熊本県多良木町の放置竹林を国産メンマに。森を美しくする「多良木（たらぎ）メンマ」2種を発売

多良木町の竹と人吉球磨地域産の食材を使用した「梅味」「柚子味噌味」が登場

悠久農園

2023年4月6日 09時30分

熊本県球磨郡多良木町を拠点に、地域の未利用資源を活用した事業を展開する悠久農園（代表：矢山隆広）は、2023年4月8日、熊本県人吉球磨地域の未利用資源を活用した国産メンマ「多良木メンマ梅味」「多良木メンマ柚子味噌味」を発売します。米どころである多良木町の特色を活かし、お米と一緒に毎日楽しめる「おにぎりに合うメンマ」をテーマに商品開発を行いました。
当商品は多良木町の放置竹林問題を解決し、地域資源の循環を推進したいという思いから生まれています。メンマの材料には、多良木町の放置竹林のタケノコを使用。人吉球磨地域産の食材を味付けに使用した「梅味」「柚子味噌味」の2種類を、熊本県内の店舗およびオンラインストアで販売します。

悠久農園オンラインストア：https://uqnouen.base.shop/

地域全体を農園と捉え、“メンマづくり”で放置竹林の課題解決を目指す

熊本県の南部に位置する緑豊かなまち、多良木町。総面積165.86㎢のうち約80%が森林ですが、近年、林業の担い手の減少や高齢化により、適正な管理が行われない森林の増加が問題となっています。
森林が抱える問題の一つに、手入れされずに放置され、荒廃が進行してしまった「放置竹林問題」があります。竹は成長スピードが早く、森に入る日光を遮って木々の成長を止め、根が浅いため地滑りの原因にもなります。悠久農園では、竹を「地域の未利用資源」として着目し、地域の特産品創出と課題解決の両立を目指して放置竹林をメンマにする活動を始めました。

日本では主にラーメンの具として親しまれているメンマですが、現状そのほとんどは台湾や中国からの輸入品です。放置竹林の課題解決のためには、国産メンマづくりの取り組みを発信するとともに継続した一定の消費が必要であると考え、毎日の食事で楽しめるよう、米どころである多良木町の特色を活かした「おにぎりに合うメンマ」をテーマに商品開発を行いました。当商品は、2020年より宮崎県延岡市で放置竹林をメンマにする活動を行うLOCAL BAMBOO株式会社（https://localbamboo.co.jp/）が監修をしています。

「多良木メンマ」商品概要

コンセプトは「ごはんをおいしくする。森を美しくする。」
あなたの食欲が、多良木の森を育てます。
原材料のほぼ全てを地域産にこだわった、日本人が食べやすい味わいです。
多良木町の孟宗竹（モウソウチク）と人吉球磨地域の食材を使った「梅味」「柚子味噌味」の2種類を発売します。

多良木メンマ　梅味
内容量：100g
価格：980円（税込）
多良木産の梅を使用しています。華やかな甘酸っぱさと香りが堪能できる、さっぱりとしたメンマです。

多良木メンマ　柚子味噌味
内容量：100g
価格：980円（税込）
人吉球磨地域の家庭では欠かせない「柚子味噌」で味付けしたメンマです。栽培が難しいとされる黄色の唐辛子と完熟させた柚子を使用した希少な柚子胡椒と、多良木産の味噌を使っています。柚子の香りと味噌のコクがマッチして、旨味と甘味がさわやかに広がります。

＜販売店舗（2023年4月現在）＞
・多良木えびす物産館（熊本県球磨郡多良木町多良木1534-4）
・観光複合施設　HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA（熊本県人吉市下新町333-1）
・悠久農園オンラインストア（https://uqnouen.base.shop/）
他、順次拡大予定

「多良木メンマ」アレンジレシピ一例

＜メンマおにぎり＞
いつもの梅干しおにぎりが大変身。ホカホカご飯を自分好みの大きさに握り、形を整えたら、仕上げに「多良木メンマ　梅味」をトッピング。メンマの食感がアクセントとなり、さっぱりとした梅の味わいが食欲を掻き立てます。

＜長芋の梅干しメンマ和え＞
長芋を食べやすく細めに切ったら、「多良木メンマ　梅味」を和えるだけ。おかずが足りない時、箸休めが欲しい時、ササッと作れて間違いなし。長芋のネバネバした食感に梅味がよく絡み、メンマの食感もプラス。食卓の名脇役の誕生です。

＜ふろふき大根の柚子味噌のせ＞
出汁の効いたアツアツの大根が冷めないうちに、粗めに刻んだ「多良木メンマ　柚子味噌味」をのせるだけ。甘みと酸味のある柚子味噌が、ふろふき大根の味をひきたて、メンマとの相性も抜群。新しい和食の定番メニューにどうぞ。

＜柚子味噌メンマでねぎぬた和え＞
ねぎを5cmほどに切りさっと茹でたら、「多良木メンマ　柚子味噌味」とお酢を混ぜ合わせ、最後に和えます。ねぎはもちろん、メンマの食感も加わって、噛めば噛むほど柚子味噌の香りと甘みが広がります。

悠久農園　代表　矢山隆広のコメント

熊本県人吉・球磨地域は、山々に囲まれた盆地に日本三大急流の球磨川が中央を流れる自然豊かな地域です。
その自然を活かした林業や農業が盛んな地域である一方、従事者の高齢化や後継者不足が深刻であり、放置竹林や耕作放棄地などが目立つようになってきました。
私達はそのような土地の手入れをし再生させることで、その土地から再び農林産物を生み出す活動をしています。

足元にある資源の価値をもう一度見つめ直し、掘り起こす。
それを地域で循環させることで少しでも地域の力になれればと思っています。

＜矢山隆広（ややま・たかひろ）プロフィール＞
熊本市出身。東京で働いている時に熊本地震が起こり、熊本にいる両親の事が心配になり熊本へUターン。地域おこし協力隊制度を活用し、熊本県多良木町の協力隊隊員となり、「地域資源の活用」をミッションとして地域の様々な地域資源の活用を模索。その中で、長年放置され荒れてしまった「放置竹林」がとても多いことに気づき、竹の事を調べていくうちに竹のもつ驚異的な生命力に惹かれ、その可能性を追求することを決意。
現在は、放置竹林の整備、タケノコの出荷、メンマの製造をメインに活動中。今夏より、おにぎりに合う多良木メンマや地域の特産品を具のメインとしたおにぎり屋も開店予定。

悠久農園について

「悠久」とは、どこまでも続く、という意味。放置竹林をはじめ、多良木というまちにはたくさんの資源が眠っています。私たちは地域をひとつの農園ととらえ、地域資源を活用した商品開発や農業体験など様々な活動を行っていきます。

所在地：熊本県球磨郡多良木町
代表者：矢山　隆広
設立：2023年1月
事業内容：国産メンマの製造・販売
URL：https://uqnouen.base.shop/