日本のものづくり業界に必要なのは「伝統と革新の融合」。人材に関する課題解決にも期待ができる!?
ものづくり業界の課題は「人手不足」「後継者不足」との回答が多い結果に
日本のものづくり業界は、労働者減少問題の影響もあり後継者不足や人手不足といった様々な課題を抱えています。
長年ものづくり業界を支えた技能人材が足りていないことや、世代交代の失敗が原因ともいわれていますが、今後、日本のものづくり業界を支えていくためには、何をすべきなのでしょうか?
解決策の一つとして、ものづくり業界のDX導入などが挙げられます。
製造管理やデータ分析を機械学習により行うことで、人材不足問題の解決が期待できます。
では、実際にものづくり業界に従事している人々は、現在のものづくり業界の状況をみてどのように感じているのでしょうか?
今回は、ものづくり業界関係者に対するアンケート調査から、ものづくりの現場で感じる、課題や未来について伺ってみました。
<調査概要>
調査概要:ものづくりの現場で感じる、日本の未来への挑戦
調査期間:2023年11日2日(木)
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:ものづくり業界関係者
調査人数:100人
日本のものづくり業界の今後は深刻?業界課題や現場の課題とは
はじめに、ものづくり業界全体の一番の課題は何なのか伺ったところ、「後継者不足(35.0%)」「人手不足(33.0%)」という回答が上位を占め、ものづくり業界全体でヒトに関する課題を抱えていることが明らかになりました。
このように、人材が不足する理由として、労働人口の減少が挙げられますが、そこに付随して従来の技術継承方法では対応しきれないなど、様々な問題が関係しています。
業界全体の課題が明らかになりましたが、自身が働く現場ではどのような課題を感じているのでしょうか?
次に、自身の勤め先での課題について伺ったところ、「人手不足(53.0%)」と回答した方が最も多い結果となりました。
業界全体の課題と現場の課題は共通することがわかります。
続いて、「他社との価格競争の激化(43.0%)」「原材料や人件費の高騰(42.0%)」という回答が集まりました。
企業努力として、なるべくコストをおさえながら、他企業に負けない高付加価値商品を作ることが求められているようです。
また、原材料や人件費などの高騰による不安は、現場にも届き影響していると考えられます。
業界課題と企業課題が明らかになりましたが、これらの課題を解決するためにも、何らかの解決策を見出す必要があります。
重視するべき技術や価値。デジタル技術が課題解決のカギに
続いて、ものづくりの現場で最も重視するべき技術や価値について伺ったところ、「デジタル技術(37.0%)」と回答した方が最も多いことがわかりました。
すでに導入している企業も多くあると思いますが、現場で働く関係者の多くが、デジタル技術を重視するべきだと考えているようです。
ものづくり業界に限らず、デジタル技術の導入が諸外国に比べ遅れているとされている日本ですが、今後これらの技術革新の動きも早めていく必要がありそうです。
次に多かったのが、「汎用性の高い技術(36.0%)」や「特定の分野に特化した技術(34.0%)」といった技術に関する回答でした。
後継者不足だからこそ、人数が少なくとも汎用性が高く手広く活用できる技術が必要であり、逆に言えば個々が特化し、少数精鋭で業界を牽引していけるような技術も求められているのかもしれません。
ものづくり業界に必要な人手の中でも、特に技能人材の確保は、研究業務や製品開発、品質・生産管理業務、製造・加工業務に欠かせないため、今後もものづくり業界で必要な人材です。
人材獲得はもちろんですが、継承する技術の選定とその継承方法の見直しは、今後も各企業が取り組むべき問題だと言えそうです。
大事なのは伝統技術との融合!?最新技術導入によるメリットが明らかに
今後重要な技術のひとつに挙げられているデジタル技術ですが、これまで継承してきた伝統技術もうまく取り入れながら課題を解決していきたいものです。
次に、伝統的な技術と最新技術の融合によるメリットを感じた経験について伺ったところ、「ない(最新技術は導入していない)(66.0%)」「ある(34.0%)」という結果となりました。
最新技術の導入によるメリットは、実感値としてはまだまだ低く、今後の改善が求められそうです。
中には、導入していない企業もあることから、業界全体として積極的な導入支援や技術革新の進め方に関する動きが必要になってくるのかもしれません。
3人に1人は最新技術との融合でメリットを感じた経験があることがわかりましたが、具体的にどのようなメリットを感じたのでしょうか?
