NGP協同組合が「NIKKEI脱炭素アワード2023」にて「奨励賞」を受賞
~自動車リユース部品を利用した脱炭素の取組みが評価~
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(本部:東京都港区、理事長:小林 信夫、以下 NGP)は、日本経済新聞社が主催する「NIKKEI脱炭素アワード2023」プロジェクト部門において、「自動車リユース部品でカーボンニュートラルに貢献~CO2削減効果の定量化と普及・啓発活動~」というテーマで「奨励賞」を受賞し、3月1日(金)に日経ホール(東京都千代田区)にて贈賞式が行われました。
同様の内容では、2022年12月の「第5回エコプロアワード」にて「経済産業大臣賞」、2021年11月の「第22回グリーン購入大賞」にて「大賞・経済産業大臣賞」、同年12月に「令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞しており、表彰の受賞は9度目となります。
贈賞式では、小林理事長の代理として谷事務局長が、スライドを用いながらプレゼンテーションを行いました。
今回の受賞にあたり、審査委員長より以下の評価コメントをいただきました。
【審査委員評価】
この取組は、今まさに注目をされている資源循環や、循環経済を促進していく中で、気候変動への対応や温室効果ガス排出削減の取組みを進めていくもので、それをしっかりと定量化して見える化している取組みはなかなかないものではないかと思います。
【受賞活動】
「自動車リユース部品でカーボンニュートラルに貢献~CO2削減効果の定量化と普及・啓発活動~」
<NIKKEI脱炭素アワードホームページ>
URL:https://ps.nikkei.com/net_zero/award.html
「NIKKEI脱炭素アワード」は、脱炭素社会の実現に向けて意欲的に取り組む企業、自治体、NPO・NGO、団体、個人の取組み(プロジェクト、技術開発、研究、政策提言など)を表彰することで、それらの取組みの支援を行うことを目的とした表彰制度です。
【受賞活動の概要(産学共同研究について)】
NGPでは、「自動車リユース部品」が環境にやさしいことの根拠を定量的に示すことで、リユース部品の付加価値を高めて、利用するユーザーの環境貢献意識を向上させ、地球環境保護に貢献したいという思いから、富山県立大学工学部機械システム工学科 森 孝男名誉教授(富山県射水市)、明治大学理工学部機械情報工学科 井上 全人教授(生田キャンパス:神奈川県川崎市)と2013年5月より「自動車リサイクル部品産学共同研究会」(座長:富山県立大学名誉教授・NGP技術顧問 森 孝男)を立ち上げ、自動車リユース部品を活用した場合のCO2削減効果値算出についての産学共同研究を開始しました。
LCA※1の計算ソフトを使用してCO2削減効果の定量化に成功し、2016年4月に記者会見を行ってそれまでの研究成果を公表するとともに、NGPシステム※2に搭載し、見積書、請求書にCO2削減量が明記されることで、ユーザーへの見える化を実現しました。
同時に専用のホームページ「NGPエコプロジェクト」を開設し、ホームページ上にて研究成果を公開しています。
<NGPエコプロジェクトホームページ>
ただし、研究は一度CO2削減効果を算出して終わりではなく、2024年2月までに109回の勉強会と、20回の工場調査を実施し、現在も継続しています。
研究成果は、NGPの2030年のSDGs達成に向けた目標設定や、廃車になった自動車の取扱説明書をアップサイクルした「環境教育ノート」に活用するとともに、環境展(エコプロ)や自動車リサイクル工場見学会を通じて、子どもたちや一般ユーザーに対しても、リユース部品の普及・啓発に取り組んでいます。
また、2022年9月からは、損害保険会社様、自動車リース会社様、自動車販売業者様、自動車整備工場様等の自動車関連事業者様に対するカーボンニュートラル・SDGsの取組み支援サービスを開始しました。使用済自動車の提供及びリユース部品の活用による環境貢献度を、研究に基づく具体的な数値を記載した環境貢献書とデータを提供することにより、ステークホルダーのカーボンニュートラル・SDGsの取組みを支援しています。
NGPのリユース部品が使用(販売)されることで削減されたCO2の量については、毎月ホームページ及びNGPニュース(社外報)で公開するとともに、削減されたCO2の量に応じて、「瀬戸内オリーブ基金」(自動車リサイクル法制定の契機となった、不法投棄事件が起こった香川県豊島の環境保全・再生活動を行うNPO法人)に寄付を行い、NGPとしても豊島の環境保全・再生活動に取り組んでいます。
【今後について】
産学共同研究については、SDGsの目標達成とカーボンニュートラルの実現に寄与すべく、部品の調査対象をさらに増やし、NGPの販売する自動車リユース部品点全てのCO2削減効果が算出できるように継続していくとともに、自動車のライフサイクル全体のLCA評価方法の確立が不可欠であることから、部品だけでなく、製造から廃棄に至るまでのLCAの研究に拡大していきます。
今後もリユース部品の利用拡大に取り組んでカーボンニュートラルに大きく貢献するとともに、研究成果を活用した教育支援や豊島の環境保全・再生に取り組み、自動車リサイクルを通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1 LCA(ライフサイクルアセスメント)とは、部品を生産する時に発生するCO2だけではなく、部品を作るための資源採掘から、原料生産、部品生産、使用、処理までライフサイクル(生涯)、アセスメント(評価)する手法のことです。
※2 NGPシステムとは、NGPが運営する、自動車リユース部品在庫共有システムのことで、NGP組合員160 拠点のリユース部品を、登録、検索、閲覧、注文することが可能となっています。
【本リリースに関するお問合せ先】
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合
〒108-0075 東京都港区港南2-12-32 サウスポート品川4F
TEL:03-6705-1208
FAX:03-6705-1209
すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- 環境・エコ・リサイクル自動車・カー用品
- ダウンロード