日本発の次世代ブロックチェーン「JASMY Chain」テストネット始動
~JANCTION Layer2を全面刷新し、Arbitrum Orbitベース+JASMYをカスタムガストークンに採用。dApps実証実験も同時開始~

ブロックチェーン/GPUクラウド事業を展開するジャスミーラボ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:原田 浩志)は、従来の「JANCTION Layer2」を「Jasmy Chain」へ改称・技術刷新し、テストネットの公開を開始しました。前回のプレスリリースで発表したLayer2構想(OP Stack を用いたOptimistic Rollup)の路線を基盤としつつ、今回は、「Arbitrum Orbit」をベースに据えることで、JASMYをカスタムガストークンとして用いる新アーキテクチャへ移行しています。
前回発表の詳細はこちら:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000155995.html
アップデートの背景
ジャスミーラボは、AI×Web3領域における高速・低コストな実行環境と、開発者が移行しやすいEVM互換性を重視してきました。今回の刷新では、Arbitrum Orbit(Arbitrum Nitro系)を用いることで、Ethereum互換の開発体験を維持しながら、ネットワーク設計の自由度とエコシステム接続性を強化しています。
Arbitrum Orbitとは

Arbitrum Orbitは、Ethereumの上に独自のカスタムLayer2またはLayer3ブロックチェーンを構築できる、Arbitrumエコシステム内のフレームワークです。既存の共用L2に依存するのではなく、各プロジェクトが独自のネットワーク設計を行いながら、Arbitrumの実績あるロールアップ技術を利用できるのが大きな特徴です。
特徴
カスタムガストークン
Arbitrum Orbitでは、任意のERC-20トークンをガストークンとして指定可能です。Jasmy Chainはこの仕組みを活用し、JASMYをガス通貨として採用することで、グローバルに流通するJASMYの経済圏を基盤に組み込んでいます。
Arbitrum NitroによるEVM互換性
Arbitrum OrbitチェーンはArbitrum Nitroスタックを継承しており、高度なEVM互換性を持ちます。これにより、既存のSolidityスマートコントラクトやツール群をほぼそのまま移行できます。
柔軟なガバナンスとネットワーク設計
セキュリティ重視のRollupモード、高速かつ低コストのAnyTrustモードを選択可能。プロジェクトの用途やユーザー層に応じて最適なネットワーク設計が可能です。
※ロールアップ技術:多数の取引データをまとめ(Rollup)、圧縮した形でEthereumに記録する仕組み。これにより取引速度を上げつつ手数料を下げられる。
※Arbitrum Nitroスタック:Arbitrumの最新実行環境。Ethereumと完全互換の「Geth(Ethereumクライアント)」を組み込んでおり、従来のEthereum向け開発資産をそのまま利用できる仕組み。
※Solidityスマートコントラクト:Ethereumで最も広く使われているプログラミング言語「Solidity」で書かれた自動実行プログラム。トークン発行やDeFiアプリなどの基盤。
優位性
Ethereumに根ざした高いセキュリティ
Arbitrum OrbitのRollupはEthereumのセキュリティを継承しながら、高いスループットを実現します。
開発者フレンドリー
フルEVM互換性により、既存プロジェクトを最小限の改修で移植可能。
エコシステムとの相互運用性
Arbitrumの既存ブリッジやツール群、流動性と接続しやすく、迅速に利用拡大が可能です。
経済的アライメント
カスタムガストークン利用により、JASMYのような既存トークンを経済圏の中心に組み込み、実需と流通を拡大できます。
※EVM互換性:Ethereum Virtual Machine(EVM)はEthereumの基本的な実行環境。互換性があると、Ethereum上で動作するアプリやツールを修正なしで利用できる。
Jasmy Chain(L2)の技術ハイライト
Arbitrum Orbitベースのロールアップ
Arbitrum技術を用いた拡張可能なチェーン基盤。プロジェクト要件に応じ、ロールアップ/AnyTrustの選択やガバナンス設計が可能。Arbitrumエコシステム内の相互運用性を活用できます。
JASMYをカスタムガストークンに採用
Arbitrum OrbitではERC-20による独自ガストークンをチェーン手数料として指定可能。JASMYをガス利用することで、経済圏の統合やユーザーUXの改善を実現します。
EVM互換・開発者フレンドリー
Arbitrum Nitroの設計により、Solidity資産やツール群をほぼそのまま活用可能。開発負担を抑えつつ、L2のスループット/費用メリットを享受できます。
将来のアカウントアブストラクション対応を見据えた設計
予測可能な手数料モデルや補助メカニズムとの相性が良く、Web2ユーザーに近い体験を実現します。
※AnyTrustモード:Arbitrum Orbitにおけるトランザクション処理方式の一つ。Ethereumの完全なセキュリティ保証は維持しない代わりに、より高速かつ低コストで取引を処理できる。
初期オンチェーン機能(テストネット時点)
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JANCTION Mint faucet(テストネット専用)
ETHアドレスでJASMY Chainのテストネットトークンを無料で獲得し、テストネットをお試し頂けます。
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Meme Launchpad(ミームローンチパッド)
ETHウォレットを接続後、上記JASMY Chainのテストネットトークンを獲得し、お好きなミームコインを作成できます。
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Meme Launchpad by Telegram bot
@janction_meme_bot (Telegram上で友達追加後に利用可能)
Telegram botを利用し、簡単にお好きなミームコインを作成できます。
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JASMY Chain Block Explorer(テストネット対応)
https://jasmy-chain-testnet-explorer.alt.technology/
ブロックチェーン上の取引は、全てBlockchain Explolerでご確認いただけます。
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JASMY Chain Bridge(テストネット対応)
https://bridge.arbitrum.io/?sourceChain=sepolia&destinationChain=jasmy-chain-testnet&tab=bridge
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AMM DEX / Order Book DEX(準備中)
dApps実証実験(PoC)同時スタート
テストネット公開に合わせ、複数のOn-chainアプリケーション候補とのPoCを開始します。DeFi、NFT、AI/メディア処理等の領域で、Jasmy Chainにおける手数料モデル、処理性能、開発・運用性を検証。パートナー各社からの参加アナウンスと連動し、ユースケースの具体化を進めます。
2つのチェーンについて

