【2025年最新】“リモート慣れ”からの出社強制に戸惑い?エンジニアの働き方不安実態調査
エンジニアの約2割は出社が義務付けられたら「仕事を続けられない」と回答、フル出社勤務が一般化したら「フリーランス・副業化」「リモート勤務の職場への転職」を検討
株式会社インディバース(所在地:東京都武蔵野市、代表取締役:河合 大)は、「エンジニアにおける働き方への不安」に関する調査を行いました。
テクノロジーの進化とともに、エンジニアの働き方は大きく変化してきました。
コロナ禍を契機に広がったフルリモート勤務は、場所にとらわれない柔軟な働き方を可能にし、自由度の高いキャリア設計の実現に関わる要因になったといえます。
2025年からは、育児や介護に対応したテレワーク導入などを促す『育児・介護休業法』の改正も段階的に施行されるなど、制度的には柔軟性が拡充される一方で、近年企業側の「原則出社」や「週数回の出社義務」といった出社回帰の動きも強まりつつあり、働き方の自由と組織運営のバランスをどうとるかが改めて問われるようになっています。
そこで今回、株式会社インディバースは、エンジニアを対象に「エンジニアにおける働き方への不安」に関する調査を行いました。
■調査結果はこちら
https://freelance.indieverse.co.jp/media/reports/engineer-workstyle-2025
調査概要:「エンジニアにおける働き方への不安」に関する調査
【調査期間】2025年6月3日(火)~2025年6月4日(水)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,003人
【調査対象】調査回答時にエンジニアと回答したモニター
【調査元】株式会社インディバース(https://indieverse.co.jp/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
フル出社勤務の3割以上が現在の働き方に不満を抱えている!

はじめに、「現在の勤務形態」について尋ねたところ、『ハイブリッド型勤務(出社とリモートを組み合わせて勤務)(55.2%)』が最も多く『フルリモート勤務(30.7%)』『フル出社勤務(14.1%)』と続きました。
過半数がハイブリッド型勤務で、働き方の多様化が伺える一方、フル出社勤務は2割未満にとどまり、もはやエンジニアにとってフル出社は一般的な働き方とは言い難いということがうかがえます。
それぞれの働き方に対する満足度にはどのような違いがあるのでしょうか。

各現在の働き方への満足度を尋ねたところ、フルリモート勤務の方は9割以上が満足と回答しており、半数以上が『とても満足』と回答していることから、非常に満足度が高いことがわかります。
ハイブリッド型勤務の方も8割以上が満足と回答していますが、『とても満足』と回答した割合はフルリモート勤務の半分以下という結果となりました。
フル出社勤務の方は不満を抱いている方が3割を超え、1割未満のフルリモート勤務と約1割のハイブリッド型勤務とは大きな差があることが示されました。
リモート勤務ができるかどうかは、エンジニアの仕事に対する満足度に大きな影響を与えるようです。

そのような中、「フルリモート勤務から出社が義務付けられたことはあるか」と尋ねたところ、約7割の方が『ある(67.0%)』と回答しました。
大多数の方が出社義務化を経験しており、コロナ禍後、出社回帰の流れが強まっていることがうかがえます。
さらに「出社が義務付けられてどのように感じたか」と尋ねたところ、『出社したくはないが、仕方ないと思った(42.7%)』が最多で、『特に気にならず、自然に受け入れられた(26.5%)』『出社なら仕事を続けられないと思った(16.5%)』と続きました。
やむを得ず受け入れているという姿勢が見られました。しかし「仕事を続けられない」と感じた回答が約2割にのぼることから、勤務形態の変更が十分に離職や転職の引き金になりうることが示されました。「条件付きの容認」や「働きやすさの実感」も一定数いるものの、出社義務に関しては抵抗感を感じたエンジニアの割合が高いことがわかります。

