株式会社MSC AI×弁護士による広告審査システム「AI AD CHECK “SOLEIL VIEW”」を発表
~弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所の監修をもとに開発。法の専門家が育てた協調型AIエージェントが、広告審査を新たな段階へ~

株式会社MSC(本社:東京都千代田区、代表取締役:中里妃沙子)は、協調型AIエージェントが広告表現を審査する新システム「AI AD CHECK “SOLEIL VIEW(ソレイユビュー)”」を発表いたしました。
「SOLEIL VIEW」は、法務担当者や広告担当者が抱える“確認作業の負担”を軽くしながら、広告表現の法令遵守をより確実なものにすることを目指した、次世代型の広告審査プラットフォームです。
本システムでは 化粧品だけでなく健康食品の広告表現にも対応しており、薬機法・景品表示法・食品表示法など複数の法令を横断して解析します。
■弁護士の審査実績 × 最新の協調型AI技術で進化した広告審査システム

本システムの開発には、薬機法・景表法等の広告審査に知見のある弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所が2016年から積み重ねてきた広告審査のノウハウを基盤とし、そのノウハウをデータベース化、データの構造の再設計からAIモデルの実装まで、AIシステムの開発部分は株式会社船井総合研究所が担当しました。協調型AIが広告文中の法令リスクを自動で検知し、弁護士が最終確認を行うことで、審査スピード感と正確性の向上を両立する仕組みを構築しています。
同事務所は2024年10月にもAI広告審査技術の開発を発表しており、その後もAI技術の急速な進化を踏まえて開発を続けてきました。
特にこの1年で、生成AIや大規模言語モデルの性能が飛躍的に向上したことを受け、今回の「SOLEIL VIEW」では、内部構造を一から見直し、法務実務データと新しいAI技術を再統合しています。
その結果、従来よりも一段高い精度でリスクを抽出できるようになり、実務の現場により即した判断が可能なAIへと進化しました。
今回の発表は、丸の内ソレイユ法律事務所グループによるAI広告審査研究の、“第二段階”の到達点を示すものとなります。
■ 背景:複雑化する広告表現と法規制
健康食品や化粧品の広告表現をめぐる状況は、ここ数年でさらに複雑になっています。
薬機法、景品表示法、食品表示法、そして化粧品等の適正広告ガイドライン――。
複数の法令や基準が重なり合い、ほんの一言の違いが行政指導や措置命令につながることもあります。
また、誇大広告や誤認表現に対する社会の目は年々厳しくなっており、企業が「どこまで伝えてよいのか」を見極める難しさは増すばかりです。
こうした中で、AI技術の急速な進歩が、これまで人の手に頼ってきた広告審査の在り方を少しずつ変え始めています。
丸の内ソレイユ法律事務所では、長年にわたり蓄積してきた広告審査の知見を基盤に、
AIを実務に活かし、より正確で効率的な審査を実現する仕組みづくりに取り組んできました。
■ システム概要

