大町自動車学校グループ、教習中の音声をAIで解析し教習品質を可視化 標準準拠・ハラスメ ント防止・心理的安全性・雑談比率の4つの観点で、11月より鍋島校で順次開始予定
インストラクターの集音端末の音声をテキスト化し、標準準拠・ハラスメント防止・心理的安全性・雑談比率の4観点でAIが解析。音声の生データは保管せず、用途は教習品質の向上に限定します。

株式会社OMCNは2026年10月14日、同社が運営する大町校・鍋島校からなる「大町自動車学校グループ」において、教習中の音声ログをAIで解析し、教習の品質を可視化する仕組みを、鍋島校で2026年11月より順次開始する予定であると発表しました。
インストラクターが装着する集音端末の音声をテキスト化し、①自校の教習標準に沿った教習が行われているか(標準準拠) ②ハラスメントが起きていないか(ハラスメント防止) ③教習生の心理的安全性が保たれているか ④教習と雑談の比率が適切か、の4つの観点で解析します。目的は、教習品質の向上です。音声の生データは保管せず、テキスト化した情報のみを、教習品質の向上の目的に限って使用します。
教習の記録がテキストとして残ることは、インストラクターが教習中に受けた言動を事実に基づいて確かめる手立てにもなります。教習生とインストラクターの双方にとって、安心できる教習の場をつくる取り組みです。
背景 ── 教習の品質は、インストラクターと教習生だけの空間で決まってきました
自動車学校の技能教習は、インストラクターと教習生が車内で1対1で向き合う時間です。そこで何が話され、どのように教えられているかは、これまで外から確かめることができませんでした。教習の品質の多くがこの時間の中で決まるにもかかわらず、それを継続的に把握し、改善につなげる手段が業界には乏しかったのです。
教習生から見れば「どんなインストラクターに当たるか分からない」という不安があります。学校から見れば、定めた教習の標準が実際の教習でどこまで実践されているかを確かめにくい、という課題があります。当グループは、教習中の会話そのものを手がかりにすることで、この両方に応えられると考えました。
詳細1|仕組み
①インストラクターが、ウェアラブル型の集音端末を装着して技能教習を行います
②記録された音声はクラウド上(Google Cloud)に集約され、テキストに変換されます。音声の生データは保管しません
③テキスト化された教習ログを、AIが毎時間解析します
④解析結果はダッシュボードで可視化され、教習品質のマネジメントに用います

詳細2|4つの解析観点
【標準準拠】当グループが定めた教習の標準に沿って教習が行われているか
【ハラスメント防止】教習の場でハラスメントが起きていないか
【心理的安全性】教習生が「もっと練習したい」と思えるか。内発的動機づけを促す指導ができているか
【雑談比率】教習と雑談の比率が適切か。雑談が皆無では緊張を生み、多すぎれば50分という限られた教習時間を損なう
詳細3|取り扱いのルール
当グループは、この仕組みの運用にあたり、次のルールを定めています。
・音声の生データは保管しません。テキスト化した情報のみを扱います
・用途は教習品質の向上に限定します。それ以外の目的には使用しません
・教習生には、入校時にこの仕組みをご案内し、同意をいただいたうえで実施します
・テキスト化した情報は、一定期間保管した後、順次削除していく予定です
・インストラクターには、運用開始に先立ち、導入の目的と使い方についての研修を実施します
・解析結果は、教習内容の振り返りと改善のために用います
詳細4|合格率や事故率では測れない「教習の場の質」を、測れるようにします
自動車学校の品質は、これまで検定合格率や卒業後の事故率といった、結果の数字で語られてきました。一方で、教習生が安心して学べているか、定めた標準に沿って教えられているかといった「教習の場の質」は、数値として捉える手段がありませんでした。
今回の音声ログ解析は、この「教習の場の質」を実際に測るための仕組みです。品質の目標は、測る手段を持って初めて、改善を重ねていけるものになります。当グループは、結果の数字と教習の場の質の両方を見ながら、教習の品質を高めていきます。