【 ものづくり関係者の回答 】
・計算やプログラミングなどが一瞬ででき、時間が短縮できること
・勘と経験で行っていた微調整作業が、デジタル化され、経験の少ない若手社員でも容易に実施出来るようになった
・トレーサビリティに対して管理ソフトを導入し一元管理が可能となった
・コストパフォーマンスがいい、バリエーションがある
・最新のIT技術導入で業務の効率化アップにつながったこと
・属人化からの脱却
コストパフォーマンスや業務効率化アップといった人手不足問題解決につながったという声や、これまで勘や経験任せだった業務をデジタル化したことで対応できる人材が増えたという声がありました。
障壁はあるものの、デジタル技術の導入にしっかりと対応ができれば、ものづくり業界でも現状の課題に対して多くのメリットがあると言えそうです。
ものづくり業界の今後。「人材育成」「技術の向上」に期待の声
ここまで、日本のものづくり業界に関する調査を行ってきましたが、国際的競争力を持つために重要なことも伺ってみたところ、「人材育成(後継者育成)(47.0%)」と回答した方が最多の結果となりました。
他にも、「設備投資(39.0%)」「これまでの常識からの脱却(36.0%)」といった回答も集まり、伝統技術を重んじながらも、新たな一歩を踏み出した方が良いといった意見も集まりました。
最後に、今後、ものづくり業界で最も期待している技術や動向について伺ったところ、「人材育成(25.0%)」「特定の分野に特化した技術の向上(21.0%)」という回答が集まりました。
これらの回答から、人材育成と現状に合った最適な技術革新は、日本のものづくり業界が真っ先に解決すべき課題といえるのではないでしょうか?
また、人材不足を解決するためにも「ものづくり業界で働きたい」と思ってもらえるように、常に新たなものを取り入れていく挑戦的な姿勢が必要なのかもしれません。
まとめ:日本のものづくり業界のカギは、「伝統と革新の融合」!後継者不足や人手不足の解決の糸口となるか!?
調査を通して、日本のものづくり業界の課題や今後取り組むべきことが明らかになりました。
ものづくり業界関係者の多くは、業界全体の課題として後継者不足や人手不足といったヒトに関する課題があると考えており、自身が働く現場でも同様の課題を感じている様子がわかりました。
また、最も重視すべき技術としてデジタル技術と回答した方が最も多かったことから、デジタルの力で課題解決を行うべきと考えている方も多い様子が見て取れます。
これまで日本のものづくり業界を支えてきたのは、諸外国にも負けない伝統技術です。
そのような技術の継承を大切にしながら、新たなデジタルの力で直面する課題解決を行っていくことが、業界内で求められている動きなのではないでしょうか?
株式会社橋川製作所では、技術を駆使した新たな挑戦はもちろん、人材の採用や育成という観点でもチャレンジ性を大切にしながら、今後も日本の技術力を牽引し続けていきます。
新素材と独自の技術で新たな価値を作り出す「橋川製作所」の紹介
当社は、非接触高精度対応の放電加工をコア技術として生産現場の課題解決に寄与する、ものづくりの最後方支援型便利屋企業です。
航空宇宙をはじめ医療や半導体、電気電子部品など幅広く対応し、その他にも大学や試験研究機関からの試験片やマスターモデル、人工欠陥の追加工依頼など、様々な一品物の試作加工ニーズに柔軟に対応いたします。
■当社の強み ~4つのオンリーワン技術~
・放電加工の高速・高品位・高精度化技術
・更なる微細化に向けた加工条件最適化技術
・新素材の加工条件最適化技術
・ワイヤカット超仕上げ技術
詳細はこちら:https://www.hashikawa.co.jp/original1
■放電加工とは
世界トップクラスの技術力を誇る工業国として活躍する日本。
エンドミルやドリルなどを使った切削加工とともに、高い技術力を発揮しているのが放電加工です。
以下が放電加工のメリットになります。
・超高硬度材・ダイヤモンド・SiC・超硬合金等の高精度加工が可能
・欠損リスクやバリの生じない小径深穴加工が可能
・高精度な微細加工も可能
・複雑な形状も加工できる
詳細はこちら:https://www.hashikawa.co.jp/merit
マイクロレベルでの金型加工を依頼したいとお考えの法人様は、お気軽に橋川製作所へご連絡ください。
■11月15,16日に展示会へ出展予定
11月15日(水)、11月16日(木)の2日程で「ものづくりパートナーフォーラム TECH LIVE 東京2023」に出展予定です。
ぜひ、ご興味のある方は当日弊社ブースまでお越しくださいませ。
▼ものづくりパートナーフォーラム
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/23/TOKYO2023/
▼当社紹介ページ
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/23/TOKYO2023/hashikawa/
【会社概要】
社名:株式会社橋川製作所
HP:https://www.hashikawa.co.jp/
代表:橋川 栄二
TEL:082-282-0903
FAX:082-285-7627
MAIL:info@hashikawa.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像