【3年ぶりに解禁初日の全地区出漁】11月6日にズワイガニ漁解禁、初セリと最高額を決める「蟹-1グランプリ」開催。石川県産の雄ズワイガニ(加能ガニ)の最高級ブランド「輝」は歴代2位の450万円で落札。
漁師がその日一番のカニを選ぶ「一番推し」の取り組みも今年スタート。うち1尾は、落札金が石川県の漁業復興に活用されるYahoo!オークションにも出品。


石川県漁業協同組合を中心としたおいしかわ県PR協議会は、11月6日(木)のズワイガニ漁解禁に合わせ、石川県産の雄ズワイガニ「加能ガニ」と雌ズワイガニ「香箱ガニ」の初セリを、石川県漁協かなざわ総合市場および同加賀支所の2か所で開催しました。
最高額を競う「蟹-1グランプリ」では、今年初の試みとして、漁師が自ら選ぶ「一番推し」のカニ49尾が出揃いました。そのうち1尾が、加能ガニの最高級ブランド「輝」に認定され、歴代2位となる450万円で落札されました。残念ながら、香箱ガニの最高級ブランド「輝姫」は認定されませんでしたが、会場は大いに盛り上がりました。
さらに、今日「一番推し」としてセリにかけられた加能ガニ(1尾)が、11月7日(金)〜11月9日(日)の期間中に、Yahoo!オークション内の「蟹-1グランプリ連動オークション」に出品されます。一般の方も参加することができ、落札金は全額、石川県の漁業復興のために活用されます。
■「蟹-1グランプリ」当日の様子
今年は3年ぶりに解禁初日の11月6日(木)に全地区で出漁となり、計96隻の船が海へと繰り出しました。昼ごろになると次々と船が港へ戻り始め、「蟹-1グランプリ」に向けて、漁師たちがその日一番と認めた「一番推し」のズワイガニが持ち込まれました。その結果、かなざわ総合市場では39尾、加賀支所では10尾のエントリーとなりました。

かなざわ総合市場では、重量測定や甲幅計測を経て「一番推し」の中から1尾が最高級ブランド「輝」として認定されると、「蟹-1グランプリ」への期待が一気に高まりました(かなざわ総合市場では「輝姫」の認定なし。加賀支所では「輝」「輝姫」ともに認定なし)。その後、かなざわ総合市場では石川県知事の馳浩氏、加賀支所では橋本勝寿支所運営委員長により開会が宣言され、「一番推し」の加能ガニ、「輝」の順に初セリが行われました。
初セリの結果、「輝」は石川県内で明日から新たに旅館をオープンする「つる幸」によって、歴代2位となる450万円で落札されました。今回は「輝姫」の認定はなく、姫-1グランプリの開催には至りませんでしたが、歴代2位という高値に会場は大いに盛り上がりました。今回の初セリには、2会場合わせて約30名の買い人が参加し、熱気あふれる幕開けとなりました。

■加能ガニ全体の尾数
かなざわ総合市場 4,499 箱
加賀支所 650箱
中央市場 500箱
合計 5,649箱×6尾= 33,894尾(昨年16,320尾)
■香箱ガニ全体の尾数
かなざわ総合市場 6,775 箱
加賀支所 800 箱
中央市場 500 箱
合計8,075箱×25尾=201,875 尾(昨年179,000尾)
■加能ガニ「輝」の尾数
かなざわ総合市場 1尾
加賀支所 0尾
合計1尾
■蟹-1グランプリエントリー尾数(事前エントリ)
かなざわ総合市場 39尾 (85尾)
加賀支所 10 尾(10尾)
合計 49 尾
■初セリ最高落札額
かなざわ総合市場
加能ガニ「輝」
金額 4,500,000円
落札者 かなざわ総合市場流通課
出荷先 つる幸
※重量:1.76kg 甲羅幅:16.1cm
加賀支所
(「輝」には認定されなかったが最高額で落札されたもの)
金額 500,000円
落札者 やまは水産
出荷先 黒崎BASE
※重量:1.72kg 甲羅幅:16.1cm

■かなざわ総合市場 最高額落札者のコメント(つる幸 主人 竹本啓亮)
なんとしてでも落としたいという気持ちで臨みました。明日11月7日には新たな旅館『つる幸』がオープンします。鮮度もよく、滅多にないほど立派なカニなので、ぜひお刺身でお客様に楽しんでいただきたいと思っています。今回の初セリが少しでも明るい話題となり、被災された方々の希望や能登の復興につながればうれしいです。加能ガニを通して、全国の皆さんに石川県の魅力を知ってもらい、ぜひ訪れていただきたいと願っています。

