林地残材を美容目的素材へアップサイクルする発酵温浴nifuが『ソーシャルプロダクツ・アワード2024』にて環境大臣特別賞を受賞しました。
放置林の間伐を始めとする森林施業を自ら行い、林地残材などの未利用資源を美容目的素材にアップサイクルする「発酵温浴nifu」がソーシャルプロダクツ・アワード 2024にて環境大臣特別賞を受賞しました。
発酵温浴nifuが実践する、温浴サービスを通じて奈良県吉野の山林と都会とを繋ぐ循環活動が、一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会が主催する「ソーシャルプロダクツ・アワード2024」において、環境大臣特別賞を受賞いたしました。
●ソーシャルプロダクツ・アワードとは
ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)は、持続可能な社会の実現につながる優れた「ソーシャルプロダクツ」に光をあて、社会性と商品性の両面を評価する日本ではじめての表彰制度です。2012年に始まり、SPA2024で11回目を迎えました。
サステナブルな社会を実現するための仕組みを創造した商品・サービス(環境の側面から特に優れた取り組みの商品・サービス)に授与されます。
【審査員評価】
都市部の発酵温浴サロンと吉野の山をつなぐ、魅力的なサービス。間伐材や残材を活用し山林の美化からメタンガスの削減、アップサイクルにも取り組むなど、その課題解決の幅は多岐にわたっている。日本の森林の課題である再林の促進、山元への利益還元につながり、本格的な循環型のビシネスモデルとして優良な事例といえる。また、ヒノキの再利用だけでなく、使用後の行方、ヒノキを育てる環境、それに関わる人材の育成、そして地域への影響、未来まで、全てにおいて配慮がある点も高く評価したい。エシカルに関心のない層も、サロンに通うことで新しい考え方や価値観に触れることができる、という点に大きな可能性を感じる。
発表テーマ「吉野の森から始まる誰もが嬉しい循環活動」
利用価値が見出されず、バイオマス発電所に運んでも採算の取れない枝葉を発酵温浴の資材とするために運び出します。
この活動は、後の再造林の促進につながり山林が従来の美しく風通しの良い姿を取り戻し、生物多様性の保全と再生、ネイチャーポジティブにも繋がる、誰もが嬉しい循環型のビシネスモデルとなっています。
都会で暮らす自身の美と健康、そして癒しの時間のためにご来店いただいているお客様が私達の山林での活動を支えてくれています。発酵温浴を通して吉野の山林から始まる『自然の循環』を伝えていく電気もガスも使わず発酵熱のみで温浴を提供するエコロジーなリラクゼーションサービスです。
環境大臣特別賞の受賞を受けて
リラクゼーションサロンの運営者として、素材の品質追求から始まり、そこで知り得た産業の衰退や山林の環境問題、地域の人口減少など様々な課題を、発酵温浴というサロンサービスを通じてお客様と共に解決していく循環型のビジネスモデルがやっと形になり、この度、環境大臣特別賞という素晴らしい評価をいただきました。
まだまだ計画の道半ばであり、これからも私たちの活動を支えていただいているお客様、地域の皆様とともに、より意味のある循環を生み出し、山林環境の改善、ネイチャーポジティブの実現に挑戦して参りたいと思います。
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