「SOLEIL VIEW」は、ユーザーが広告データ(テキスト、PDF、画像)をアップロードすると、内蔵のOCR(文字認識)技術によりテキスト情報を自動抽出し、協調型AIがその内容をもとに法令リスクを検知します。
審査対象はテキスト情報のみであり、画像のデザインや構図は解析対象外です。
薬機法・景品表示法・化粧品等の適正広告ガイドラインなどを参照し、該当箇所を特定したうえで審査レポートを自動生成します。
生成されたレポートは弁護士が最終的にレビューを行い、AIと人による二重チェック体制で審査の正確性を確保しています。
■ 技術基盤
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大規模言語モデル(LLM):Claude(Anthropic社製)を採用
法的文脈理解に優れた自然言語処理性能を活用しています。 -
インフラ環境:AWS(Amazon Web Services)
セキュリティ・拡張性・可用性を兼ね備えたクラウド基盤を採用し、企業が安心して利用できる運用環境を整えています。
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AI再学習・強化学習
審査に用いる基準や規制は常に変化するため、法改正やガイドライン改訂があった場合はAI再学習を行います。学習対象は弁護士による審査データのみとし、定期的に強化学習を実施。運用を重ねるほどに実務に即した判断精度へと進化します。
■ 出力される審査レポート内容
AI AD CHECK “SOLEIL VIEW”では、審査結果をわかりやすく整理したレポートとして出力します。
内容は以下の5項目です。
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指摘箇所:問題がある可能性のある具体的な文言・表現
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指摘レベル:☆、★、★★、★★★ の4段階でリスクを評価(星が多いほどリスクが高い)
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法令違反の可能性:薬機法・景品表示法など、該当する法律やガイドラインを明示
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修正案:リスクを回避するための代替表現を提案
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判定根拠:AIが判断に至った理由と関連法令の条文・事例を提示
これにより、企業の法務・広告担当者は、単に「問題があるか否か」ではなく、「なぜリスクがあるのか」「どう修正すればよいのか」を理解し、内部での改善や再発防止に役立てることができます。
■ 審査対象と主な機能
本システムの審査対象は、健康食品および化粧品に関する広告表現です。
AIが薬機法や景品表示法など複数の法令を横断的に解析し、法令違反の恐れがある表現や、リスクが潜む可能性のある文言を自動的に抽出します。
さらに、機能性表示食品・医薬部外品・特定保健用食品(トクホ)など、承認や届出をしている商品については、あらかじめその承認範囲を設定しておくことで、AIが該当部分を自動的に除外してチェックすることが可能です。
この仕組みにより、承認済みの表現を誤って指摘するリスクを避けながら、より精度の高い、実務に即した審査を行えるようになりました。
■ 強みと特長
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弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所のノウハウを基に開発
2016年から蓄積されたA4換算1,000枚超・指摘箇所1万件以上の広告審査のノウハウをデータとしてAIに学習。
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AI×弁護士による二重チェック体制
AIが一次審査を行い、弁護士がレビューすることで、スピードと精度を両立。
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OCR対応によるテキスト抽出審査
PDFや画像データから文字情報を自動抽出し、テキストベースで審査可能。
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承認済商品の柔軟な対応機能
機能性表示食品や医薬部外品、トクホなどの承認表現を除外設定可能。
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実務レベルの審査レポート出力
指摘箇所・リスクレベル・違反法令・修正案・根拠を提示し、改善につなげやすいレポートを生成。
■ 提供フェーズと今後の展望
本システムは、まず弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所の所内で運用を開始し、弁護士による精度検証およびAI再学習・チューニングを行います。
再学習には弁護士の審査データのみを使用し、法的判断を忠実に反映した安全なAI運用を実現した後、顧問企業様向けに公開予定です。
AIと弁護士の協働により、法令遵守と効率化の両立を図り、広告審査業務の新たなスタンダードを築いてまいります。
■弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所のご紹介

弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所は2009年の創業以来、一般民事事件(離婚・相続・不動産・交通事故・労務・破産)を扱ってきましたが、2016年より弁護士業界ではいち早くヘルス&ビューティーチームを結成し、美容健康分野へ進出。広告審査に強い弁護士が揃う法律事務所として、大規模な展示会でのセミナー開催や、多くの企業に対して法的サポートを提供しています。
<コーポレートサイト>
【美容健康業界向け専門サイト】

美容健康業界向けのお役立ちコラムや、行政処分に対する弁護士解説記事など、広告法務・マーケティングに関わる皆様の参考になるような情報発信をしております。
https://health-beauty-soleil.jp
■株式会社船井総合研究所のご紹介
中堅・中小企業を対象に専門コンサルタントを擁する日本最大級の経営コンサルティング会社。業種・テーマ別に「月次支援」「経営研究会」を両輪で実施する独自の支援スタイルをとり、「成長実行支援」「採用・人的資本経営支援」「企業価値向上支援」「DX(デジタルトランスフォーメーション)支援」を通じて、社会的価値の高いサステナグロースカンパニーを多く創造することを目指しています。その現場に密着し、経営者に寄り添った実践的コンサルティング活動は様々な業種・業界経営者から高い評価を得ています。
<株式会社船井総合研究所 オフィシャルサイト>
■会社概要
株式会社MSC
所在地:東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビルヂング4F
代表取締役:中里 妃沙子
お問い合わせ:office@masu-soleil.jp (弁護士法人丸の内ソレイユ法律事務所)
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