火力発電所から排出される燃焼灰を活用。おいしい野菜が栽培できる土づくりの素「ADSITE」3種を公式サイトで販売開始
CA型、MG型、FE型の3種を作物に合わせてブレンド可能。土や水に混ぜるだけで、化学肥料や農薬の使用を減らした栽培が可能に
これにより、家庭菜園をする方や農家の方が、おいしい野菜を栽培するための新たなツール「ADSITE」を手軽に購入できるようになります。
ADSITE公式サイト:https://adsite-web.com/
※ゼオライトとは、ミクロ多孔性の吸着、触媒、イオン交換材料として活用され、土壌の保肥力の改善効果や保水効果など
の機能を有している。
※政令指定土壌改良資材とは、農林水産省が地力増進法施行令で定めた資材
ADSITEは、優れた特許技術とイノベーションにより、地球にやさしい資源リサイクルと持続可能な農業への貢献を目指しています。新たなEC販売プラットフォームでは、第6回アグリテックグランプリ企業賞、第234回フクオカベンチャーマーケットマンスリーアワード、第4回熊本テックグランプリファイナリストなどの受賞歴を誇る品質と効果に徹底的にこだわった土壌改良資材ゼオライトを提供します。これにより、作物の収量や品質の向上、土壌の健全性の維持が可能となります。
ADSITEと農作物の土との関係
国内の農地土壌は、不良土壌が半数以上を占め、そのうち41%から63%は化学性と生物性による生産性阻害が原因です。化学肥料は即効性がある反面、土壌に余った養分は土壌深く流れてしまいます。また土壌中微生物が活発に働かなくてよくなり、偏った微生物(細菌叢)になり、作物の病気の助長などを引き起こす可能性があると考えられます。
農業を行う際の過剰肥料や農薬を削減し、土壌の微生物や細菌叢の力を発揮させ、地力向上を図る農場用土壌改良材を開発しました。
ADSITEは、作物に必要な栄養素の保肥、保水、土壌中の微生物(細菌叢)の多様化などの効果が実証試験から分かっており、農作物の成長に寄与しています。農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」にも資する土壌改良資材となりえます。
※ADSITE MGを混ぜた土で育てたイチゴ(左のイチゴ)は、比較対象のイチゴ(右のイチゴ)と比べて、中身が赤い。これは目にも良い抗酸化作用のある美容にもうれしいアントシアニン色素が豊富なことが分かります。
※不良土壌の改善事例 https://adsite-web.com/blogs/case/ooba
廃棄物の灰から生まれた商品
ADSITEは、石炭火力発電所から副産物として排出される燃焼灰を原料に製造しています。
私たちが普段生活で使っている電気の約26%は、この石炭火力発電からまかなわれており、燃焼灰が年間約12,000千トンにも上がることが知られています。この排出量は、近年注目を集める国内の食品ロス量約5,230千トンの約2倍以上にも上ります。この燃焼灰の約83%は資源リサイクルで活用されていますが、約13%にあたる約1,560千トンが未利用分となっております。
我々は、この燃焼灰からゼオライトを製造し高付加価値化するとともに、近年の農業土壌劣化問題の解決の糸口になる土づくりに貢献していこうと決めました。
ADSITEの特許技術は、新手法による生産効率UPやコストダウン、さらに保肥性能UPさせたものとなり、保肥性能の指標である陽イオン交換容量(CEC)が220cmol/kgあり、一般の天然ゼオライトの約3倍、従来製法の1.7倍にもなります。
※ポケットの数が、保肥性能の陽イオン交換容量にあたる。ポケット数が多いほどたくさん養分を保肥できる。
CA型は最初からポケットにカルシウムを詰め込んであり、土壌中の養分と入れ替ったりする。
手軽に使用できる家庭菜園向けのADSITEの商品
ADSITEのウェブサイトでは、ベンチャーピッチコンテストでの受賞歴を持つゼオライトをはじめとする革新的な土壌改良資材を3種類展開しています。
ADSITE CA、ADSITE MG、ADSITE FEといった商品は、それぞれの成分が持つ特徴を最大限に引き出すために設計されています。3種類のADSITEを自分の好きなようにブレンドして家庭菜園を楽しんで頂きたいです。ちょっとした実験気分も味わえると思います。また、栽培事例や購入に関する専門的なアドバイスも充実しており、利用者のサポート体制も万全です。
