全国初、ドイツの職業教育システム「デュアルシステム」が本格始動

新潟産業大学附属高等学校通信制課程managara HighSchoolサポート施設「ライトシップ高等学院」が新潟県上越市に開校

株式会社LIGHTSHIP

 株式会社LIGHTSHIP(代表取締役:松本将史、住所:新潟県上越市西本町1丁目13番1号)が運営する新潟産業大学附属高等学校通信制課程managara HighSchoolのサポート施設「ライトシップ高等学院」(学院長:松本将史、ラーニングベース(学習スペース):新潟県上越市港町1-9-1直江津港佐渡汽船ターミナル2階)に、第一期生23名が2025年4月4日に入学します。

 当学院は、通信制高校での教科学習と地元企業でのOJT(On the Job Training:有給インターンシップ)を並行して行うドイツの職業教育システム「デュアルシステム」を基盤とする全国初のカリキュラムにより、地域産業を担う中核的人材を育成します。

ライトシップ高等学院のカリキュラム

■ 高校卒業(週1日程度)

新潟産業大学附属高等学校通信制課程managara HighSchoolのオンライン学習システムを利用して教科学習に取り組みます。ラーニングベースに常駐するスタッフが、個別の学習指導や課題の進捗管理などを行い、3年間での高校卒業をサポートします。

■ はたらく(週3日程度)

企業毎に開発された教育プログラムに沿って、パート社員として企業の監督下でOJTに取り組みます。企業担当者と学院スタッフが緊密に連携して学院生の職業能力や基礎的・汎用的能力の向上に伴走します。原則、3年間、同一企業に勤めます。また、各学年で1テーマ以上、課題解決力や管理力が試される業務にも取り組み、将来的にリーダーシップを発揮できる基礎づくりもします。

■ 地域おこし(週1日程度)

ラーニングベースのある直江津港やその周辺地域の活性化を目指し、OJTで培った自分の「得意」を活かして地域課題を解決していくプロジェクト型学習(以下、PBL)に取り組みます。その際、ソーシャルビジネスとして継続的に取り組むことを条件にすることで、学院生の経営的感覚を磨き、持続可能なまちづくりにも貢献します。

開校の背景

【課題1】動機づけなき一斉授業の限界

文部科学省の「21世紀出生児縦断調査」​​(注)によれば、「ためになると思える授業がたくさんある」「授業の内容をよく理解できている」等の中高生に対するアンケートの肯定的な回答割合は、中学校入学以降、高校卒業まで一貫して低下します。生徒一人ひとりの理解度への対応や学習への動機付けができていない一斉授業は非効率であり、これに代わる仕組みが必要です。

(注:第17回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)の結果

【課題2】実践の少ない探究学習の限界

新学習指導要領により2022年から高校に導入された「探究的な学習の時間」。その設置目標を達成するために、様々な試みが行われノウハウも蓄積されてきていますが、その教育効果を上げるためには「実践」の時間を十分に確保することが必要です。全日制課程でこの時間を捻出することは困難ですし、放課後や休日の活用は持続可能性が低いだけでなく、一部の意欲ある高校生のみが参加することになるため、機会均等の点からも課題が残ります。

【課題3】学校教育と職業生活の乖離

基礎的・汎用的能力を身に付け、社会的・職業的自立を促す「キャリア教育」が高校教育にも普及しましたが、社会人講話や年間数日間のインターンシップを実施する程度に留まる学校が多いのが現状です。大半の高校生は、学校と家庭以外の社会を経験していない状態で職業生活に入るので、企業と働き手のミスマッチが起こるのは当然と言えます。

【課題4】普通科以外の受け皿の必要性

現在、74%の高校生が普通科に在籍しています(注)。大学で教養と高度な専門教育を受けることを目指す高校生以外にとって、幅広く難易度も高い共通教科・科目を学ぶ必要はあるでしょうか。モラトリアムとしての高校進学を否定はしませんが、義務教育修了者に対する多様な選択肢が必要です。