続いて、「出社に対して抵抗を感じる理由」について尋ねたところ、『通勤が負担になる(通勤時間・交通費など)(46.7%)』が最も多く、『リモート勤務の方が生産性が高い/集中できる(45.0%)』『ワークライフバランスが悪化する(35.2%)』と続きました。
ライフスタイルへの影響だけでなく、出社によって業務効率が損なわれる、私生活との両立が難しくなることへの懸念が強いことがうかがえます。
「出社を受け入れられる条件」については、『出社日が柔軟に選べる(ハイブリッド型勤務)(49.3%)』が最多で、『出社は短期・一時的である(プロジェクトによって、研修期間など)(39.5%)』『勤務時間の自由度がある(フレックスタイム制や短時間勤務など)(36.7%)』と続きました。
約半数が出社日が柔軟に選べるハイブリッド型勤務と回答し、働く場所や時間の選択権があることがエンジニアの満足度や生産性向上に直結すると考えられます。
また、短期的な出社やフレックスタイム制など、柔軟な働き方を求める声も多く、多様な働き方への対応が人材確保に不可欠であることがうかがえます。
約半数が出社回帰を「柔軟性がなく働きづらい」「時代錯誤」と感じている

では、エンジニアは柔軟な働き方に関する法制度への企業の対応をどのように思っているのでしょうか。
育児・介護休業法が改正され、2025年4月から「3歳未満の子どもの育児と介護のためのテレワークの導入」が努力義務化され、2025年10月から「3歳から小学校就学前の子どもの育児のための『フルタイムでの柔軟な働き方(テレワーク含む)』の導入」が義務化されます。
このような「2025年4月から段階的に施行されている『育児・介護休業法改正』についての職場の対応」についての評価は、約半数が『十分に対応できていると思う(49.4%)』と評価する一方で、もう約半数は『もう少し対応してほしいと思う(39.9%)』または『対応は不十分だと感じる(10.7%)』と回答しており、現場の実感には温度差があるようです。
また「最近の出社回帰をどのように感じるか」について尋ねたところ、『職種や業務内容によっては仕方ない(35.5%)』『柔軟性がなく働きづらい(32.6%)』『時代錯誤(15.0%)』となりました。
一定、受け入れてはいるものの「柔軟性がない」「時代錯誤」という否定的な評価も約半数を占めており、出社回帰の流れに不満を抱いている方が多いことがうかがえます。
さらに出社回帰に関する意見を詳しくたずねました。
■『職種や業務内容によっては仕方ない』と回答
・会社にしかない設備がある場合があり、仕方ない(フル出社勤務/30代/男性)
・実務で作業が必要なときは、出社が必要になるし、最終判断など重要な場面では、face to faceのほうが効率よく最良の判断ができると思うので(ハイブリッド型勤務/50代/男性)
■『柔軟性がなく働きづらい』と回答
・家庭の事情に柔軟に対応できていたリモート環境がなくなると、仕事とプライベートの両立が難しくなるから(ハイブリッド型勤務/30代/男性)
・コミュニケーションがとれないと上層部は思っているがそんなことはない(ハイブリッド型勤務/40代/男性)
・テレワークで業務が処理できているのに、社員に(負担となる)通勤をわざわざ強いる必要はないと感じるためです(ハイブリッド型勤務/40代/男性)
■『時代錯誤』と感じる理由
・リモートワークで子育て世代は非常に助かるし、出社は時間の拘束を非常に感じるようになった(フル出社勤務/40代/男性)
・どこで働いても効率は変わらないから(ハイブリッド型勤務/50代/男性)
・出社する意味がない職種は、特に不要。通勤費と時間の無駄(ハイブリッド型勤務/50代/男性)
業務内容によっては出社も仕方ないと思われている一方で、出社を強いられることに合理性を見出せず、時間やコストの無駄と捉えている方もいるようです。
企業側は職種や業務内容を考慮し、本当に出社が必要なのかを再確認する必要がありそうです。
では、今後フル出社勤務が一般化するとしたら、エンジニアはどのような働き方を検討するのでしょうか。

