成果指標と課題
教学マネジメントの確立に向け、アセスメントポリシーを策定して学修成果・教育成果の把握・可視化に取り組んでいる大学も多いと思います。
アセスメントポリシーにおける評価指標は評価レベルによってさまざまなものがありますが、では、大学側はどのような学修成果指標を測定しているのでしょうか。
そこで、「アセスメントポリシーにおいて測定している学修成果指標を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『入試結果(34.2%)』という回答が最も多く、次いで『修得単位状況(30.6%)』『退学率(25.8%)』『GPA(24.3%)』『DP成績(DP項目別GPA等)(18.4%)』『アセスメントテスト(17.7%)』と続きました。
『入試結果』『修得単位状況』『退学率』といった、入学時、在学中の学修成果指標を測定している大学が多いようです。
■以降の結果
『アンケート(16.4%)』『就職率(14.4%)』『語学スコア(12.4%)』『測定していない(9.9%)』『課外活動(8.7%)』
では、学修成果指標を測定する上で、大学側はどのような課題に直面しているのでしょうか。
■学修成果指標を測定する上での課題とは?
・数値化できない学習成果をいかに可視化していくか。定義設定(20代/教学部主任/東京都)
・試験結果=応用力の高さとはならず、どのようにこれを評価するかということ(30代/理学部助教/三重県)
・測定項目を時代に合わせ常にアップデートし続けること(40代/経済学部長/愛媛県)
・具体的データの収集方法の確立や、その妥当性(40代/総務部係長補佐/神奈川県)
・成果の可視化とその客観的な方法(50代/経営学部教授/東京都)
などの回答が寄せられました。
アセスメントポリシーにおける学修成果指標の測定には、まだまだ課題が多いのが現状と言えそうです。
- “学修成果の可視化”なくして教学マネジメントの確立は成し得ない
ここまでの調査で、教学マネジメントの確立に向けた具体的な取組やその課題、また、アセスメントポリシーにおいて測定している評価指標とその課題が見えてきました。
さまざまな取組を行っている一方で、やはり課題も多いようです。
先の質問では、アセスメントポリシーにおける学習成果の測定の課題として、「数値化できない学修成果をいかに可視化していくか」という課題に直面しているとの声も挙がりました。
では、教学マネジメントの確立に向けて、大学職員の方々は、学修成果・教育成果の可視化が必要不可欠だと考えているのでしょうか。
そこで、「教学マネジメントを確立するには学修成果/教育成果の可視化が必須ですか?」と質問したところ、8割近くの方が『はい(79.3%)』と回答しました。
やはり、教学マネジメントの確立に向けて、学修成果・教育成果の可視化を図ることが急務と言えそうです。
- 大学教育の質を担保するため、そして学修者本意の教育の実現のためには、学修成果・教育成果を可視化し、高度な分析を行うことが重要
最前線に立つ教職員の方々だからこそ感じる教学マネジメントの確立の難しさや、見えてきた課題もあるようです。
これからの大学には、“学習者本位の教育の実現”に向けて、教育の質を保証していくことが求められています。
教学マネジメント指針では、学修者本位の教育の実現のために、学長が強力なリーダーシップを発揮し、全学的な視点の下で教職員一人ひとりの意欲と能力を最大限引き出していく必要があるとしています。
しかしながら、アセスメントポリシーを策定している大学であっても、学修成果指標を測定する上で、学修成果の可視化や具体的なデータの収集方法の確立といったことに課題を感じている教職員も多いようです。
教学マネジメントの確立に向けて、いかにして学修成果・教育成果を可視化し、高度な分析を行っていくかが、現在、そしてこれからの大学には問われているのではないでしょうか。
- 大学教育の質保証を支援する。『学修成果MOE』
ハーモニープラス株式会社(https://www.harmony-plus.co.jp/)が提供する『学修成果MOE』(https://www.harmony-plus.co.jp/moe/)は、教学マネジメントの確立に向けた取組に必要不可欠である“学修成果の可視化”を可能にするシステムです。
【当社の学修成果MOEがもたらす効果】
◆学修成果の可視化と学生の成長実感
学修成果を可視化し学年進行等の比較をすることで、学生の成長実感を高めます。
◆教育成果の可視化と学位プログラムの評価/改善
教育成果を可視化し、分析し、教学マネジメントの改善を図り学修者本意の教育を実現します。
◆学びとキャリアの接続
学部や学科ごとに定義したさまざまなアセスメントポリシーに対し、柔軟に設定することができます。
アセスメントポリシーに基づき、ディプロマ・ポリシー(DP)に応じた学生の成長や履修状況について、総合的かつさまざまな切り口で把握することにより、DPの妥当性を検証するほか、学部/学科の運営、カリキュラム改善、学生指導に資する情報を可視化/分析することができます。
