売り場や販促も見える “データ分析基盤” の構築により、小売の施策(介入)を効果検証する “薬王堂PBMA” を開始。
小売のメディア化が進む中、店頭の施策(介入)の効果を丁寧に把握し可視化する重要性に注目。薬王堂の安定した店舗だからできる、売り場や販促の効果検証の取り組みを開始しました。
この数年、データサイエンスチームとの長期的な連携により、蓄積された過去の様々なデータを分析可能な状態へと整えてきました。これらデータの中には、購買情報(ID-POS)や販促情報だけでなく、売り場や在庫情報なども含まれます。データを1ヶ所に集約したことで、今回の取り組み基盤がつくられました。
また、薬王堂内部でも日常的にデータへ触れる機会が増えたことで、データから考察やアクションを考えることが習慣化し、新たな人材開発として、外部のデータサイエンスチームと連携したインターンシップもスタートしました。データを活用する組織としての変化も顕在化しています。
薬王堂の特徴である、整理された売り場づくりや統一的な販促を徹底する店舗運営を土台に、整ったデータベースと組織で運用される効果検証のプラットフォームは、今までにない購買体験を作り出せると考えています。
薬王堂PBMAは順次サービスを開始し、本年秋頃より本格稼働してまいります。
◆キレイなデータを維持する仕組み作り
データベース基盤で使用するデータは多岐にわたっており、さらに関わる部署や会社も異なっていた為、当初は保存場所や保存形態もバラバラの状態で、そのまま集めても分析に耐えられるデータではありませんでした。
薬王堂では、施策の入力方法を一から見直し、データ収集ルールの徹底を図り、バラバラだったデータを1ヶ所のデータベースに集約しました。さらに、データサイエンスチームとデータ活用を繰り返すことで、データクリーニングも高速に繰り返し、結果、データベースは飛躍的にキレイな状態を保てるようになり、分析可能なデータベース基盤が構築されました。
■データ活用の繰り返しで、データで考察やアクションを考える習慣が当たりまえに
データサイエンスチームと連携したデータ活用の取り組みは、社内メンバーのデータの見方を変えました。
関わるメンバーも、極少人数から随時増加していき、現在は薬王堂営業メンバー数10名が、データサイエンスチームとインターン生と共にデータ活用を進めています。この取り組みをファクトブックと呼んでいます。
データに見慣れたことで、変化や違いに気づき、考察やアクションに繋げるという“データで考え議論する基礎”が定着し「当たり前」になりました。
◆薬王堂PBMA(施策(介入)の効果検証)について
薬王堂PBMAは、今まで実店舗では困難であった「データに基づく店舗施策の運用」を実現。
データ整備は元より、整理された商品陳列や統一的な店舗運営だからこそできる、効果検証のプラットフォームを提供していきます。
その特徴は “今すぐ過去のデータを遡って課題や仮設を可視化出来ること” と “効果検証までの期間が短く、高速に回せること” です。
■効果検証を“もっと深く”
薬王堂PBMAでは、まず施策1つ1つの効果を明らかにし、さらに施策同士の重なり(相乗効果や打消し効果)を検証していきます。将来的には、施策の中長期の残存効果(LTV視点)とその重なりも検証していきます。
■効果検証を“もっと手軽で早く”
現在は複数社とハンズオン効果検証を実施し、丁寧な検証の中で高い効果の発見に至っています。
今後は同じクオリティを保ちながら、より手軽により早くPBMAを利用可能にしていきます。
◆Appendix ファクトブックの一例
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