国内外で34名の障害平等研修(DET)ファシリテーターが誕生しました!

アジア太平洋障害者センター(APCD)、国際協力機構(JICA)、DETフォーラムで、第1回障害平等研修(DET)ファシリテーター養成講座を実施。国内では第11回めを実施。

特定非営利活動法人 障害平等研修フォーラム(代表・久野研二)は、今年、国内外で34名の障害平等研修(Disability Equality Training 以下DET)ファシリテーターを育成いたしました。
これにより41カ国で、DETファシリテーターが誕生いたしました。
日本国内では、九州から東北までの障害当事者14名が新たにDETファシリテーターとして加わり、多様性を前提にしたインクルーシブな社会の実現に向けた障害教育・人権教育であるDETを推進して参ります。

DET(*1)は、障害者自身がファシリテーター(進行役)となり、参加者との対話・グループワークを通して行う障害教育プログラムです。
東京2020オリンピック・パラリンピック大会でも、フィールドキャスト8万人全員が「ダイバーシティ&インクルージョン研修」としてDETを受講しました。現在まで、世界39カ国で実施されてきました。
DETを通して、多様性と共生を、「障害」を入り口として参加者全員でディスカッションをし、考え、多様性と共生を実現するための行動に繋げます。


DETの教材紹介動画(1分30秒)

*1) 障害平等研修(DET)は、企業や自治体などの組織を対象に、発見型学習という対話に基づく方法を用い、障害者を排除しないインクルーシブな組織づくりを参加者と一緒に考えていく研修です。障害とは障害者の社会参加を阻む障壁であるという「障害の社会モデル」の考え方を基礎に、発見型学習という方法論を用いて対話を進めていきます。DETは英国で障害者差別禁止法(1995年施行、現在は平等法(2010年施行))を推進するための研修として発展してきました。女性差別(ジェンダー)や人種差別に関する人権教育と同様の目的を持った研修です。

  ◎参考:障害平等研修(DET)とは https://detforum.org/

  ◎参考:首相官邸ホームページ「ユニバーサルデザインの社会づくりに向けた試行プロジェクト」P21~P84でDETについて掲載。 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/udsuisin/pdf/201703_hokoku.pdf




◆アジア太平洋障害者センター(APCD)、国際協力機構(JICA)、DETフォーラムで、第1回障害平等研修(DET)ファシリテーター養成講座を実施。

 2023年5月13日から9月9日に行われた英語版DETファシリテーター養成講座への参加応募者は98名。 当初12名で実施予定でしたが、応募者が多数のために参加者枠を広げ、アジア太平洋 17 か国から、27人の参加者がこのコースの受講を開始しました。

 アジア太平洋地域全域をカバーするため、オンラインライブスクーリングは時差を考慮し、全員が参加できる日本時間13‐15時で設定しました。

障害と開発に関するAPCDアドバイザー・JICA専門員・DETフォーラム代表理事の久野研二が、障害当時者であるDETチューターのファリス・A・ラニ(マレーシア)、シア・シュー・チンユーニス・ファクター(フィリピン)、ナイフェ・クルディ(ヨルダン)、サワン・スリソム(タイ)、ナタガモン・ロンティム(タイ)、ワチャラポール・チュエンチャロン(タイ)(敬称略)らとともに実施をしました。

 情報保障についても考慮し、マレーシアからはろう者5名が参加するため、マレーシア手話通訳を配置し、シンガポールからは盲ろう者も参加しました。

アジア太平洋地域DETファシリテーター養成講座は、2024年3月から、2回めを実施する予定です。

  ◎参考:◆アジア太平洋障害開発センター(APCD)のページ

   (11月中に報告書がアップロードされます)

   https://www.unescap.org/kp/2022/harmonization-national-laws-convention-rights-persons-disabilities-overview-trends-asia-and

  ◎DETフォーラムのページ(英語)

   https://detforum.com/news-updates/


◆日本国内では、14名のDETファシリテーターが誕生!

 日本国内では、DETファシリテーター養成講座に参加した14名が、半年間の養成講座のプログラムをこなし、全員修了することができました。

 日本では、2024年より「障害者差別解消法」が改正され、これまで努力義務であった民間事業者の合理的配慮の提供が義務化されます。

「障害者差別解消法」を進めるための研修であるDETが、このファシリテーターたちが新たに加わる事により、行政や学校はもちろんのこと、今まで以上に民間事業者職員研修に活用していただきやすくなりました。

 ◎参考:国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)から刊行された「障害者権利条約との国内法の調和:アジア太平洋地域の動向の概要」の中で、「管理職およびすべての従業員を対象とした障害平等研修」が推奨されました。P60に掲載。 https://www.unescap.org/kp/2022/harmonization-national-laws-convention-rights-persons-disabilities-overview-trends-asia-and


日本国内のDETファシリテーター、認定ファシリテーターの紹介は、こちら。

・認定ファシリテーター https://detforum.org/?page_id=1913

・ファシリテーター分布 https://detforum.org/?page_id=2130




◆今年からの取り組み

分身ロボットOriHimeを使い、外出困難なDETファシリテーターも自宅や入院先からDETを実施しています。

さまざまな特性のある人がファシリテーターをつとめることにより、参加者との「障害」を巡る対話が深まっていきます。



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NPO法人障害平等研修フォーラムについて
 2005年に任意団体として発足し、2014年7月にNPO法人として東京都に登録しました。DETの普及のため、DETに関する教材の開発や発行、ファシリテーターの養成やDETの実施を通してDETの普及を行っています。現在41か国に550名以上のDETファシリテーター会員がいます。日本においてはDETを専門とする唯一の団体です。

 世界的な流れを見ると、2006年に障害者権利条約が採択され、「障害」は個人ではなく社会の側にあり、「障害者の権利と尊厳を保障する」という考え方が世界に広まりつつあります。日本でも、2016年4月から障害者差別解消法が施行となりました。改正により2024年から、これまで努力義務であった民間事業者の合理的配慮の提供も義務化されます。
 こうした動きを背景に、日本を含む世界では「社会にある障害を取り除くこと」がまさに求められています。その新しい規範を理解し実行するための手段であるDETを通して障害者の社会参加を推進することがDETフォーラムのミッションです。


【会社概要】
社名:NPO法人障害平等研修フォーラム
本社所在地:〒143-0016 東京都大田区大森北2-6-1サンプラザ竹虎307
代表取締役:久野研二
事業内容:

 ①障害平等研修の実施   

 自治体や企業などで障害平等研修を実施します。研修は半日から数日間かけて行うものまでご希望に合わせて個別にプログラムを組みます。研修終了後には、障害を人権の視点でとらえることができるようになります。

 ②ファシリテーターの育成教育

 障害当事者を対象に60時間の研修を実施します。研修修了者には「修了証」を発行、ファシリテーター自身が所属機関などでの研修や、DETフォーラム主催の障害平等研修でファシリテーターとして活躍する機会を持つようになります。
設立:2005年10月
HP:https://detforum.org/

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会社概要

URL
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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都大田区大森北 2-6-1 サンプラザ竹虎307
電話番号
070-5363-6443
代表者名
久野研二
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年07月