詳細5|「AIプルメソ」からの流れ
当グループは2025年7月、指導の暗黙知を形式知化するAI活用の指導支援システム「AIプルメソ」を発表し、鍋島校・大町校の順に導入してきました。指導のやり方を標準化する取り組みが「AIプルメソ」だとすれば、今回の音声ログ解析は、その標準が実際に守られているかを測る取り組みにあたります。作ることと、測ること。この二つが揃って初めて、教習の品質は継続的に上がっていきます。
参考:2025年7月23日発表「AIプルメソ」
コンパッション教習note:https://note.com/oomachi_mc/n/na1cdb8ca3a40
詳細6|インストラクターを守ることにもつながります
2026年10月1日、改正労働施策総合推進法の施行により、顧客等の言動によって働く人の就業環境が害されること(カスタマーハラスメント)への対策が、すべての事業主に義務づけられました。事業主に求められる措置の一つに、「事実関係を迅速かつ正確に確認する」ことがあります。
技能教習はインストラクターと教習生だけの空間で行われるため、何が起きたかを後から確かめることが難しい場面でした。教習の記録がテキストとして残るこの仕組みは、教習品質の向上を目的としたものですが、インストラクターが教習中に受けた言動を事実に基づいて確かめる手立てにもなります。
出典:厚生労働省「令和8年10月1日から、カスタマーハラスメント対策、求職者等に対するセクシュアルハラスメント対策が義務化されます!」(詳細版)
https://www.mhlw.go.jp/content/001662630.pdf
今後の展開
当グループは、この仕組みで得られた成果をもとに、他の自動車学校への提供も進めていく予定です。教習の品質が外から見えにくいという構造は、当グループだけの課題ではなく、業界全体の課題であるためです。
代表コメント
株式会社OMCN(大町自動車学校グループ)代表取締役 鶴田英司
「自動車学校の品質は、そのほとんどがインストラクターと教習生だけの空間で決まります。ここに手が届かないことは、業界として大きな問題だと考えてきました。今回の仕組みは、指導を監視するためのものではありません。何が起きているかが分かって初めて、良い教習を再現できるようになります。標準に沿った教習ができているか、教習生が安心して学べているかを、感覚ではなく事実で確かめていきます。それは、現場で教習にあたるインストラクターを守ることにもつながります。教習生とインストラクターの両方にとって安全な場所をつくるための投資です。」
現場コメント
株式会社OMCN(大町自動車学校グループ) 坂田ディレクター
「教習生の皆さまに安心して学んでいただくためには、指導の質を客観的に確かめる仕組みが大切だと考えています。運転を学ぶ場では、緊張や不安を抱えたままでは本来の力を発揮できません。音声モニタリングの導入により、ハラスメントのない公正な教習を徹底し、教習生が気軽に質問や相談ができる心理的安全性の高い環境をつくります。あわせてインストラクターの育成にも活かし、地域の皆さまから信頼される自動車学校を目指してまいります。」
会社概要
株式会社OMCN(大町自動車学校グループ)
・代表取締役:鶴田英司
・所在地:〒849-0932 佐賀県佐賀市鍋島町八戸溝1424
・事業内容:自動車教習業務、未来創造事業、ドローン講習業務、エックスモバイル取扱業務(携帯電話端末および通信サービスの販売、各種アフターサービス)
・運営校:大町校(佐賀県杵島郡大町町大字福母2405)/鍋島校(佐賀県佐賀市鍋島町八戸溝1424)
・従業員数:53名(グループ全体)
・公式サイト:https://www.oomachi-mc.co.jp/
・公式note:https://note.com/oomachi_mc/
本件に関するお問い合わせ
株式会社OMCN 広報担当
TEL:0952-50-9799(火〜土 9:00〜17:00)
Email:info@oomachi-ds.jp
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