【2026年7月】ワールドカップ観戦者は約5割。寝不足でもモチベは約2割がアップ?ビールブランドの選択にも変化か。

マーケティングリサーチ会社「リサート」がワールドカップ開催時期の行動の変化を調査

インタビュールーム株式会社

マーケティングリサーチ会社「リサート」では、旬のトレンドや話題の出来事を調査しています。

2026年6月11日から7月19日(現地時間)にかけて開催された「2026 FIFAワールドカップ」(以下「ワールドカップ」)。大型スポーツイベントの開催期間は、観戦した人としていない人とで生活リズムや気分の浮き沈み、お酒の選び方までも変わってくるのではないか―。そのような仮説から、マーケティングリサーチ会社「リサート」は、首都圏在住の20〜59歳男女800名を対象に「ワールドカップ開催時における意識・行動調査」を実施しました。

大会期間中に1試合でも観戦した人は、そうでない人と比べて睡眠や日常生活のモチベーション、お酒の飲み方にどのような違いがあったのかをご紹介します。

(本調査はワールドカップ開催期間中の2026年7月14日に実施しました。)

「ワールドカップ開催時における意識・行動調査」リサート調べ

調査サマリー

ワールドカップ開催期間中に1試合でも観戦した人(以下「観戦者」)は49.1%、観戦しなかった人(以下「非観戦者」)は50.9%でした。

観戦者は非観戦者と比べて、日常生活のモチベーションが上がった人が多いという結果になりました。さらに、観戦者のうち、睡眠が減った人に限定しても、日常生活のモチベーションが向上している人22.4%がいる一方、非観戦者は睡眠時間の減少に応じて75.0%の人がやる気も下がっている、という対照的な傾向が見えてきました。ビールの銘柄選びにも変化があり、とくにバドワイザーなどの海外ビールブランドで観戦有無による差が目立ちました。

観戦者はもともと男性やお酒を飲む習慣を持つ人が多い層でもあります。今回の調査で見えた差は、観戦そのものの効果だけでなく、観戦者がもともと持つ特性を反映した可能性がある点にご留意ください。

ワールドカップ開催期間中に1試合でも観戦した人は49.1%―男性・年齢層高めに厚い

まず、大会期間中に1試合でも観戦したかどうかを首都圏の男女800名に聞きました。本調査では「観戦者」あるいは「観戦した」とは、テレビ・配信・録画などの視聴形態を問わず、大会期間中に1試合でも観戦した方の合計を指します。

ワールドカップ開催時における意識・行動調査|調査グラフ|観戦率

観戦者は回答者全体の49.1%でした。性年代別に見ると、男性40代が65.0%と最も高く、次いで男性30代62.0%、男性50代58.0%と続きます。一方、女性30代は31.0%と最も低く、男女・年齢層による観戦率の差が見られました。

なお、全体として男性・年齢層高めの層で観戦率が高い傾向にあり、この後の分析結果では、観戦者の構成自体にこうした偏りがある点を踏まえておく必要があります。 

ワールドカップ観戦者はやる気が「上がった」計27.2%、非観戦者は5.7%―20ポイント超の差

ワールドカップ開催期間中の仕事・日常生活のやる気が、普段と比べてどう変化したかを聞きました。

ワールドカップ開催時における意識・行動調査|調査グラフ|やる気

観戦者はやる気が「上がった」計27.2%、非観戦者は5.7%で、20ポイント超の差が見られました。「下がった」計は観戦者8.6%に対し非観戦者26.8%と、こちらも大きな開きがあります。ワールドカップという「非日常の楽しみ」や「スポーツの力」が、観戦者の日々の気分を押し上げている可能性があります。

睡眠不足でもモチベーションはアップ?ワールドカップ観戦者の2割強は睡眠時間が減ってもやる気が向上―非観戦者は8割弱が睡眠時間が減ってやる気も低下

ワールドカップ開催期間中の睡眠時間とモチベーションの結果を掛け合わせて見ると、興味深い傾向が浮かび上がりました。睡眠時間が「減った」と回答した人(観戦者67名/非観戦者92名)に限定して、やる気の変化を見てみます。

ワールドカップ開催時における意識・行動調査|調査グラフ|睡眠×やる気

同じ寝不足でも、ワールドカップ観戦者は日常生活のモチベーションが高まったようです。睡眠が減った人のうち、やる気が「上がった」計は観戦者22.4%に対し非観戦者5.4%。反対に、やる気が下がったのは非観戦者(75.0%)に対して、観戦者(22.4%)とで大きな開きがありました。

観戦者は睡眠時間が削られても、ワールドカップでの高揚感がモチベーションの落ち込みを相殺している可能性がありそうです。なお、この結果は本人の主観にもとづく自己申告である点、また観戦者と非観戦者では性別・年齢構成に違いがある点にご留意ください。

