全国清涼飲料連合会調べ ペットボトルのリサイクルについて 「飲み残しがリサイクルの品質を落とすことを知らなかった」39.2%

ペットボトルに関する消費者意識調査2022

一般社団法人全国清涼飲料連合会(全清飲)(東京都千代田区、会長:松尾 嘉朗)は、2022年4月7日~4月8日の2日間、全国の15歳~69歳の男女で、外出先でペットボトル飲料を飲用する人を対象に「ペットボトルに関する消費者意識調査」を実施し、1,000名の有効サンプルを集計しました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
《ペットボトルの分別・排出に関する実態・意識》
  • 外出先で飲み終わったペットボトルの排出方法 屋内の1位は「ペットボトルのみの専用リサイクルボックスに入れる」、屋外の1位は「自販機横のリサイクルボックスに入れる」
  • 自宅で飲み終わったペットボトルの排出方法 「ペットボトル回収に出す」がダントツ
全国の15歳~69歳の男女で、外出先でペットボトル飲料を飲用する人1,000名(全回答者)に、ペットボトル飲料の飲用実態について質問しました。

まず、外出先(オフィスや学校など屋内)でペットボトル飲料を飲用する人(876名)に、外出先(オフィスや学校など屋内)で飲み終わったペットボトルはどのようにしているか聞いたところ、「ペットボトルのみの専用リサイクルボックスに入れる」(61.1%)が突出して高くなりました。容器の回収がスムーズに進むよう、専用のリサイクルボックスに空き容器を入れている人が多いようです。次いで、「飲料用容器のリサイクルボックスに入れる」が29.6%、「ゴミ箱に入れる」が22.9%で続きました。


他方、外出先(屋外)でペットボトル飲料を飲用する人(935名)に、外出先(屋外)で飲み終わったペットボトルはどのようにしているか聞いたところ、「自販機横のリサイクルボックスに入れる」(42.6%)と「コンビニエンスストアのゴミ箱に入れる」(39.7%)、「自宅に持ち帰る」(39.4%)が高くなりました。


では、自宅で飲み終わったペットボトルはどのように排出している人が多いのでしょうか。

自宅でペットボトル飲料を飲用する人(882名)に、自宅で飲み終わったペットボトルはどのようにしているか聞いたところ、「ペットボトル回収に出す(店舗での回収除く)」(67.2%)が突出して高くなりました。資源として利用できるよう、空き容器をリサイクルにまわしている人が多いようです。次いで、「スーパーなどのリサイクルステーション(自動回収機)に出す」が27.4%、「不燃ごみとして出す」が12.4%、「可燃ごみとして出す」が8.7%で続きました。

 
  • 「飲んだあとのペットボトルを入れる公共の回収ボックスは必要だと思う」93.1% 回収ボックスがどこにあるといいと思う? 1位「自販機横」2位「駅」3位「公園」
全回答者(1,000名)に、飲んだあとのペットボトルを入れる公共の回収ボックスがどこにあるといいと思うか聞いたところ、「自販機横」(68.0%)が最も高くなり、「駅」(60.7%)、「公園」(42.8%)が続き、回収ボックスは必要だと思う人の割合は93.1%でした。
年代別にみると、10代では「駅」(72.3%)や「公園」(59.6%)、「道路沿い」(31.9%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。また、回収ボックスは必要だと思う人の割合は、10代と20代(いずれも97.6%)が特に高くなりました。

 
  • 「外出先でペットボトルの中身が入ったまま容器を出すことがある」外出先でのペットボトル飲料飲用者の約10%
次に、飲み残しがある場合のペットボトルの処理について質問しました。

自宅でペットボトル飲料を飲用する人(882名)に、自宅でペットボトルの中身が入ったまま(飲み切らず、飲料が残っている)出すことはあるか聞いたところ、「ある」と回答した人の割合は9.6%となりました。中身を空にしない人もいるようです。
男女・年代別にみると、「ある」と回答した人の割合は20代男性(20.8%)が最も高くなりました。


