ポストコロナ時代の新しいオフィスデザイン、はじめました ―実例で見る、デザイン会社はこう考える―
これからはソーシャルディスタンスで職場が選ばれる時代?新型コロナウイルス感染拡大が働き方、オフィス空間に与える影響について考え、新時代のオフィスデザインをご提案しています。
オフィスや店舗の内装設計を手掛ける東京都荒川区のデザイン会社、株式会社ROOM810(ルームハート)ではこのたび、ポストコロナ時代における新しいオフィス環境について徹底的に考えてみました。現在進行中のオフィスデザイン提案をご紹介しながら、ポストコロナ・ウィズコロナ時代のオフィス像について、私たちがお手伝いできる内容をまとめてご紹介します。
■ ポストコロナ時代におけるオフィスの姿とは?
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響により「働き方」に急激な変化が起きています。テレワークを完全に実施できている企業もあれば、出社とテレワークを混在させている企業、全くテレワークが実施できない職種の企業もあり、働き方を取り巻く状況は様々です。
社会がその便利さに気づき急激に広まったテレワークも万能ではなく、社内コミュニケーションの非効率性や従業員の自宅での集中できる作業空間の確保の難しさなど、緊急事態宣言からの急な導入で多くのひずみが見られます。したがって、コロナ終息後は徐々にオフィス通勤を前提とした働き方に戻っていくと予想されます。
しかし、今回のパンデミックが一過性だったとしても、今後も何度でも同様の状況になり得ることを知った社会では、経営者にとっても従業員にとっても、オフィスを選ぶ、働く場所を選ぶ際の基準が大きく変わることは間違いありません。
今までは都心/駅近という立地条件に重きを置かれていたオフィスの価値が、快適性や衛生面など、労働環境のクオリティにシフトしていくのではないでしょうか。
それでは、ポストコロナ時代における理想のオフィス像はどのような形として現れるのでしょうか?
私たちオフィスや店舗の内装設計を手掛けるデザイン会社、株式会社ROOM810(ルームハート)では、いち早く大企業から中小企業までさまざまな規模感で導入可能なオフィスデザイン、コロナ時代の新しいオフィスレイアウトについて考えてきました。この記事ではポストコロナ時代における新しいオフィスデザイン具体例をご紹介します。
(本記事内の画像は実際に現在既に新型コロナウイルス感染拡大に対応したオフィスデザインとして、実在する企業にご提案中のものを許可を得てご紹介しています)
■ 新しいオフィスのための2つのコンセプト
小規模なオフィス、零細企業のオフィスほど、「三密を避ける」「完全なテレワーク」という概念の実現には困難がつきまといます。
現在ROOM810では、ご相談の多い都内の小規模オフィスの内装設計において、以下2点のメインコンセプトを掲げてデザインに取り組んでいます。
1. " SOCIAL DISTANCE " ソーシャルディスタンス
2. " FLEXIBLE USE " フレキシブルユース
それぞれのコンセプトについて、内装デザインのイメージとともに具体的に説明していきます。
1. " SOCIAL DISTANCE " ソーシャルディスタンス
「三密」「テレワーク」「外出自粛」など、今回のパンデミックで一般化した概念の中に「ソーシャルディスタンス」があります。この概念に基づき、パンデミック時に感染拡大を防ぐために物理的距離を保つことが今後のオフィス環境に求められます。具体的には、人と人との距離を1~2メートル保つことが推奨されています。
デザインのポイント ①: 「脱・島型」拡散型デスクレイアウト
従来のオフィス空間において一般的である、デスクを中央に寄せ集めた「島型」レイアウトでは、ソーシャルディスタンスを保つことが困難です。
そこで、空間の四隅を生かしたデスク配置や、対面しない卍状のデスク配置といった、各個人の占有空間を区切った「パーソナル型」レイアウトとすることで、ソーシャルディスタンスを確保します。本来「島」があるはずの空いている中央スペースは、平常時には家具などを設置して社員間の交流を円滑にするコミュニケーションスペースとして有効利用することができます。
デザインのポイント ②: パーソナルスクリーンで感染予防
デスクの頭上にレールを設置し、パンデミック時には制菌・抗菌仕様のスクリーンを吊り下げることでソーシャルディスタンスをより強化し、直接的な感染予防をすることができます。平常時にはスクリーンの代わりにカーテンや暖簾を取り付ければ、集中したいときの半個室空間や、一人オンラインミーティング用の背景としても活用することが可能で、平常時にも美観を損ないません。
2. " FLEXIBLE USE " フレキシブルユース
ポストコロナ時代において、テレワークの普及やサテライトオフィスの増加により小規模オフィスの需要が増えると予想されていますが、小さなオフィスの限られた空間の中で実用性と快適性を両立させるためには、柔軟性のある空間の使い方が求められます。
デザインのポイント ③:オフィス空間の柔軟な利用
小規模なオフィスにおいても、1つの空間を時と場合に応じて様々な用途として柔軟に使用することで、空間を快適に有効利用することができます。用途を定めすぎない懐の広い空間を用意すれば、平常時に会議スペースや休憩スペースとして使用でき、また臨時出社の社員ための作業スペースとして使用すれば、パンデミック状況下の不安定な勤務体制にも柔軟に対応することが可能となります。
デザインのポイント ④:遊び心にあふれた出社したくなるオフィス
在宅でも仕事ができる時代にわざわざ会社に出勤するからには、今まで以上に出社する意味や価値が必要となってくることでしょう。小規模なオフィスにおいても、従来の堅苦しいオフィス像に囚われず柔軟に考え、出社することが楽しみになるような遊びにあふれた楽しいオフィスとすることで、自宅と同等以上に快適な勤務環境をつくりだし、社員間のコミュニケーションも促進することができます。
デザインのポイント ⑤:次世代のコミュニケーションに対応
ポストコロナ時代の社会において、オンラインミーティングは当たり前のコミュニケーション方法となり、企業がオリジナルのバーチャル背景を持つことが当たり前になるかもしれません。オフィスの壁の一部を緑色にすれば、オンラインミーティング時のバーチャル背景用グリーンバックとして使用することができます。さらにこの壁を書き込み可能な仕様とすれば、出社した社員同士の密なブレーンストーミングに適したホワイトボードとしても使用可能となります。ちなみに、緑色はリラックス効果があり手術室の壁にも使われています。
■ ポストコロナ時代のオフィスデザインはROOM810にお任せください!
今回は実際に計画しているオフィス提案のイメージを例に、可能な限り一般化してコンセプトをご提示しましたが、これらのコンセプトは一例に過ぎません。オフィスの業種や規模などの条件に応じて様々なアイデアが必要となってきますが、ROOM810はその都度、徹底的に最適解を考案していきます。
オフィスの移転や新設を関心のある方は、ぜひポストコロナ・ウィズコロナ時代のオフィスデザインに強いデザイン会社、株式会社ROOM810までお気軽にお問い合わせください。
また、ポストコロナ時代の新しいオフィス環境について、実際のデザイン提案や感染を予防する空気環境の作り方、職場と家族の接点の持ち方など、今後も弊社ホームページにてコラム形式で随時発信していく予定です。そちらの記事もご期待ください!
【企業情報】
株式会社ROOM810(総合デザイン会社)
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