新光ゴム工業、AI外観検査「DEEPS」導入で自動化と不良品ロスに貢献
予想以上の検出能力と、変化していく製品に対応できる汎用性を評価
株式会社パトスロゴス(代表取締役社長:牧野正幸、以下 パトスロゴス)は、新光ゴム工業株式会社(代表取締役社長:林剛右、以下 新光ゴム工業)が、AI外観検査システム「DEEPS」を導入したことをお知らせします。
新光ゴム工業は、昭和26(1951)年創業のゴム・樹脂製品メーカー。防振ゴム、スプリングゴム、クッションゴム、ブーツ、精密ゴムなど自動車に関連する製品を中心に製造している。
同社は製品数を増やしながらも高い品質水準を保つことを目的に2020年からパトスロゴスのAI検査システム「DEEPS」を導入し、本格稼働後は入社直後の新人でもベテラン検査員でも、同じ品質レベル・検査スピードの実現に力を注いでいる。
「DEEPS」を導入したきっかけと効果、今後の期待について新光ゴム工業伊藤貴紀氏は次のように語る。
新光ゴム工業伊藤貴紀氏
■「DEEPS」導入の理由
検査員の目による外観検査には、人員の高齢化や精度が健康状態に左右されるといった課題が付き物だ。AIを使ったシステムなら検査結果のバラつきもなく、検査スピードも一定だということで、弊社の林社長が自ら外観検査システムを調査し、「DEEPS」の導入を決定した。
■強みは新製品に対応できる“汎用性”
弊社では2015年から外観検査の専用機を3機種導入していたが、いずれも専用機のため、対象製品の生産が終了すると他に転用がきかないという課題があった。これからの10年、20年を見越して、変化していく製品に対応できるものをと考えると、「DEEPS」はあらゆる部品に転用が効くというメリットがある。新しく製品が変わるたびに対応できると期待している。
■予想以上の検出能力
弊社では自動車のクッションゴムのラインに導入している。片面は人の目で、片面は「DEEPS」でチェックしている。「DEEPS」の導入テストには、2種類の部品を候補として用意した。部品Aは比較的簡単に検査できるが、部品Bはやや難易度が高く、検査システムには判別できないかもしれないと予想していた。結局、テストは部品Bで行ったが、目視でも難しいとされる部分もクリアし、「ここまで検出できるのか」と驚いた。設定段階で細かく指定すれば、あらゆる傷や欠陥が検知できると感じた。また、部品は黒色で、緑色や青色の混入物がしばしば検出されるが、一般的にカメラがこれを判別するのは難しいとされていた。しかし、AIへの学習を重ね、検知することができた。
■サポート対応について
導入設定は1品種までという原則だったが、弊社の申し出でもう1品種追加することになった。追加分についてはサポート適用外ということで、自分たちだけで設定をしていかねばならないが、不具合が発生したときはパトスロゴスのスタッフにリモートで操作を見せてもらったり電話でアドバイスをもらったりして、とても助かっている。
■品質保証とコスト削減を両立
「DEEPS」の導入によって、今後はベテランでも経験値の浅い新人でもほぼ同じ品質レベル・検査スピードが保てることになった。人員については、試算では検査員を3名削減できるほか、研修期間も短縮できると見込んでいる。新しく製品を生産する度に検査員の教育をするのはコストがかかる。製造業においても、今話題のDX、つまりビジネスを支えるITが必要になってきていると感じる。現在登録している部品は2品種だが、ゆくゆくは10品種ほどまで展開したいと考えている。
■セミナー参加者からは「シンプル」「使いやすそう」の声
AIベンチャーであるパトスロゴスが提案するAI画像解析を使った外観検査システム「DEEPS」は、これまでに製造業100社を超える実証実績を重ね、簡単な画面操作でミクロン単位の欠陥まで検知することができる汎用ソフトウェアとして、ゴム企業含む製造業の自動化とコスト削減に貢献している。
パトスロゴスが開催した「DEEPS」の紹介セミナーでは、参加者から「デモンストレーションを見て、操作面の使いやすさがわかった」「想像以上にシンプルなシステム。利用出来そうな案件があれば、検討してみたい」との声が寄せられている。
◆取材は、株式会社ポスティコーポレーション「ゴム報知新聞NEXT」により行われました。
ゴム報知新聞NEXT記事:https://gomuhouchi.com/industrial/35226/
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