Jasmy Chain(本発表の対象/L2)
Arb Orbitベース、JASMYガス、EVM互換。DeFiや各種dAppsの実行を担うパブリックL2。
機能統合ダッシュボード基盤のLayer1
レンダリング・音声分離・動画アップスケーリング等を想定したL1は現在開発中。今回は詳細非開示とし、進捗に応じて別途リリース予定です。
エコシステム拡大・キャンペーン
ユーザー向け:テスト参加インセンティブ(テストネット限定施策)、コミュニティ連動企画を企画しています。GPUを用いた新たな体験、是非ご参加ください。
パートナー向け:企業・教育機関・クリエイターとの共同実証を開始しています。更に新規ビジネスを実行したい企業向けに、当社の扱うGPUを無償で利用いただける、スポンサーパッケージを開始します。ご興味のある方は、是非下記連絡先までお問合せください。
代表コメント

「Jasmy Chain は、JASMYを基軸に“使えるブロックチェーン”を日本から世界へ提示する挑戦です。Arb Orbitの柔軟性とEVM互換性を活かし、開発者が作りやすく、ユーザーが使いやすいネットワークをめざします。
今回のアップデートは、世界中の取引所で流通しているJASMYを、私たちのエコシステムへ導入すること、そしてオンチェーン上での新たなトークン報酬を提供することです。
パートナー各社とともに、現実のユースケースを着実に増やしてまいります。」
会社概要
会社名:ジャスミーラボ株式会社
所在地:東京都港区北青山1-2-3 青山ビル11階
代表者:代表取締役 原田 浩志
設立:2023年6月
事業内容:
・GPUクラウドプラットフォームの開発・運営
・IPFSデータセンター事業
・ブロックチェーンインフラの開発・提供
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