また、外出先でペットボトル飲料を飲用する人(オフィスや学校など屋内876名、屋外935名)に、外出先でペットボトルの中身が入ったまま(飲み切らず、飲料が残っている)出すことはあるか聞いたところ、「ある」と回答した人の割合は、【オフィスや学校など屋内】では10.0%、【屋外】では10.8%となりました。
男女・年代別にみると、「ある」と回答した人の割合は、【オフィスや学校など屋内】と【屋外】のいずれも20代男性(順に20.7%、24.7%)が最も高くなりました。

 
  • 自宅で飲み終わったペットボトルのキャップやラベルは外す? 「キャップ・ラベルともに外している」74.6%、「キャップ・ラベルともに外していない」12.5% 外したキャップやラベルの排出方法 1位「容器包装プラスチックとして出す」
ペットボトル飲料を飲み終わったあと、キャップやラベルをどのようにしている人が多いのでしょうか。

自宅でペットボトル飲料を飲用する人(882名)に、自宅では、飲み終わったペットボトルのキャップやラベルを外すか聞いたところ、「キャップ・ラベルともに外している」は74.6%、「キャップだけ外している」は7.3%、「ラベルだけ外している」は5.7%、「キャップ・ラベルともに外していない」は12.5%となりました。
男女別にみると、男性では「キャップ・ラベルともに外している」が68.6%と、女性(80.9%)と比べて12.3ポイント低くなりました。


また、キャップを外す人(722名)とラベルを外す人(708名)に、外したキャップやラベルをどのようにしているか聞いたところ、キャップを外す人とラベルを外す人のどちらも「容器包装プラスチックとして出す」(順に38.9%、43.9%)が最も高くなりました。記載されている識別表示に従って、きちんと分別して排出している人が多いようです。
次いで高くなったのは、キャップを外す人では「リサイクルに出す」(35.2%)、「可燃ごみとして出す」(18.6%)、ラベルを外す人では「可燃ごみとして出す」(28.5%)、「リサイクルに出す」(16.4%)でした。

 
  • 外出先で飲み終わったペットボトルのキャップやラベルは外す? 「キャップ・ラベルともに外していない」が最多回答 外さない理由 TOP2は「外したキャップやラベルの捨て方がわからないから」「手間がかかり面倒だから」
外出先でペットボトル飲料を飲用する人(オフィスや学校など屋内876名、屋外935名)に、外出先では、飲み終わったペットボトルのキャップやラベルを外すか聞いたところ、【オフィスや学校など屋内】と【屋外】のどちらも「キャップ・ラベルともに外していない」(順に45.7%、53.2%)が最も高くなりました。また、【オフィスや学校など屋内】では「キャップ・ラベルともに外している」が36.2%、「キャップだけ外している」が14.4%、「ラベルだけ外している」が3.8%、【屋外】では「キャップ・ラベルともに外している」が30.7%、「キャップだけ外している」が13.8%、「ラベルだけ外している」が2.4%となりました。


外出先で飲み終わったペットボトルのキャップやラベルをどちらか一方でも外さない人(708名)に、キャップやラベルを外さない理由を聞いたところ、「外したキャップやラベルの捨て方がわからないから」(46.6%)が最も高くなりました。キャップやラベルを外して細かく分けても、それぞれの排出方法がわからず、戸惑ってしまうという人が多いようです。次いで、「手間がかかり面倒だから」が39.4%、「ルールを知らなかったから」が15.3%で続きました。
年代別にみると、10代では「手間がかかり面倒だから」(51.0%)、60代では「外したキャップやラベルの捨て方がわからないから」(59.8%)が他の年代と比べて特に高くなりました。


《ペットボトルのリサイクルに関する実態・意識》
  • 飲料容器のリサイクルに関する認知状況 「飲み残しがリサイクルの品質を落とすことを知らなかった」39.2%、「自販機横のボックスはゴミ箱ではなく、飲料容器専用のリサイクルボックスであることを知らなかった」35.8%
飲料容器のリサイクルに関する認知状況を聞きました。