現在『フルリモート勤務』『ハイブリッド型勤務(出社とリモートを組み合わせて勤務)』である方に、「フル出社勤務が一般化した場合、どのような働き方を検討するか」について尋ねたところ、『雇用形態を見直す(フリーランス・副業化など)(33.1%)』が最も多く、『海外企業などリモート勤務が基本の職場を探す(25.6%)』『他の職種・業種への転職を検討する(24.5%)』と続きました。
現在の職場を離れる回答が上位にあがり、エンジニアはリモート勤務を重視しており、働き方の自由度やワークライフバランスについての強い志向があると考えられます。企業側が柔軟な働き方を提供することが、離職防止と人材確保のためには重要といえそうです。
まとめ:エンジニアの人材確保においてリモート勤務は非常に重要!最適な勤務形態の柔軟な設定を
今回の調査で、勤務形態がエンジニアの満足度に大きく影響することが明らかになりました。
現在の勤務形態としては「ハイブリッド型勤務」が半数以上、「フルリモート勤務」が約3割と、柔軟な働き方を導入している企業が主流であることが示されました。
特にフルリモート勤務の方の勤務形態への満足度は高く、9割以上が満足と回答しており、働き方の自由度が満足感に直結していることがうかがえます。一方、フル出社勤務では3割以上が不満を抱えており、働き方の影響の差が顕著に表れました。
フルリモート勤務からの出社義務化を経験した方は約7割にのぼり、その多くが受け身な姿勢を示しています。加えて、「仕事を続けられない」という回答も約2割にのぼり、勤務形態の変化が離職の意向につながる可能性も浮かび上がりました。その理由としては、「通勤の負担」「リモート勤務の生産性の高さ」「ワークライフバランスの悪化」があげられ、働き方の不自由さが仕事や生活に悪影響を及ぼすことがうかがえます。
こうした中、「出社を受け入れられる条件」として最も多くあげられたのは「出社日が柔軟に選べる」ことであり、「短期的出社」や「勤務時間の自由度」も上位にあがり、勤務形態の柔軟性がエンジニアの定着や生産性の向上の鍵となることがわかりました。
最近の出社回帰傾向に関しても「仕方ない」と理解を示す声はありますが、「柔軟性がない」「時代錯誤」といった否定的な評価も約半数を占めており、一律の出社方針に対して疑問を抱くエンジニアも多いことがわかります。
そして、今後フル出社勤務が一般化した場合の働き方としては、「雇用形態の見直し」「リモート勤務が基本の職場への転職」「他の職種・業種への転職」など、現職を離れる選択肢が多くあがりました。
リモート勤務の有無はエンジニアの企業選択に大きく影響するため、企業側は今後、職種や業務内容に応じた最適な勤務形態を柔軟に設定し、制度面・運用面の両側面から納得感のある対応をとることが、エンジニアの満足度維持と人材確保のために不可欠となりそうです。
フリーランスのための一括案件マッチングサービス『インディバースフリーランス』

今回、「エンジニアにおける働き方への不安」に関する調査を実施した株式会社インディバースは、フリーランスのための一括案件マッチングサービス『インディバースフリーランス』(https://freelance.indieverse.co.jp/)を提供しています。
インディバースフリーランスは、フリーランスのための一括案件マッチングサービスです。
あなたのスキルや経歴から、魅力的なスカウトももらえます。
■インディバースフリーランスとは
インディバースフリーランスは、複数のフリーランスエージェントの求人情報を一括で検索・閲覧できるメディアサイトです。
フリーランスの方々が効率的に案件を探せるよう、様々なエージェントの案件情報を集約し、比較検討できる環境を提供しています。
■掲載している案件
主にIT・Web業界のフリーランス向け案件を掲載しています。
以下のような職種の求人が対象となります。
エンジニア(フロントエンド、バックエンド、フルスタック、モバイルなど)
デザイナー(UI/UX、グラフィック、Webデザインなど)
ディレクター・PM・PMO
マーケター
ライター・編集者
その他IT関連職種
■提携しているエージェント
IT・Web業界を中心とした複数の大手フリーランスエージェントと提携しています。
提携しているフリーランスエージェント一覧:https://freelance.indieverse.co.jp/job_sources
■完全無料
インディバースフリーランスの利用は完全無料です。
登録料や月額料金などは一切発生しません。
インディバースフリーランスに関するお問い合わせ:https://freelance.indieverse.co.jp/contact
■会社概要
株式会社インディバース
代表:河合大
設立:2019年7月
所在地:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目8−4 i-office吉祥寺
株式会社インディバース:https://indieverse.co.jp/
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