建設・製造業向けIoTソリューションを提供するBeeInventor、熱中症の予兆を検知する「事前アラートシステム」でJETRO補助金に採択 - 建設・製造業の現場安全をAI×センサーで革新-

JETRO主催の「対内直接投資促進事業費補助金」にて採択、AI×ウェアラブルによる熱中症予兆検知

BeeInventor株式会社

BeeInventor株式会社(本社:福岡市中央区、代表取締役:ハリー・チャン、以下「ビーインベンター」)は、日本貿易振興機構(JETRO)による令和6年度「対内直接投資促進事業費補助金」において、当社の「熱中症事前アラートシステムの実証事業」が採択されたことをご報告いたします。

日本貿易振興機構(JETRO)「対内直接投資促進事業費補助金」について

日本貿易振興機構(JETRO)とは、1958年に日本政府の輸出振興政策に基づき設立された公的財団法人です。日本企業の海外展開支援や外国企業の対日投資促進を主要なミッションとし、双方向の経済交流を推進しています。世界約70カ所に設置された海外事務所を通じて、現地情報の提供や商談支援、

進出サポートを行うほか、スタートアップや地方企業の海外展開支援にも注力しています。

その中で、「対内直接投資促進事業費補助金」は、日本政府が推進する重要な制度で、外資系企業や

海外スタートアップとの連携を通じて、先進技術の国内実装を後押しするものです。特に、AI・IoTなどの高度なテクノロジーを活用し、社会課題の解決に貢献するプロジェクトに対して支援が行われています。

ビーインベンターはこの補助金の採択企業として、「熱中症事前アラートシステム」の実用化を進めています。

■ 背景:熱中症リスクが高まる日本社会の課題

気象庁の発表によると、近年、日本の年平均気温偏差は上昇傾向にあり、特に2024年には

過去最大となる+1.48℃の正偏差が記録されました。
これに伴い、職場での熱中症による労働災害も増加し、2024年(令和6年)には休業4日以上の死傷災害が1,257件と、調査開始以来最多を記録しています。また、全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。

出典:気象庁「日本の年平均気温偏差の経年変化(1898〜2024年)」
出典:厚生労働省「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(001496511.pdf)

こうした背景を受けて、厚生労働省は2025年6月1日から職場の熱中症対策を罰則付きで義務化することを決定しました。

しかし、現場では「暑熱リスクの事前把握」や「迅速な異常検知」といった仕組みは未だ整っておらず、データに基づく予防型対策の整備が急務となっています。

出典:厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」(001476825.pdf)

■ AIが教えてくれる、“まだ大丈夫”じゃないタイミング

多くの熱中症死亡災害は、初期症状の見逃し対応の遅れが原因とされており、発症前の

リスク段階での検知が極めて重要です。

そこで当社では、作業用ヘルメットに後付け可能なセンサーを活用し、熱中症事前アラートシステムの開発を進めています。これは、センサーから収集されたバイタルデータに加え、現場のWBGT(暑さ指数)、年齢や性別といった個人要因も含めてAIで解析し、一定時間後のリスクを予測するものです。その為、このシステムは一律の警告ではなく、個別最適化されたリスク評価を行うことができます。

さらに、クラウドと連携し、リスクが高い場合は、監督者にはスマートフォンやメールに即時アラートが送信されるため、迅速な対応を可能とします。

つまり、作業者本人が自らの異変に早く気づけるだけでなく、周囲の管理者も即座に対応できる体制が整い、従来見過ごされがちだった初期リスク段階での対処が可能になります。結果として、重症化や重大事故の未然防止につながり、安全で持続可能な作業環境の実現に貢献します。

主な特長は以下の通り:

  • 額部に装着したセンサーで、熱中症との相関が高い「深部体温」を予測
     産業医科大学(福岡県北九州市)の産学連携により共同開発されており、

     センサーは、ヘルメットに一体型/後付け型の2タイプをご用意します。

     

     1.当社スマートヘルメット(DasLoop) 機能:体温・心拍数、

     安全関連(静態/転倒/墜落)、位置情報等

     2.既存のご使用中のヘルメットへの後付けタイプ(開発中):体温センサー

  • 外部環境要因として、現場のWBGT(暑さ指数)を測定・反映
     気温、湿度、輻射熱を加味し、より正確なリスク評価を実現します。

  • AIアルゴリズムによる個別リスク予測
     作業者の年齢・性別などの個人要因、バイタル情報、WBGTを総合的に解析し、一定時間後に熱中症を発症するリスクをリアルタイムで予測します。従来の一律警告とは異なり、個別最適化された予防判断が可能です。

  • クラウド連携による即時アラート通知
     高リスクと判断された場合には、作業者のスマートフォンや管理者の端末に即時でアラートが送信され、迅速な対処を支援します。

本システムにより、従来は発症後に対応せざるを得なかった熱中症リスクに対し、事前に「予測して防ぐ」という新たな安全管理の形を実現します。当社は今後も、現場の安全と生産性の向上を支えるIoTソリューションの提供を通じて、持続可能な産業現場の実現に貢献してまいります。

■ 今後の展望

建設・製造業向けの実運用モデル確立

全国各地の現場と連携し、実証実験を通じて様々な地域差・個人差のデータを蓄積しアルゴリズムの精度向上と現場適応性を高めます。実運用に即したプロダクト完成を目指し、熱中症予防の新たなスタンダードを提案して参ります。

多様な業種・規模に対応可能なプロダクト展開の加速

建設業以外にも、その他の多様な業種に対応する形でプロダクトの柔軟性を高め、全国への展開を視野に入れた事業スケール拡大を図ります。

■本件に関するお問い合わせ先

広報担当:田中

電話:092-600-0676

メールアドレス:ten.tanaka@beeinventor.com

ビーインベンターについて

「IoTソリューションで現場の安全をアップデート」 台湾発のスタートアップ・ビーインベンターは、建設・製造業の現場向けに、安全性向上と業務効率化を支援するIoTソリューションを展開します。スマートヘルメットなどで作業員の状態や位置をリアルタイムで可視化し、事故防止に貢献しています。福岡をはじめアジアに拠点を持ち、日本では産業医科大学などと連携し、熱中症対策の事前警告システムの開発にも注力。2030年の上場を視野に、グローバル展開を加速中です。

会社概要

会社名:BeeInventor(ビーインベンター)

所在地:〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2丁目6-11

設立日:2022年6月 創業:2017年

代表者:ファウンダー兼CEO ハリー・チャン

事業内容:建設・製造現場における安全性・生産性向上のIoTソリューション

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会社概要

BeeInventor株式会社

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URL
https://www.beeinventor.com
業種
情報通信
本社所在地
福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fgn311 福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fgn311
電話番号
092-600-0676
代表者名
チャン・キン・ユン
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2022年06月