第3回埼玉ニュービジネス大賞に紙おしぼり「eco+P」が決定!世界初・完全生分解性の製品を埼玉・志木市の酒巻氏(株式会社マキ商会/志木市)が開発

大賞・優秀賞・アイデア賞・特別賞の計6名が選出。埼玉NBCが埼玉発のビジネスアイデアを表彰・支援

一般社団法人埼玉ニュービジネス協議会(会長:久礼亮一)は、独創的、新規性に富むビジネスプランを表彰、支援する「第3回埼玉ニュービジネス大賞」表彰式を2025年5月20日(火)にステラ・デル・アンジェロ(さいたま市中央区)で開催いたしました。

当日は、入賞者3名による最終プレゼンを実施し、完全生分解性の紙おしぼり「eco+P」を開発した酒巻剛氏(さかまきつよし/志木市)が大賞に選ばれました。本製品は、フィルムと原紙が自然に還る素材を用いた個包装おしぼりで、濡れたまま包装された製品としては世界初(日本国際特許取得済)。

受賞者には表彰状とトロフィーのほか、会員による支援体制と特別会員権1年分が贈呈されました。

また、来賓として大野元裕埼玉県知事、秋友一広埼玉県産業振興公社理事長が出席し、埼玉発の挑戦に対する期待と激励の言葉を述べられました。

「埼玉ニュービジネス大賞」とは

埼玉ニュービジネス大賞は、埼玉県内で挑戦する個人や企業を対象に独創的・新規性に富むビジネスプランを表彰・支援することを目的として一般社団法人埼玉ニュービジネス協議会(埼玉NBC)によって2022年度に設置されました。

以来、創業・継承・支援経験の豊富な経営者約160 社が所属する当会ならではのネットワークを活かし、起業家の育成支援に取り組んでいます。

▶特設サイト:https://snbcaward.saitama-nbc.net/

第3回「埼玉ニュービジネス大賞」選考経過

第3回は、2024年10月から2ヶ月間、事業プランの公募を行い、27名が応募しました。会員企業によるメンター制を強化し、一次審査(書類)通過の8名のうち希望する5名に助言。

二次審査(プレゼン)では、外部審査員を6名を含む審査員により、

➀事業の新規性・革新性

➁起業家精神

➂経済・社会・地域への貢献・波及効果

➃事業の実績並びに将来性

➄財務の健全性

を基準に採点を行いました。

選考の結果、「大賞」「優秀賞」「アイデア賞」及び「特別賞」(3名)の計6名が以下の通り、選出されました。

埼玉ニュービジネス大賞

左から久礼会長、大賞を受賞した酒巻氏

酒巻 剛(さかまき つよし)氏

株式会社マキ商会 代表取締役/埼玉県志木市

事業名:世界初の完全⽣分解紙おしぼり

プレゼンする酒巻氏
プレゼン風景

受賞者の声

「個包装されたおしぼりとして、世界で初めての完全生分解性おしぼり「eco+P」は、使い心地はそのままに、未来への配慮をプラスする。そんな想いから生まれたeco+ブランドは、“生分解性が当たり前”になるよう、環境と真剣に向き合ったプロダクトです。私たちはこの“おしぼり革命”を、ここ埼玉から全国へ、そして世界へと広げていきます。」

優秀賞

左から久礼会長、優秀賞を受賞した辻氏

辻 健太朗(つじ けんたろう)氏

Smoke-i-freet /埼玉県さいたま市北区

事業名:醤油粕アップサイクル燻製材

プレゼンする辻氏
プレゼン風景

受賞者の声

「世界初、醤油粕から生まれたアップサイクル燻製材で、醤油メーカーの「醤油粕の再利用」と燻製食品メーカーの「燻製用木材の減少」を解決し、経済的に成り立つ循環型ビジネスモデルの実現を目指す。また燻製×和食文化の発信を通じて健康食&フードロスに貢献し、国内のみならず世界に埼玉県をPRする。」

アイデア賞

左から久礼会長、アイデア賞を受賞した竹内氏

竹内 瑞樹(たけうち みずき)氏 

COCOCONNECT株式会社/埼玉県川口市

事業名: ネオアカデミア

プレゼンする竹内氏
プレゼン風景

受賞者の声

「デジタル活用は難しそうと感じてなかなか手をつけられない方にも、『なんか楽しいぞ、これ』と思わず夢中になってしまう研修を提供しています。ゲーム感覚でワクワク取り組むうちに、自然と基礎が身につき、『もっとやりたい』と前のめりになる。そんな学びの仕掛けを大切にしています。」

特別賞

横沢 広嗣(よこさわ ひろつぐ) 横沢金属工業株式会社/埼玉県川口市

事業名:アメリカザリガニなどの外来種を養殖用飼料へ利用する装置

山口 誠登(やまぐち せいと)  東京都新宿区

事業名:地域に根ざしたAI遠隔医療アプリ

渡邉 佳津子(わたなべかずこ)株式会社エンドユーザー/埼玉県熊谷市)

