【地方経営者こそ経営者交流会で学びを】地方経営者、経営に関する毎月の勉強は？約半数が「ほとんどしていない」という驚愕の実態

〜さらに「事業計画書の作成」「経営理念の策定」をしたことがない経営者も〜

Management Masters

2022年10月4日 11時00分

　株式会社未来塾（本社：東京都港区、代表者：岸野一夫）が運営する「Management Masters（https://management-masters.jp）」は、従業員数50人以下の創業10年以上の地方中小企業の経営者317名に対し、地方経営者の勉強時間に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。

調査サマリー

調査概要

調査概要：地方経営者の勉強時間に関する実態調査
調査方法：IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間：2022年9月5日〜同年9月7日
有効回答：従業員数50人以下の創業10年以上の地方中小企業の経営者317名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社未来塾」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL：https://mirai-juku.jp/

約半数が「将来の経営に関する勉強」をほとんどしていない結果に

　「Q1.あなたは毎月の自社の将来に対する経営に関する勉強（事業計画の作成や経営理念の策定など）をしていますか。」（n=317）と質問したところ、「ほとんどしていない」が45.2%、「ややしている」が35.6%という回答となりました。

Q1.あなたは毎月の自社の将来に対する経営に関する勉強（事業計画の作成や経営理念の策定など）をしていますか。

・ほとんどしていない：45.2%
・ややしている：35.6%
・かなりしている：12.9%
・わからない/答えられない：6.3%

「将来の経営に関する勉強」をしていない経営者は「資金調達の計画」「新規事業計画」の実施率が2割以下にとどまる

　Q1で「ほとんどしていない」と回答した方に、「Q2.あなたが自ら実施していることを教えてください。（複数回答）」（n=143）と質問したところ、「資金調達の計画」が18.9%、「新規事業計画」が16.1%、「事業計画書の作成」13.3%という回答となりました。

Q2.あなたが自ら実施していることを教えてください。（複数回答）

・資金調達の計画：18.9%
・新規事業計画：16.1%
・事業計画書の作成：13.3%
・行動指針の策定：7.0%
・組織構築の実施：7.0%
・経営理念の策定：6.3%
・その他：18.9%
・わからない/答えられない：44.1%

「将来の経営に関する勉強」をしていない経営者の4人に1人が、課題直面の際、「勘や経験をもとに対処」と回答

　Q1で「ほとんどしていない」と回答した方に、「Q3.過去の経験では解決できない課題に直面した場合、どのように対処していますか。」（n=143）と質問したところ、「過去の経験では解決できない課題に直面していない」が31.5%、「勘や類似している経験をもとに対処」が27.3%、「知人経営者に相談して対処」が20.3%という回答となりました。

Q3.過去の経験では解決できない課題に直面した場合、どのように対処していますか。

・過去の経験では解決できない課題に直面していない：31.5%
・勘や類似している経験をもとに対処：27.3%
・知人経営者に相談して対処：20.3%
・部下から提案をあげてもらい対処：2.8%
・その他：11.2%
・わからない/答えられない：18.2%

「将来の経営に関する勉強」を実施する経営者の約半数が「事業計画書の作成」を実施、勉強を未実施の経営者に比べ、35.4ポイント高い結果に

　Q1で「ほとんどしていない」以外を選択した方に、「Q4.あなたが自ら実施していることを教えてください。（複数回答）」（n=154）と質問したところ、「事業計画書の作成」が48.7%、「経営理念の策定」が43.5%、「資金調達の計画」が40.9%という回答となりました。

Q4.あなたが自ら実施していることを教えてください。（複数回答）

・事業計画書の作成：48.7%
・経営理念の策定：43.5%
・資金調達の計画：40.9%
・新規事業計画：37.7%
・行動指針の策定：35.7%
・組織構築の実施：30.5%
・その他：13.0%
・わからない/答えられない：1.9%

将来の経営のために学ぶ4割以上が、「事業運営スキル」や「専門知識」「業界知識」を勉強

　Q1で「ほとんどしていない」以外を選択した方に、「Q5.あなたの経営に関する勉強内容を教えてください。（複数回答）」（n=154）と質問したところ、「事業運営スキル」が49.4%、「専門知識」が45.5%、「業界知識」が42.9%という回答となりました。

Q5.あなたの経営に関する勉強内容を教えてください。（複数回答）

・事業運営スキル：49.4%
・専門知識：45.5%
・業界知識：42.9%
・マーケティング：31.8%
・戦略知識：29.9%
・技術知識：28.6%
・財務会計知識：27.3%
・管理会計：24.7%
・投資知識：17.5%
・その他：7.1%
・わからない/答えられない：5.2%

