「プラスチックで地球を救う」スタートアップ、研究開発拠点を立命館大学BKCインキュベータに開設
~CO2吸収プラスチック『DACプラ』の社会実装に向け第一歩~
■研究開発拠点ベホマルラボでの業務内容について
ラボでは「バイオマスCO2吸収材」という材料を研究開発します。この材料を添加剤としてプラスチックに混ぜて使うことで、CO2を吸収するプラスチック製品「DACプラ(Direct Air Capture-Plastics:ダックプラ)を生み出すことが出来ます。バイオマスCO2吸収材およびDACプラの主な機能は以下のとおりです。
バイオマスCO2吸収材は白色の粉末状の材料で、添加剤として利用可
DACプラは、常温常圧でCO2を吸収し、80℃以上の熱をかけると放出、吸脱着は繰り返し可能
バイオマスCO2吸収材は植物由来の原料のため、プラスチックの使用量を削減による脱プラにも貢献
※本技術は特許出願済み
製品一つ一つのCO2回収量はわずかですが、集まることで大きな効果が期待できます。例えば世界のプラスチック生産量は4億トンと言われています。そのうちの0.1%がDACプラに変わり、1日1回CO2回収するだけで、CO2回収量とプラスチック削減量合わせ、年間172万トンのCO2排出削減になります。これは5700ヘクタール分、500万本の杉の木が1年間に吸収する量になります。
添加できる樹脂の種類や量、製品の量産等、まだまだ様々な課題があります。研究開発によって課題を一つずつ解決し、社会実装を目指します。
■株式会社ベホマルの創業の経緯と最終目標
株式会社ベホマルについて
2022年11月創業
社長の西原は、15年間研究開発職として勤務した大手電子部品メーカーを退職し、一人創業
2023年1月から立命館大学と共同研究を開始
令和4年度 滋賀県起業支援事業 「滋賀県起業支援金」、2022年度「関西みらい共同研究助成金」に採択
本事業は、子供のころから興味があった自然環境と、趣味のテレビゲームの中の困難に立ち向かう勇者像にずっと憧れ、1児の母親になった今「子供たちに美しい地球を残したい」という想いから始まりました。これまでは社長自宅の和室の一角で研究を行いながら、立命館大学と共同研究も実施してきました。この度、このご縁より立命館大学内にラボを開設し、本格的に研究開発を進めていきます。
会社ビジョンは「地球を救う勇者になろう」
大きな社会課題である環境問題は一個人や一企業ではどうにもなりません。大きな目標に向けてパーティを組み、誰もが楽しく課題解決に向けて行動する必要があると考えています。当社ビジョン「地球を救う勇者になろう」はそんな想いから設定しました。
目指すはユビキタスCO2回収社会
当社の最終目標は、ありとあらゆるところでCO2を回収する社会「ユビキタスCO2回収社会」の実現です。ユビキタスとは、ありとあらゆるところで情報に触れる社会という意味で30年以上前に提唱された言葉ですが、現在実現し死語になりました。ユビキタスCO2回収社会も同じで、今すぐには無理です。しかしながら30年後実現し、当たり前になるように開発を進めていきたいと考えています。
■専門用語について
・DAC:Direct Air Captureの略で、直接空気回収技術と呼ばれています。 主に特殊な吸収液やフィルターを用いて、空気中に存在する低濃度のCO2を分離・回収します。 DACは脱炭素社会を実現するためのイノベーションの一つとして注目されており、世界中で技術開発が進められています。
・バイオマス:生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」という意味です。
・ユビキタスCO2回収社会:九州大学藤川教授によって提唱された言葉で、ありとあらゆるところでCO2を回収する社会を意味しています。
■会社概要
会社名:株式会社ベホマル
所在地:滋賀県草津市野路東1-1-1 立命館大学BKCインキュベータ201号室
設立:2022年11月
代表取締役:西原麻友子
ミッション :資源循環が当たり前の世界に貢献する。
ビジョン :Bravely for our earth 地球を救う勇者になろう
事業内容 :バイオマスCO2吸収材およびそれを用いたプラスチック製品「DACプラ」の開発製造販売
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