日本一の花き市場が選出 “2020年のトレンドを反映する花 決定” フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2020 キーワードは「おうちでピンク」
コロナ禍で家庭需要アップ。花トレンドに変化の兆し。
花き卸売市場国内最大手の株式会社大田花き(おおたかき:本社 東京都大田区)は、2020年に流通した約20万点の花きの中から品質や流通、人気トレンドなどの観点で次の4つの品種と生産者をフラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2020として選出いたしました。本年はコロナ禍にありおうち需要が増加の中、“ブルーイッシュピンクとドライテイスト”が人気のキーファクターとなりました。また同時に、これらのヒット商品は「マーケットで喜ばれるものを作る」という生産者様・ご出荷者様の思いと信念、十年以上にも及ぶ積年のご努力の賜物であることにもご注目いただきたく存じます。
花き卸売市場国内最大手の株式会社大田花き(おおたかき:本社 東京都大田区 代表執行役社長:磯村信夫JASDAQ7555)は、2020年に流通した花き(かき:観賞用の植物全般)の中から品質や流通、人気などの観点から次の4つの品種と生産者をフラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2020として選出いたしました。
これは年間の取引データに基づく統計分析とバイヤーによる投票による選出で、マーケティングトレンドを的確に捉えた品種が入賞するしくみになっています。品質のみならず、買いやすさや人気トレンドなど流通の視点も反映され、総合的に評価されることが他の品評会と性質を異にしています。またこの結果を生産者と共有することで、今後の作付けに生かしていただくことを目的としています。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で花きの需要は全体的に落ち込み見ましたが、そのような状況においても伸びていたのは家庭需要です。自宅で過ごす時間が長くなったことで、住環境や在宅勤務の環境を整えるニーズが高まったことに伴い、花や緑への渇望も高まりました。このことにより1輪、あるいは1本でその場の空気感に変化を引き起こすような存在感のある花への注目が高まっています。
色はピンク系が人気ですが、とりわけ少し青みがかったブルーイッシュ、グレーイッシュな色目がトレンドといえます。ドライフラワーも引き続き人気があり、新鮮な花であってもドライな質感やシャビーテイストのトレンドが続いていることから、このようなキーファクターを持ったアイテムが人気です。
【最優秀賞】 アスター “マッシュラベンダー”
生産者:JA香川県 三豊花卉部会様(本所:香川県観音寺市)
花きトレンドは全体的に小輪化の中、唯一大輪化で成功したレアな品目。マッシュラベンダーは直径7cm前後にもなる超大輪アスターで、これまでのアスターのイメージを覆すような驚きをもたらす品種です。1本で存在感があり、且つ美しさが引き立ち、大変長持ちします。花き生産は減少傾向ですがアスターの生産は近年増加中。グレーイッシュな発色がトレンドを捉えた独特の雰囲気を醸し出しています。香川県はその穏やかな気候と暖地の強みを生かし、冬場の花き生産を担う重要な生産地として市場からも期待されています。尚、当表彰制度で香川県の生産者様が最優秀賞を受賞されるのは今回が初めてです。
生産者:遠州夢咲農協 やぎバラ育種農園様(静岡県菊川市)
やぎバラ育種農園の八木勇人さんが作出したオリジナル品種。花弁は枯れ感と青み、クラシカルな雰囲気を伴ったシャビーシックな印象で他に類を見ない個性派品種といえます。一度見たら忘れない鮮烈なインパクトを与えます。八木さんは、以前オランダに研修にでかけたときに未来のバラトレンドについて手がかりを得て帰国しました。ご自分の農場でヴァーズの誕生を見たときに人気が出ると思いましたが、師匠のお父上は「こんなのだめじゃないか」と反対。それでも、1輪で花瓶に挿したときに映える花を開発しようという思いから育種を続けマーケットにデビューさせました。花瓶を意味するvaseにちなみ「ヴァーズ」と命名。その品種がまさに今、社会的背景と相まってヒット商品となったといえるでしょう。ちなみに、静岡県は花き生産地として全国でも名高く、切り花のバラの生産は全国第2位を誇ります。