事業名:リフォーム業界に新常識を創る革新的プラットフォーム

大野埼玉県知事(中央)を囲んで
埼玉県産業振興公社 秋友一広理事長
大野元裕埼玉県知事

外部審査員講評

日本政策金融公庫 北関東信越創業支援センター所長 高田 美奈 様

●総評

3回目の本大会も、様々な想いを持った起業家の、バラエティ溢れるビジネスが出そろいました。環境問題やDX化推進等への課題解決を目指すもの、各社のアプローチは様々であるにせよ、どの企業も埼玉から日本を元気にするようなビジネスアイデアに溢れています。今後のさらなるご活躍を応援しています。

●受賞者への講評

<大賞>自然の土や水に還る紙おしぼり。画期的な商品に驚きを隠せません。世界初が埼玉県から出ることを大変誇らしく思います。これからも埼玉発のアイデアで、世界全体の持続可能な社会の実現に向けて頑張ってください。

<優秀賞>エンジン技術の転用先としての燻製器への着目はもちろん、「醬油粕」にたどり着いた点、その創造力・行動力・発想力に感服しています。醬油粕燻製材から始まるアップサイクル循環型社会の実現を楽しみにしています。

<アイデア賞>研修生の回答「ワクワクしながら、プログラミングの基本の考え方を楽しく学ぶことができた」が、ネオアカデミアの全てを物語っていると思います。埼玉県がDX先進県となるよう、課題解決に向けて頑張ってください。

狭山市ビジネスサポートセンター センター長 小林美穂 様

●総評

新規ビジネスにおいてビジコンをどう位置付けるか、そこに経営者のセンスが大きく反映される。今回の参加者の多くは既に顧客設定・提供価値の明確化・製造テストを経ており「スタートダッシュを決めるための後押し」を得るためにここを活用していた印象だった。まさに「あとはやるだけ」。自信をもってローンチし、埼玉県から社会へつながる「うねり」を創出していただきたい。

●受賞者への講評

<大賞>技術革新を繰り返しながら時代に合った商品を生み出し続ける力が素晴らしい。「土に還る」というコンセプトは、日本はもちろんのこと、ソーシャル分野で先行しているヨーロッパ等、世界中に通用します。販路開拓とプロモーション頑張ってください。

<優秀賞>技術(特許)、お醤油屋さんとの連携、販路、中長期的ビジョンとポイントを押さえたビジネスモデル構築と三現主義の実践を両立された素晴らしいプレゼンでした。今後の展開を期待しています。

<アイデア賞>導入に向けたプロモーションが課題。「試せばわかる」の壁をどう乗り越えられるか。人材不足企業に向けたセミナーや他サービスとの協業(グロスでの体験会開催)など顧客に体験してもらう場を作れると、拡大の糸口は開かれるでしょう。

PE&HR株式会社代表取締役 山本亮二郎 様

●総評

皆様の発表は、いずれも驚くほど完成度が高く、社会課題への深い洞察と革新的な発想に満ちており、感銘を受けました。これほど力強いアントレプレナーシップを感じられる機会は貴重です。まさに未来を担う起業家の姿がありました。発表時に、より説得のある数値計画等があれば、一層よくなると感じる場面もありました。

●受賞者への講評

<大賞>時代の要請を素早く捉え、環境に配慮した商品を開発し続ける姿勢に感銘を受けました。おしぼりは日常的な需要が高く、本商品の普及は環境面でも大きな意義を持つと感じ、今後の更なるご発展を祈念いたします。

<優秀賞>大企業内の新規事業ながら、日本独自の文化的価値を見事に活かした挑戦に感銘を受けました。当社は、食品・農業分野に多く投資していることもあり、醤油粕燻製材という新素材に高い可能性を感じ、興味を抱きました。

<アイデア賞>実績を着実に出しながら事業を構築されている点に優れた起業家精神を感じました。一見難解なスキルを、ゲームを通して学べる仕組みは非常に魅力的です。当社は、教育領域では「やさしいビジネススクール」に投資しており、共通する要素が多くありました。

今後の展望

受賞者を囲んでの記念写真

埼玉ニュービジネス協議会では、本賞を通じて埼玉経済の健全な発展のために経営規模の大小に関わらずビジネスアイデアを輩出する起業家マインドの普及に努め、埼玉の地域経済の活性化にこれからも取り組んでまいります。

埼玉ニュービジネス協議会 会長コメント

会長 久礼亮一(くれ りょういち)

「今年もまた、自らの想いをかたちにしようと一歩を踏み出す起業家たちに出会うことができました。今回は、実践的な支援を届ける取り組みとして、メンター制度のさらなる充実にも取り組みました。地域で育まれた小さな挑戦がやがて社会を動かす力となる──そんな期待を胸に、当会では埼玉から次代を担う人や企業を支えてまいります。」

(株式会社ケーロッド 代表取締役/埼玉県入間市)


一般社団法人埼玉ニュービジネス協議会 概要

名 称:一般社団法人 埼玉ニュービジネス協議会

会 長:久礼 亮一(くれ りょういち)

所在地: 埼玉県さいたま市中央区下落合6-18-7 2F

設 立:平成18年5月

URL : https://www.saitama-nbc.net/

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会社概要

URL
https://www.saitama-nbc.net/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
埼玉県さいたま市中央区下落合6-18-7
電話番号
048-855-1587
代表者名
久礼 亮一
上場
未上場
資本金
-
設立
2006年05月