コーヒーづくりで、ネパール農村部に家族との時間を。「持続可能なコーヒープロジェクト」のオンライン活動報告会を、4月23日(土)に開催。

精製工場が完成し、品質向上に一歩前進。現地メディアも注目のプロジェクト。

特定非営利活動法人Colorbath

教育・ソーシャルビジネス分野で活動する特定非営利活動法人Colorbath(本部:山口県周南市 代表理事:吉川雄介)は、4月23日(土)、コーヒーづくりを通してネパール農村部の経済力向上をサポートする「持続可能なコーヒープロジェクト」の活動の歴史を振り返り、今後のビジョンについてお伝えするオンラインでの活動報告会を実施します。


■「家族と暮らせない」ネパールが抱える課題と、コーヒー栽培の可能性

 

ネパールは、国土の約8割が山岳・丘陵地帯です。労働人口の6割強が農林業に従事しているにもかかわらず、広い農地の確保や都心へのアクセスの困難から、農作物の品質管理が難しいという課題を抱えています。農村部では自給自足の生活を送っている家庭も多く、現金収入を得るために出稼ぎに行かざるを得ないケースも少なくありません。「家族と一緒に暮らしながら、収入を得て、子どもたちを学校に行かせたい」。そんなネパールの人々の想いを後押しするために、私たちは2015年から、農村部での「持続可能なコーヒープロジェクト」に取り組んでいます。


コーヒーは、標高1000〜2000m付近の高地での栽培が適しており、他の野菜や果物などの作物よりも輸送中の品質低下が起こりにくいことが特徴です。また、コーヒーの実の収穫期は12月〜3月であるため、他の作物を育てることができない時期に収入を得ることができるというメリットもあります。

Colorbathでは、コーヒーの品質向上に向けた技術指導だけではなく、マーケティングや販売、消費者とのつながりにも及ぶトータルサポートを、現地NGOやコーヒー会社、日本の専門家と連携することで実現してきました。

■一人の青年の想いから始まった、「持続可能なコーヒープロジェクト」の歴史
 

 

私たちは2015年から、ネパール現地NGOと連携した農村部での雇用創出プロジェクトに取り組んできました。
そんな中、2017年に「村にいながら収入を得る方法を増やして、未来の子どもたちに教育の機会を与えたい」というネパールの青年の想いに出会い、コーヒーづくりを始めました。
最初は、コーヒーを栽培するのが初めての農家も多かったため、コーヒー苗の配布や技術指導セミナーなどから重点的に取り組みました。
2019年には、農家196人に6万本、2020年には農家196人に2万本の苗を配布。
2020年には、「草の根・人間の安全保障無償協力」の助成を受けて、コーヒーの最終加工工場が完成しました。
その後、農家から買い取ったコーヒーの販路を確保するため、コーヒーの輸出を担う現地法人の設立も行いました。
2021年1月には、210kgのコーヒーを初めて日本へ輸出。同年12月にはColorbathオリジナルの商品をオンラインにて販売開始し、4年の月日をかけて育まれたコーヒーを、みなさんのもとにお届けできるようになりました。

■ついにマイクロミルが完成。現地メディアも注目。

2022年には、スタッフが2年ぶりにネパールに渡航。何度も生産地に足を運び、収穫や乾燥、精製など一つ一つのプロセスについて、農家の人々と丁寧に対話をし、品質向上のための取り組みを確認しました。また、3月8日には、マイクロミル(収穫後のコーヒーを精製する加工場)の落成式典を実施しました。
 


これまでネパールでは、多くの小規模農家が経験則に基づき、それぞれのやり方でコーヒーを生産してきたため、同じ地域の中での品質のばらつきや、買い手との交渉の難しさがありました。
マイクロミルの設置は、コーヒーの品質向上や生産者組合単位での買い手との交渉を手助けし、農家の経済力向上にもつながります。式典には、Colorbathや現地法人から代表者が参加したほか、各区の区長や他地域の農家の人々も出席。主賓のネパール国会議員・Tirtha Lama氏は、コーヒーは山間地域の収入向上に重要な役割を果たすと述べ、Colorbathの参入は、この地域の繁栄にとって大きな進捗だと期待感を示しました。式典の様子は現地の複数メディアにも掲載され、注目を集めています。
今後も、5年、10年と事業を継続していけるように、農村部の人々が安定したコーヒーづくりに取り組める環境づくりを後押ししていきます。

■今後のビジョン

 

今後は、引き続きコーヒーの品質向上に向けた取り組みをおこなっていくほか、生産量を増やすために、プロジェクトサイトの拡大を予定しています。生産量拡大に合わせて、ヨーロッパ等への輸出、ネパール国内での販売など、現地パートナーと連携しながら販路の拡大に取り組んでいきます。また、日本での販売や広報にも力を入れ、コーヒーに込められたメッセージやストーリーもさまざまなメディアを活用してお伝えしていく予定です。さらに、海外から訪れた観光客が一本の木から一杯のコーヒーができるまでのストーリーを体感できるカフェを、ネパールでオープンすることも目指しています。

■4月23日(土)10時〜、活動報告会を開催

「持続可能なコーヒープロジェクト」は、このようにネパール農村部の課題や可能性と正面から向き合い、人々との対話を重視して活動を展開してきました。また、森林保護と農業を両立させる「アグロフォレストリー」の手法を取り入れ、人にも地球にもやさしい農業を実現していることも特色です。この度、活動の歴史や理念、マイクロミル建設の意義、今後の活動内容についてお伝えする「オンライン活動報告会」を、4月23日(土)に実施します。文章だけでは伝えきることができない、関係者の声や想い、展望がたっぷり詰まったコンテンツをご用意してお待ちしております。

【開催概要】
日時:2022年4月23日(土)10時〜12時
参加費:無料
定員:なし
主催:特定非営利活動法人Colorbath
申し込みURL:https://forms.gle/fcmcVrnBNjd933bG7
参加方法:zoomを利用します。お申し込みいただいた方へ、参加に必要なURLとパスワードをご連絡します。事前にアプリのインストールをお願いします。

なお、お申し込みいただいた方には、後日アーカイブ動画をご案内いたします。当日参加できない方も、お気軽にお申し込みください。

■オンラインストアのご案内

オンラインストア「Himalayan Luxury Beans」で、ネパールの豊かな自然の中で育まれたコーヒーを栽培しています。ネパールならではのゆったりとした時間の流れ、人々の温かさを伝えていくブランドとして「豊かさとは何か」を考えるきっかけを届けていきたいと思っています。
https://colorbath.stores.jp/



NPO法人Colorbath 団体概要
住所:山口県周南市川崎3丁目21番15号
設立:2016年4月
事業内容:「想いをカタチに、未来をつむぐ」をミッションに掲げ、ネパールやマラウイなどの途上国での雇用創出に関わるソーシャルビジネス事業を展開。また、日本と海外の学校をつなぐ国際交流に関わる事業も行っている。
HP:http://color-bath.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/colorbath

 


代表理事:吉川雄介

1985年生。早稲田大学国際教養学部、米国Portland State Universityにて文化人類学専攻。新卒でベネッセに入社。学校教育コンサルティングに関わり、教員向け研修や生徒・保護者向け講演に従事。新しい働き方・学び方創りに関わり、社外の活動としてスポーツ、キャリア教育、地方創生、途上国支援など複数のNPO、NGOの立ち上げに関わる。世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Shapers Communityメンバー。関西学院大学非常勤講師。

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会社概要

特定非営利活動法人Colorbath

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URL
http://color-bath.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
山口県周南市川崎3−21−15
電話番号
080-1212-7420
代表者名
吉川雄介
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年04月