【新商品奨励賞】 スターチス “シンジーシルバー”
生産者:紀州農業協同組合 様 (本所:和歌山県御坊市)
スターチスのシンジーシルバーは、カサカサとしたドライな質感で、青みがかったピンクの小花がたくさん付いた上品でかわいらしい品種です。色が付いた部分がガクにあたるので大変長持ちし、ドライフラワーとしてスワッグなどにもよく利用されます。昨今のトレンドのブルーイッシュピンク(青みがかったピンク)というポイントも押さえています。和歌山県のスターチスの年間生産は全国第2位ですが、暖地の特性を生かし冬場は第1位の生産地として国内の供給を支えています。国内におけるスターチス生産量はキク、カーネーション、バラに次ぎ第4位。誰もが知る大品目と肩を並べるほど生産量が多く、マーケットでも必要とされている品目です。昨今はブーケなどに使われるおしゃれな品種もたくさん開発されています。尚、和歌山県の生産者さまの受賞は今回が初めてです。
【新商品奨励賞】
出荷者:株式会社ワイエムエス様(本社:大阪府池田市)
グレビリアゴールドは、葉の表はフレッシュグリーン、裏はベルベットな質感のコッパーゴールド。この対照的な二つの表情を1枚の葉に併せ持つ美しいイスラエル産の植物です。生花のみならずドライフラワーのブーケやスワッグ、リースなど多用途で活躍。これ1つ入れるだけでデザイン性がアップすると大人気です。グレビリアゴールドだけを束ねてインテリアとして装飾するアイテムとしても注目されました。
株式会社ワイエムエス様は、世界20か国・地域以上から花きを輸入される国内でも有数の花き専門の輸入商社です。マーケットの動きを的確に捉え、この商品の増産を早い時期からイスラエルの生産者に打診していワイエムエス様のご尽力、その呼びかけに応えたイスラエルの生産者様との連携プレーが奏功したといえます。クリスマスシーズンを迎えているこの時期、さらに注目度が高まると思われます。
尚、次の要領で表彰式も開催いたします。本年は感染症拡大防止の観点から、受賞者さまより動画等にて受賞のコメントを頂戴し、表彰式でご紹介する予定です。
【フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA表彰式 開催概要】
◆開催日時 2020年12月4日(金) 朝6時50分から7時00分
◆場 所 株式会社 大田花き せり室にて(東京都中央卸売市場大田市場花き棟内)
◆表 彰 結果発表、及び受賞者からの動画によるコメント紹介
◆予想動員 300人から400人 (当日のせり参加買参人数の見込み)
◆URL https://otakaki.co.jp/flower/
(本年の結果は12月4日以降に掲載されます)
◆主 催 株式会社 大田花き URL https://otakaki.co.jp/
◆運 営 株式会社大田花き花の生活研究所 URL https://www.otalab.co.jp/
これは年間の取引データに基づく統計分析とバイヤーによる投票による選出で、マーケティングトレンドを的確に捉えた品種が入賞するしくみになっています。品質のみならず、買いやすさや人気トレンドなど流通の視点も反映され、総合的に評価されることが他の品評会と性質を異にしています。またこの結果を生産者と共有することで、今後の作付けに生かしていただくことを目的としています。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で花きの需要は全体的に落ち込み見ましたが、そのような状況においても伸びていたのは家庭需要です。自宅で過ごす時間が長くなったことで、住環境や在宅勤務の環境を整えるニーズが高まったことに伴い、花や緑への渇望も高まりました。このことにより1輪、あるいは1本でその場の空気感に変化を引き起こすような存在感のある花への注目が高まっています。
色はピンク系が人気ですが、とりわけ少し青みがかったブルーイッシュ、グレーイッシュな色目がトレンドといえます。ドライフラワーも引き続き人気があり、新鮮な花であってもドライな質感やシャビーテイストのトレンドが続いていることから、このようなキーファクターを持ったアイテムが人気です。
【最優秀賞】 アスター “マッシュラベンダー”
生産者:JA香川県 三豊花卉部会様(本所:香川県観音寺市)