栽培事例 https://adsite-web.com/blogs/case/sarada-na
土づくりマスターの開発者の想い
土づくりマスター(土壌医検定2級)の資格をもつ、ADSITE開発責任者を務める奴留湯誉幸は、「ゼオライトの性能は昔から知っていたのですが、廃棄物の灰からゼオライトが作れるということを知り、6年前に入社し、研究開発から商品開発まで進めました。商品コンセプトも探り探りで進めて行く中、農業の土づくりの課題を見つけ、この課題をゼオライトが解決できることを発見しました。ベンチャー気質の会社ということもあって、様々なベンチャーピッチにも参加し、商品化までようやく至りました。」とコメントしています。
現在は4名まで増えたチームで進めており「我々は、資源循環を重要視するマテリアル業界において先駆的な存在であり、新たな技術と製品を通じて農業の未来を創造していきます。ウェブサイト上でのEC販売を通じて、多くの人々に高品質な農業用資材を提供し、廃棄物の削減と持続可能な農業の実現を両立していきたいと考えています。」とコメントしています。
写真左より、荏原製作所様、CTO 奴留湯 (主催:株式会社リバネス、写真提供:漆原未代)
<奴留湯誉幸(ぬるゆたかゆき)プロフィール>
山口大学大学院機能材料工学を卒業。半導体やベンチャーで設計・開発を手掛けながら、熊本大学大学院MOT(技術経営)コースでアントレプレナーや経営を学ぶ。その頃FKGコーポレーションと出会い、燃焼灰からゼオライトが作れることを知り、ゼオライトのマーケティングから製品・プロセス開発まで従事。農業の土づくりの大切さを知り、土づくりマスター(土壌医検定2級)となる。現在、熊本大学大学院博士後期課程に在学しながら、様々な社内ベンチャーを立上げている。
ADSITE商品概要
商品名:ADSITE CA、ADSITE MG、ADSITE FEの3種
内容量:50g、200g、400g、1kg
価格:880円(税込)~3850円(税込)
主原料:ゼオライト
3種の特長:
ADSITE CAは、土壌中養分のカリウム、窒素、マグネシウムを土にとどめ、野菜に供給すると同時にカルシウムも供給します。カルシウムは、作物の細胞膜を丈夫にして病害虫に対する抵抗力をつけます。
ADSITE MGは、土壌中養分のカリウム、窒素、カルシウムを土にとどめ、野菜に供給すると同時にマグネシウムも供給します。マグネシウムは光合成に必要な葉緑素をつくる構成成分の一つです。
ADSITE FEは、土壌中養分の窒素、リンを土にとどめ、野菜に供給します。リン酸は根の発達や分けつを助けます。
使い方:
土の量に対して、自分好みにブレンドしたADSITEを約10%用意し、土に混ぜます。
1~2週間したら、種まきや定植し、そのまま育てるだけ。
詳細の製品説明やおすすめ野菜については、ADSITEのウェブサイト(https://adsite-web.com/)の商品一覧や使用事例をご覧ください。
今後の展望
今回は、家庭菜園を楽しんで頂くために家庭菜園向けのECサイトでの販売をスタートさせました。
今後、弊社のADSITE生産増強を行い、農家さん向けの「ADSITE PRO」をリリースして全ての農産物の土づくりの課題解決をしていく計画です。
これまでよりさらに、農場や実際の農家様の畑で実証試験を行い、課題解決のノウハウを蓄積し、皆様にシェアしていきたいと考えております。このよう農業の土づくりノウハウの情報プラットフォームを構築することを目指し取り組んでまいります。
ADSITEは持続可能な農業の未来を見据え、ますます広がる農業コミュニティと協力しながら、地球にやさしい農業の実現に向けて進んでまいります
【会社概要】
会社名:株式会社FKGコーポレーション
所在地:熊本県八代市千丁町古閑出262
事業内容:産業廃棄物の中間処理業、土木資材の製造・販売、燃焼灰から機能人工石を製造するRUSシステムの
運営・販売、燃焼灰を原料にした新商品の開発及び新事業化
コーポレートサイト:http://www.fukuoka-gouzai.co.jp/
ADSITEサイト(お問合せ):https://adsite-web.com/pages/contact
ミッション:「人とモノの生命をつなぎ、未来の価値を生み出す」
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像