ビールの銘柄選びにも変化―観戦者は国産・輸入とも選択率が高く、輸入銘柄で差が拡大

ワールドカップ開催期間中の6月から7月にかけてビールを飲んだ首都圏の男女698名(観戦者347名/非観戦者351名)に、期間中に飲んだビールのブランドを聞きました。

ワールドカップ開催時における意識・行動調査|調査グラフ|ビール銘柄

アサヒ スーパードライを飲んだのは観戦者36.9%・非観戦者12.5%、キリン 一番搾りを飲んだのは観戦者27.4%・非観戦者8.5%と、国産の定番銘柄でも観戦有無による差が見られました。

差が目立ったのは海外ブランドです。バドワイザーは観戦者9.5%・非観戦者0.9%、ハイネケンは観戦者7.8%・非観戦者1.1%と、観戦者の方がワールドカップ開催期間中に海外ブランドのビールをよく飲んだようです。とくにバドワイザーはFIFAワールドカップ 2026のオフィシャルビールスポンサーであり、ワールドカップ開催期間中のブランドの露出増加がビールの銘柄選びに影響した可能性が考えられます。

ワールドカップ 観戦者は「夜更かし」「早起き」が同時に増加―生活行動全般に変化

ワールドカップ開催期間中に普段より増えたと感じる行動を、首都圏の男女800名に聞きました。

ワールドカップ開催時における意識・行動調査|調査グラフ|行動変化

観戦者では「夜更かしする」21.6%、「早起きする」20.4%と、いずれも非観戦者(それぞれ6.6%、5.7%)と比べて生活習慣に変化が起きていました。今回のワールドカップは北中米での開催であったため、日本時間で深夜キックオフの試合を最後まで見て夜更かしする層と、早朝キックオフに合わせて早起きする層の両方が観戦者の中に存在していることがうかがえます。

また、観戦者において「歩きながらスマホを見る」12.0%、「お風呂に入りながらスマホを見る」10.4%と、「ながらスマホ」の行動が非観戦者よりも増えた傾向にありました。試合が長時間なので別のことをしながら観戦していた人が増えたのかもしれません。

ワールドカップ開催期間中の行動に「特に変化はない」は観戦者49.1%に対し非観戦者76.9%となっており、ワールドカップ観戦は生活行動全般に何らかの影響を及ぼした様子が見えてきます。

まとめ

本調査より、ワールドカップ開催期間中に1試合でも観戦した人は、非観戦者と比べて日常生活のモチベーションが上がり、それは睡眠時間が減ってもなお上がりやすい結果となりました。ビールの銘柄選びでも、観戦者はバドワイザーなどの海外ブランドを選ぶ比率が非観戦者より高いことがわかりました。

今回見えてきた差は、ワールドカップ観戦者がもともと持つ属性や生活習慣を反映したものである可能性もありますが、サッカーというスポーツの力やワールドカップという世界的な大会が生活者のモチベーションや行動に影響をもたらした可能性があることはとても興味深いです。

調査概要

「ワールドカップ開催時における意識・行動調査」

・調査手法:インターネットでのアンケート調査

・配信パネル:Freeasy

・調査期間:2026年7月14日

・調査対象:首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)在住、20〜59歳 男女

・有効回答:800サンプル(男女各400名・年代均等割付)

・調査主体:リサート (インタビュールーム株式会社)

※今回の調査は因果関係を検証したものではありません。

※小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。

※本調査では市場の性年代構成比にあわせた集計(ウエイトバック集計)は行っていません。

※本調査では回答者の回答品質を担保するためのスクリーニング設問を設けています。

※本調査では回答者のバイアスを防ぐために、2026年6月から7月にかけての飲酒行動の変化を聴取した後にワールドカップの視聴経験を聴取しています。

【調査データの引用・転載について】

・調査データの引用・転載は自由です。

・引用・転載の際は、必ず「出典:リサート調べ」と明記をお願いいたします。

・引用・転載先がWebページである場合には、以下記事のURLをリンクしてご掲載ください。

https://researto.com/column/survey-worldcup-beer-consumption/

・報道関係者様による引用の場合、利用・掲載状況の把握のためご連絡いただけますと幸いです。

【リサートについて】

リサート(Researto.)は、マーケティングリサーチ専門の職能集団です。国内外の大手企業の定量調査・定性調査の設計から実査・分析の支援、およびインタビュールームを提供しています。マーケティングリサーチ専門メディアの運営、マーケティングリサーチャー個人のキャリア開発支援を通じて、業界の健全な発展を目指しています。マーケティングリサーチ専門メディア「リサート」では、消費者インサイトの発見に役立つ調査・分析のノウハウや、自主調査による独自のデータを提供しています。

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岩倉 敦
上場
未上場
資本金
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設立
2025年05月