全回答者(1,000名)に、飲み残しがリサイクルの品質を落とすことを知っていたか聞いたところ、「知っていた」は60.8%、「知らなかった」は39.2%となりました。飲料容器に飲み残しがあると、リサイクルの過程で悪影響が生じることを4割の人が知りませんでした。


男女・年代別にみると、「知らなかった」と回答した人の割合は30代女性(46.4%)が最も高くなりました。


また、自販機横のボックスはゴミ箱ではなく、飲料容器専用のリサイクルボックスであることを知っていたか聞いたところ、「知っていた」は64.2%、「知らなかった」は35.8%となりました。


男女・年代別にみると、「知らなかった」と回答した人の割合は10代女性(50.6%)が突出して高くなりました。

 
  • ペットボトルのキャップやラベルがリサイクルされるなら、個別に集める? 「キャップを個別に集める」は79.0%、「ラベルを個別に集める」は71.2%が同意
現在、ペットボトルのキャップやラベルの多くは、ごみとして処理されています。もし、キャップやラベルをリサイクルにまわすことができるとしたら、個別に集める意向がある人はどのくらいいるのでしょうか。

全回答者(1,000名)に、ペットボトルのキャップがリサイクルされるなら、個別に集めるかどうか聞いたところ、「そう思う」と回答した人の割合は79.0%となりました。大半の人は、キャップをリサイクルにまわすことができるなら、個別に集めてリサイクルに協力したいと考えているようです。
男女・年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合は60代女性(95.2%)が突出して高くなりました。


また、ペットボトルのラベルがリサイクルされるなら、個別に集めるかどうか聞いたところ、「そう思う」と回答した人の割合は71.2%となりました。
男女・年代別にみると、「そう思う」と回答した人の割合は男女とも60代(順に81.9%、89.2%)が最も高くなりました。

 
  • 飲んだあとのペットボトルはどうなっていると思う? 17.3%が「燃やされている」、11.2%が「埋め立てられている」と予想
全回答者(1,000名)に、飲んだあとのペットボトルはどうなっていると思うか聞いたところ、「資源としてリサイクルされている」(88.8%)が突出して高くなりました。空き容器は資源として回収され、処理がされたあとで再び活用されていると考えている人が多いようです。次いで、「燃やされている」が17.3%、「埋め立てられている」が11.2%で続きました。

 
  • 近年注目されている“水平リサイクル”の意味は? 51.9%が「同じ製品に生まれ変わるリサイクル」と理解
  • 「ペットボトルが再びペットボトルになるリサイクルシステムのことを“ボトルtoボトル”と呼ぶことを知っていた」29.8%にとどまる
最後に、“水平リサイクル”と“ボトルtoボトル”について質問しました。

全回答者(1,000名)に、近年注目されている“水平リサイクル”の意味はどれだと思うか聞いたところ、「同じ製品に生まれ変わるリサイクル」が51.9%で突出して高くなり、「回収したものと、違うものにリサイクルすること」が12.6%、「元の製品よりも品質が一段低い他の製品にリサイクルされること」が12.2%で続きました。
水平リサイクルとは、ある製品が処分され一旦資源となったあと、その資源がまた同じ製品に生まれ変わることをいいます。ペットボトルの場合は、ペットボトルをリサイクルして再びペットボトルとして使用する理想的な循環型リサイクルシステムであるといえ、何度も繰り返しペットボトルを資源循環できることになります。多くの人は、水平リサイクルが何を意味するかを知っているようです。


また、ペットボトルが再びペットボトルになるリサイクルシステムのことを“ボトルtoボトル”と呼ぶことを知っていたか聞いたところ、「知っていた」は29.8%にとどまり、「知らなかった」は70.2%となりました。
男女・年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は20代男性(45.8%)が最も高くなり、60代男性(42.2%)、30代男性(35.7%)が続きました。

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代表者名
松尾 嘉朗
上場
未上場
資本金
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設立
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