花きトレンドは全体的に小輪化の中、唯一大輪化で成功したレアな品目。マッシュラベンダーは直径7cm前後にもなる超大輪アスターで、これまでのアスターのイメージを覆すような驚きをもたらす品種です。1本で存在感があり、且つ美しさが引き立ち、大変長持ちします。花き生産は減少傾向ですがアスターの生産は近年増加中。グレーイッシュな発色がトレンドを捉えた独特の雰囲気を醸し出しています。香川県はその穏やかな気候と暖地の強みを生かし、冬場の花き生産を担う重要な生産地として市場からも期待されています。尚、当表彰制度で香川県の生産者様が最優秀賞を受賞されるのは今回が初めてです。
【優秀賞】 バラ “ヴァーズ”
生産者:遠州夢咲農協 やぎバラ育種農園様(静岡県菊川市)
やぎバラ育種農園の八木勇人さんが作出したオリジナル品種。花弁は枯れ感と青み、クラシカルな雰囲気を伴ったシャビーシックな印象で他に類を見ない個性派品種といえます。一度見たら忘れない鮮烈なインパクトを与えます。八木さんは、以前オランダに研修にでかけたときに未来のバラトレンドについて手がかりを得て帰国しました。ご自分の農場でヴァーズの誕生を見たときに人気が出ると思いましたが、師匠のお父上は「こんなのだめじゃないか」と反対。それでも、1輪で花瓶に挿したときに映える花を開発しようという思いから育種を続けマーケットにデビューさせました。花瓶を意味するvaseにちなみ「ヴァーズ」と命名。その品種がまさに今、社会的背景と相まってヒット商品となったといえるでしょう。ちなみに、静岡県は花き生産地として全国でも名高く、切り花のバラの生産は全国第2位を誇ります。
【新商品奨励賞】 スターチス “シンジーシルバー”
生産者:紀州農業協同組合 様 (本所:和歌山県御坊市)
スターチスのシンジーシルバーは、カサカサとしたドライな質感で、青みがかったピンクの小花がたくさん付いた上品でかわいらしい品種です。色が付いた部分がガクにあたるので大変長持ちし、ドライフラワーとしてスワッグなどにもよく利用されます。昨今のトレンドのブルーイッシュピンク(青みがかったピンク)というポイントも押さえています。和歌山県のスターチスの年間生産は全国第2位ですが、暖地の特性を生かし冬場は第1位の生産地として国内の供給を支えています。国内におけるスターチス生産量はキク、カーネーション、バラに次ぎ第4位。誰もが知る大品目と肩を並べるほど生産量が多く、マーケットでも必要とされている品目です。昨今はブーケなどに使われるおしゃれな品種もたくさん開発されています。尚、和歌山県の生産者さまの受賞は今回が初めてです。
【新商品奨励賞】
グレビリアゴールド”
出荷者:株式会社ワイエムエス様(本社:大阪府池田市)
グレビリアゴールドは、葉の表はフレッシュグリーン、裏はベルベットな質感のコッパーゴールド。この対照的な二つの表情を1枚の葉に併せ持つ美しいイスラエル産の植物です。生花のみならずドライフラワーのブーケやスワッグ、リースなど多用途で活躍。これ1つ入れるだけでデザイン性がアップすると大人気です。グレビリアゴールドだけを束ねてインテリアとして装飾するアイテムとしても注目されました。
株式会社ワイエムエス様は、世界20か国・地域以上から花きを輸入される国内でも有数の花き専門の輸入商社です。マーケットの動きを的確に捉え、この商品の増産を早い時期からイスラエルの生産者に打診していワイエムエス様のご尽力、その呼びかけに応えたイスラエルの生産者様との連携プレーが奏功したといえます。クリスマスシーズンを迎えているこの時期、さらに注目度が高まると思われます。
尚、次の要領で表彰式も開催いたします。本年は感染症拡大防止の観点から、受賞者さまより動画等にて受賞のコメントを頂戴し、表彰式でご紹介する予定です。
【フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA表彰式 開催概要】
◆開催日時 2020年12月4日(金) 朝6時50分から7時00分
◆場 所 株式会社 大田花き せり室にて(東京都中央卸売市場大田市場花き棟内)
◆表 彰 結果発表、及び受賞者からの動画によるコメント紹介
◆予想動員 300人から400人 (当日のせり参加買参人数の見込み)
◆URL https://otakaki.co.jp/flower/
(本年の結果は12月4日以降に掲載されます)
◆主 催 株式会社 大田花き URL https://otakaki.co.jp/
◆運 営 株式会社大田花き花の生活研究所 URL https://www.otalab.co.jp/
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