経営の勉強をする81.2%が、「自社の売上や組織力向上につながっている」と実感

　Q1で「ほとんどしていない」以外を選択した方に、「Q6.経営の勉強をすることにより、自社の売上や組織力向上につながっていると思いますか。」（n=154）と質問したところ、「非常にそう思う」が17.6%、「ややそう思う」が63.6%という回答となりました。

Q6.経営の勉強をすることにより、自社の売上や組織力向上につながっていると思いますか。

・非常にそう思う：17.6%
・ややそう思う：63.6%
・あまりそう思わない：12.3%
・全くそう思わない：1.3%
・わからない/答えられない：5.2%

53.3%が「経営者としての学びの機会」を欲している実態が明らかに

　「Q7.今後、経営者としての学びの機会を欲していますか。」（n=317）と質問したところ、「非常にそう思う」が15.8%、「ややそう思う」が37.5%という回答となりました。

Q7.今後、経営者としての学びの機会を欲していますか。

・非常にそう思う：15.8%
・ややそう思う：37.5%
・あまりそう思わない：27.8%
・全くそう思わない：10.1%
・わからない/答えられない：8.8%

約4割の地方経営者が、「経営者交流会」への参加に興味

　「Q8.経営者の為の経営研修/経営の個別相談/コミュニティが形成される、経営者交流会への参加に興味はありますか。」（n=317）と質問したところ、「非常に興味がある」が9.2%、「やや興味がある」が26.8%という回答となりました。

Q8.経営者の為の経営研修・経営の個別相談・コミュニティが形成される、経営者交流会への参加に興味はありますか。

・非常に興味がある：9.2%
・やや興味がある：26.8%
・あまり興味がない：33.1%
・全く興味がない：21.8%
・わからない/答えられない：9.1%

経営者交流会への興味理由、「経営に関する気軽な相談をしたい」という声や「人脈形成」「他業界の知識や経験の取り入れ」など

　Q8で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q9.経営者交流会への参加に興味がある理由を教えてください。（複数回答）」（n=114）と質問したところ、「経営に関する気軽な相談をしたいから」が55.3%、「人脈を広げ、機会を広げたいから」が53.5%、「他業界の知識や経験を取り入れたいから」が50.9%という回答となりました。

Q9.経営者交流会への参加に興味がある理由を教えてください。（複数回答）

・経営に関する気軽な相談をしたいから：55.3%
・人脈を広げ、機会を広げたいから：53.5%
・他業界の知識や経験を取り入れたいから：50.9%
・大企業の最新動向をしり、自社の方針を決定したいから：11.4%
・東京を中心とした都心部の最新の情報が知りたいから：8.8%
・その他：6.1%
・わからない/答えられない：4.4%

まとめ

　今回は、従業員数50人以下の創業10年以上の地方中小企業の経営者317名に対し、地方経営者の勉強時間に関する実態調査を実施しました。

　地方経営者の約半数が「将来の経営に関する勉強」をほとんどしていない実態が明らかになり、さらには「事業計画書の作成」や「経営理念の策定」を実施していない経営者も多数いることが分かりました。その理由として、「過去の経験では解決できない課題に直面した経験」や「勘や類似している経験をもとに対処できなかった経験」があまりなかったことにあるようです。

　一方で、将来の経営のために学ぶ地方経営者は、主に「事業運営スキル」や「専門知識」「業界知識」を勉強しており、将来の経営のために学ぶ経営者の81.2%が「自社の売上や組織力向上につながっている」と実感していることが分かりました。

　また、地方経営者の半数以上が「経営者としての学びの機会」を欲している実態が明らかに。同様に「経営者交流会」への参加に興味を示す傾向にあり、「経営に関する気軽な相談をしたい」という声や「人脈形成」「他業界の知識や経験の取り入れ」など、「経営者交流会」を通じて将来の経営に役立てたいと意欲的な意見が多数挙がりました。

　アフターコロナにも止まることなく更に活躍するために、事業計画書の策定を実施する経営者が増える傾向にある今、地方経営者においては現状維持を意識する人も多く、「将来の経営に関する勉強」の必要性が感じにくいことや学ぶ機会がない実態が明らかになりました。一方で、学ぶためとは言わずとも「経営者交流会」や「経営者としての学びの機会」への参加には関心が高く、このようなイベントへの参加機会が地方企業が注目を集めるきっかけを築くことに繋がりそうです。

「Management Masters」について：https://management-masters.jp

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