【当社が選ばれる理由】
◆ダッシュボード機能で教育成果を直感的に把握
ログイン後、教育成果のダッシュボードが自動的に表示されます。
教育成果の各指標の目標、実績、達成状況等が数値、色で表示され、DP(ディプロマ・ポリシー)達成度をはじめとする各種教育成果のサマリーを直感的に把握することができます。
◆教育成果分析機能で教育成果を簡単に分析
学年、学部、学科、入試区分、GPA、修得単位数、語学スコア、学習時間、外部アセスメントテスト等、さまざまな条件を選択、組み合わせることが可能で、複雑な操作なしで教育成果を分析することができます。
(条件の複数指定、表示グラフ種類選択も可能)
◆多様なアセスメントポリシーに対応するカスタマイズ性
測定指標の項目、集計の方法/タイミング/頻度、科目とDPとの紐づき、成績の重み付け等、各大学単位さらに各学部/学科ごとのアセスメントプランに対応し、教育成果を総合的かつ多面的に可視化/測定することができます。
【その他の特長】
◆ポートフォリオ機能で学修成果を蓄積
授業での成果物や学習時間、留学、語学スコア、部活/サークル等、正課及び正課外の学修成果を蓄積することができます。
また、学修成果のサマリー画面では、定量的な成果を一覧で確認することができ、自らの学修成果を総合的に把握することが可能です。
◆DP達成度機能で成長を実感、長所/短所を理解
DP(ディプロマポリシー)と科目成績の対応表をもとに、学生一人ひとりのDP達成度を可視化することができます。
また、DP達成度は学年進行や平均値比較等で表示可能で、学生の成長実感にも繋がります。
◆ショーケース機能で学修成果を自ら説明
これまでの学びの成果をショーケースとしてまとめることができます。
ショーケース化を通じて、学生自らが学修成果を整理し、身に付けた能力を説明できるようにすることで、就職活動等に活用することが可能です。
◆学生カルテ機能で学生情報を一元管理
学生一人ひとりの基本情報、学修目標到達度、GPA、成果物、留学記録、語学スコア、外部アセスメントテスト結果、面談記録、学生に関するメモ等、学生に関する情報を一元的に把握することができます。
◆学生メモ/面談記録機能で学生情報を共有
学生との面談内容や気付いた点等を記録することができます。
また、公開範囲を内容等によって、設定することが可能です。
(センシティブな情報等だと公開設定を慎重に行う必要があるため)
◆目標管理機能で学生とコミュニケーション
学生が設定する目標(到達度目標やセルフ目標)や省察内容、成績や出席状況等を見てフォローが必要な学生に向けて、レスポンス(ボタン、コメント)することができます。
運用は大学側の任意です。
【当社の強み】
◆OnetoOneのカスタマーサービスによりお客様に継続的な成功体験(カスタマーサクセス)を。
当社では、ご導入頂いたお客様ごとに専属のサポートチームを設置しております。
CSチームは、導入期において、ユーザーがいち早く操作に慣れ、継続的に利用可能な状態にするためのプロセスを設計し実行します。
さらに、活用期において、お客様ごとの導入目的、ゴール、プロセスを理解し、経験則や利用データ分析をもとに、お客様ごとに応じたアドバイザリーを実施し、お客様の成功に向けたご提案、アプリケーション改善を実行します。
◆サードパーティとのデータ連携によりサイロ化されたデータを統合、多面的な分析を可能に。
複数の情報システムが互いに孤立し分散化してしまっている状況(サイロ化)が多くの大学での課題となっていますが、データが統合されることでさまざまな状況把握が容易になります。
特に教育成果や学修成果の可視化/分析にあたっては、LMS(ラーニングマネジメントシステム)や学務システムに蓄積されている学生、履修、成績等の既に大学内で保持している情報を組み込むことが非常に重要です。
当社は、サードパーティとのデータ連携に例外なく対応します。
■学修成果MOE:https://www.harmony-plus.co.jp/moe/
■ハーモニープラス株式会社:https://www.harmony-plus.co.jp/
■お問い合わせ:https://www.harmony-plus.co.jp/contact/index.php
■TELでのお問い合わせ:03-6261-5172
調査概要:「教学マネジメントと学修成果の可視化における課題」に関する調査
【調査期間】2021年6月17日(木)~2021年6月19日(土)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,022人
【調査対象】全国の四年制大学教職員
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
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