衛星軌道投入ロケットを開発する民間宇宙スタートアップAstroXが、シードラウンドにて5000万円の資金調達を実施
〜 2025年の宇宙空間到達を目指し研究開発を加速 〜
空中発射方式による衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX株式会社(本社:福島県南相馬市、代表取締役:小田翔武)は、株式会社ANOBAKA、スパークル株式会社を引受先としたJ-KISS型新株予約権の発行による資金調達を実施いたしました。
- プレシードラウンド資金調達の目的、背景
現在世界の宇宙産業市場規模は年々右肩上がりで、2040年には約120兆円以上と言われており、それに伴い小型衛星の打ち上げ需要も年々増加しています。しかし現在日本は深刻なローンチヴィークル不足で小型衛星のほとんどを海外で打ち上げている状況です。それらを解決すべく当社は低価格かつ高頻度で打ち上げ可能なロックーン方式の空中発射小型ロケットの開発を行なっています。
当ラウンドで調達する資金を元に、2025年の宇宙空間到達を目指して現在開発している技術実証機の開発を加速いたします。
■投資家コメント
- 株式会社ANOBAKA 代表取締役 長野 泰和 氏
日本の衛星産業は小型ロケットの不足、海外サービス依存など危機的状況の中、AstroXの新しい挑戦でこの産業を変革できるのではないかと思い応援させていただきました。
小田さんに初めてお会いした時から行動力と知的好奇心の高さに圧倒しており、今回の資金調達を期に発射実験を行い、具体的に動き出していくので非常に楽しみです。
- スパークル株式会社 代表取締役 福留 秀基
弊社は「新しい世界の経済循環をつくる」をミッションに掲げ、震災や感染症拡大を乗り越えた先に新たな東北を作り出すことを目指しています。また、2020年には相双オフィスを開設し福島の原子力被災地というポテンシャルある土地における起業家の育成や投資に取り組んできました。
今回のお話は今年4月にTwitterにてメッセージをいただいたことがきっかけです。当初、民間宇宙ベンチャーを作るお話をされた際に、「起業に関して行政や地域からの支援が厚い南相馬にて起業いただくのはどうか?」と、半ば押し売りのようにご提案したことが思い返されます。その後、実際に南相馬にお越しいただいたり、南相馬に関係のある上場企業経営者や行政幹部など幅広い方々にお会いいただく中で、南相馬・東北の地で、ポテンシャルを感じていただき、事業も順調に進捗されていることから、今回出資させていただくことになりました。
小田さんが掲げる未来像は、東北や被災地の将来を変える大きな可能性を秘めています。東北のみならず日本のフロンティア地域である南相馬から、世界に通用するビジネスを生み出せるよう、全力で支援してまいります。
- スパークル株式会社 シニアアソシエイト 但野 謙介 氏
2011年の東日本大震災と大津波、東京電力の事故以来、長らく避難を強いられてきた地域にAstroX社は生まれました。被災地に創業し、投資家から資金を得た最初の起業家です。このことは、被災地にとっても大きな画期であり、11年前には想像もしていなかった未来のスタートでもあります。そのようなチャレンジに、最初の乗組員として同乗させてもらえることを感謝しています。これから、AstroXと小田さんの前には多くの困難が立ちはだかると思います。けれども、住民がいなくなったこの場所には、不屈の挑戦者たちが溢れています。彼らとともにより良き未来を切り開いていけるよう、全力で応援します。
- 採用について
AstroXは正社員、副業問わず、ロケットの開発経験を有するエンジニアを募集しています。
その他の職種も随時採用を開始していく予定ですので、取り組みに共感いただける方は気軽にご連絡ください。
お問い合わせ先:info@astrox.jp
- 会社概要
会社名:AstroX株式会社(AstroX, Inc.)
本社所在地:福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者:代表取締役 / CEO 小田翔武
設立:2022年5月20日
事業内容:宇宙輸送事業
企業URL:https://astrox.jp
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- 電子部品・半導体・電気機器経営・コンサルティング
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