溶接加工のセイワ工業、株式会社カスカの全株式取得による事業承継を実施
事業継承を通じて、地域に根ざす事業価値の創出や地域雇用の維持・継続を支援
溶接加工の有限会社セイワ工業(本社:三重県桑名郡、代表取締役:野見山 勇大)は、産業機械、工作機メーカーの機械加工の株式会社カスカ(本社:愛知県豊橋市 代表:白井 幹人)の全株式を取得する形で、事業承継を行いました。
1995年に設立した大型構造物の溶接加工を手がける有限会社セイワ工業は、前代表の野見山 勢次郎から現代表の野見山 勇大に経営権を移譲し、新規取引先開拓や人事制度改革・働き方改革等の経営再建を行ってまいりました。
また、代表の野見山勇大はその再建ノウハウをまとめた書籍『会社を殺さないための「事業承継」の教科書 (2018/11/20 )』の出版や、自身が経営するコンサルティング会社を通じて町工場の支援を行ってまいりました。2019年6月27日には事業承継の一環として、株式会社東栄コーティングの全株式を取得し、業務改善や働き方改善等により、直近3年間において最高の営業利益を出すことが出来ました。
※東栄コーティング株式取得のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000046422.html)
この度、新たに事業承継による町工場の支援として、2019年10月31日に株式会社カスカの全株式取得を行ったことをお知らせいたします。
1963年設立の株式会社カスカは、主に産業機械、 工作機械の加工(削り加工及び 穴あけ加工 )を行っており、確かな技術力を活かした単品製作や試作品にも定評がありました。
そのため安定経営を維持しておりましたが、前代表白井 幹人が67歳と高齢で後継者不在だったこともあり、雇用継続を条件に第三者への事業譲渡を検討しておりました。
そこで、以下2つの理由から、セイワ工業はカスカの全株式を取得する形で、事業継承を行う運びとなりました。
- 大型の溶接加工に強みがあるセイワ工業と、縦型・横型という2種類のマシニングセンタ(加工機)を使い加工が行えるカスカという両社の事業面で相乗効果が見込める
- セイワ工業の経営ノウハウ・採用力を活用することで、カスカの更なる事業成長が見込める
中小企業庁の報告では、2025年に127万社の中小企業が廃業危機を迎える(いわゆる大廃業時代)とされており、国内の技術力および雇用機会の消失が懸念されています。主な理由の一つに、カスカが直面していた「後継者不在」があげられており、後継者不在のため安定した黒字経営でも廃業せざるを得ない町工場が増加すると考えられています。
このような背景から、セイワ工業は今後も、優れた技術を持ちながら「後継者不足」や「会社経営」で悩む町工場の支援を通じて、大廃業時代の社会課題の解決に尽力してまいります。また、セイワ工業および関連会社は「世界一働きやすい町工場」を目指し、技術者の能力開発投資や給与水準向上にむけた取り組みを加速するとともに、事業承継を通じ500社を超える町工場のネットワークを構築し、人財の共有化やIT投資、受発注のネットワーク化などを推進し、町工場連合による株式上場も目指します。
【有限会社セイワ工業について】
URL :https://seiwa04.com/
所在地 : 三重県桑名郡木曽岬町大字白鷺字白鷺川617番1
代表者 : 代表取締役 野見山 勇大
事業内容:溶接による組立、仕上げ
【株式会社カスカについて】
URL:http://www.kasuka-hp.com/company.html
所在地 : 愛知県豊橋市大岩町字北元屋敷72-1
代表者 : 代表取締役 野見山 勇大
事業内容:産業機械、 工作機械の加工(削り加工及び 穴あけ加工 )
【代表 野見山 勇大について】
個人サイト:http://yuta-nomiyama.com
書籍: 会社を殺さないための「事業承継」の教科書
https://www.amazon.co.jp/dp/486663054X
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像