(注:文部科学省「高等学校学科別生徒数・学校数」令和6年5月

【解決策】ドイツの職業教育システム「デュアルシステム」

上記の課題に対し、ドイツの職業教育システム「デュアルシステム」は解決の糸口を示してくれます。この制度は、学校での理論教育と企業での職業訓練(OJT)を組み合わせたもので、訓練生(高校生・専門学校生・大学生)の職業能力の開発を図ります。訓練生は、週3〜4日間の企業における勤務で実践をとおして技能を習得するとともに、対人・対自己・対課題基礎力も養います。訓練生の受け入れをした企業は採用で優位に立てるだけでなく、採用後のミスマッチも起こりにくいとされています。

【NEW!】ライトシップ式デュアルシステム

ライトシップ高等学院は、通信制高校での教科学習(週1日程度)と地元企業におけるOJT(週3日程度)に、地域おこしPBL(週1日程度)を加えた、デュアルシステムを基盤としたカリキュラムを提供します。現在国内には、「日本版デュアルシステム」と称して年間数十日間程度の就業訓練(無給)を行うカリキュラムの専門高校もありますが、年間百数十日以上のOJTを実施する本格的なデュアルシステムを運用する教育機関としては全国初の試みです。

カリキュラムの核となるOJTの受入企業は、上越市を中心に60社を越え、多岐にわたる業種・職種でのOJTが可能です。今後、テクノスクール(職業能力開発校)と連携した業種・職種別の教育プログラム開発も行っていく予定です。卒業後は、OJT先の企業への就職だけでなく、他の企業への就職や大学等への進学も可能です。自らの職業経験によって得られた成長ビジョンに向け、学院生一人ひとりが卒業時点での確固たる進路選択をすることを促します。

OJT業種

農業・水産業、建設業、製造業、情報・通信(IT)業、自動車整備業、卸売・小売業、一般事務、宿泊・飲食サービス業、生活関連サービス業、医療・福祉業、観光・旅行業

また、PBLで地域の人たちと関わりながら地域のために行動した体験が、結果的に郷土愛の醸成につながり、定住人口の増加にも貢献できると考えています。地方創生の時代にあって、持続可能な地域づくりに「高校卒業」×「はたらく」×「地域おこし」でアプローチする、全国初の挑戦が始まります。

入学式について

日 時:2025年4月4日(金)13時30分 〜 14時30分

会 場:直江津港佐渡汽船ターミナル2階多目的ホール

新入生:23名(3月21日時点)

式次第

⚪︎ 開式の言葉

⚪︎ 入学許可

⚪︎ 学院長式辞

⚪︎ 来賓祝辞

⚪︎ 入学生誓いの言葉

⚪︎ 閉式の言葉

会場の直江津港佐渡汽船ターミナル

代表者経歴

2002年:教科「水産」の教諭として新潟県立海洋高等学校(以下、海洋高校)に着任。水産食品の製造・品質管理・流通等を担当。

2013年:海洋高校にて鮭魚醤「最後の一滴」を開発。以降、高校生による水産加工品の製造販売ビジネスを展開。

2018年:教諭を退職。株式会社能水商店を設立、代表取締役に就任。

2021年:文部科学省委託「マイスター・ハイスクール事業」にて海洋高校の民間派遣の管理職として非常勤勤務。(2025年度まで)

2023年:株式会社LIGHTSHIPを設立、代表取締役に就任。

2024年:能生内水面漁業協同組合 代表理事組合長に就任。

LIGHTSHIP高等学院 公式HP

https://l-ship.com/

LIGHTSHIP高等学院 Instagramページ

https://www.instagram.com/lightship_joetsu?igsh=MWhieTR0MW9sMWF0bA==

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会社概要

株式会社LIGHTSHIP

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URL
https://l-ship.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
新潟県上越市西本町1丁目13番1号
電話番号
050-8889-2254
代表者名
松本 将史
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年06月