■輝をとった底曳網漁師のコメント(長栄丸 船長 森下秀和<すず支所所属/蛸島漁港>)
重さもずっしりでキレイで、本当に良い加能ガニだった。震災当時、船団長をしていて、自分の家も倉庫もダメになった。暗いニュースばかりだったが、本当に明るい話題となってよかったし、頑張ってきて報われたと思ったし、これからも頑張って行こうと思えた。世間ではもう能登は元通りになっていると思われているがまだまだ復旧途上。今日の話をきっかけに知ってもらい、石川の魚を引き続き美味しく食べてもらいたい。
■加賀支所 最高額落札者のコメント(黒崎BASE 河西 紀明)
もともとあった店舗を改修して、「KITAMAE BASE」という宿を橋立でやらせてもらうにあたって、地元の水産業を盛り上げていきたいという心で参加しました。色々な関係事業者の方には頑張っていただきましたので、まずはお祝いも兼ねて、この世界一美味しいカニをお店にお越しいただいた方に楽しんでいただけたらと思います。

■Yahoo!オークション「蟹-1グランプリ 連動オークション」について
石川県の漁師たちが自らの目利きで選んだ「一番推し」の加能ガニ(1尾)が、Yahoo!オークション「蟹-1グランプリ 連動オークション」に出品されます。この取り組みは、11月6日の蟹-1グランプリにあわせて開催される、一般の方も参加できる特別なオンラインオークションです。落札金は全額、石川県の漁業復興に役立てられます。
特設ページ:https://auction.lycomm.co.jp/kani-1-01/
【概要】
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主催: 石川県漁業協同組合
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イベント名:蟹-1グランプリ 連動オークション
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商品詳細:「一番推し」の加能ガニ一杯(ゆで)
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出品期間:2025年11月7日(金)~ 2025年11月9日(日)
【加能ガニとは】

「加能ガニ」は、平成18年に石川県内の漁協が一つに合併したことを契機に他県産ズワイガニとの差別化を図るため、県下統一の呼び名として県漁協で決定したものです。石川県沖のズワイガニ漁場は港から近く、漁もほぼ日帰り操業のため、市場に並ぶ加能ガニは鮮度抜群です。日本海の荒波の中、水揚げされる加能ガニは、太い脚身のしっとりとした甘さと濃厚なカニみそが特徴で、その味はまさに絶品です。
【加能ガニ最高級ブランド「輝」とは】2021年~
身がぎっしりとつまった加能ガニの中でも、めったに水揚げされないほどの大きさと、上質なものだけが「輝」とされ、その貴重なカニは全国の高級料亭などに出荷されていきます。加能ガニのうち以下の条件をすべて満たすものだけを市場の限られた目利き人により「輝」に認定します。
<認定基準>
・重さ:1.5kg以上
・甲羅の幅:14.5cm以上
・全ての脚がそろっている
・甲羅が硬く、身入りが良い
・鮮度の徹底(獲れた日をタグに記載)
・資源管理に積極的に取り組んでいる
(法令で定める漁獲数量の上限や禁漁期間の設定、甲幅9cm以上のサイズ規制の他、自主的管理として、ズワイガニの禁漁期間に別の漁での混獲を防ぐため、ズワイガニ漁期外の保護区域の設定や、改良網を用いてズワイガニが網に入らないよう工夫するなど、積極的に資源管理に取り組んでいるもの)


【香箱ガニ最高級ブランド「輝姫」とは】2022年~
石川県産の雄のズワイガニ(加能ガニ)の最高級ブランド「輝」に続き、翌年「おいしかわ県」PRプロジェクトの一環として、2022年(令和4年)新たに設定開始。「香箱ガニ」のうち、以下の条件をすべて満たすものだけを市場の限られた目利き人により「輝姫」に認定いたします。
<認定基準>
・甲幅9.5cm以上
・全ての脚が揃う
・傷がなく色が美しい
・身入りが良い
・資源管理への積極的な取組
(香箱ガニの資源保護のため、カニ漁期以外の禁漁期間での混獲を防ぐことを目的とし、「保護区域の設定」や「改良網の使用」など自主的な資源管理を実施しているもの)


【新たな取り組み:一番推しとは】2025年~

各操業毎に、漁師がその日「一番」と認めたズワイガニを1匹選出し出品する取り組み「一番推し」。一番推しのカニには船名タグ・九谷焼タグがつけられます。漁師がその日一番と思うものを出すため、船により推しの基準は異なりますがどれも自信のある1匹を出します。2025年11月6日にデビュー。
【おいしかわ県PR協議会について】
おいしかわ県PR協議会は、石川県内で水揚げされる四季折々の水産物を県内外に広くPRすることを目的に、石川県漁業協同組合を中心に結成されました。メンバーは石川県漁業協同組合を含む漁業関係者だけでなく、石川県水産課やデザイン会社等、業界問わず案件に合わせて様々なメンバーが参画し、各種PR施策を企画・実行しております。
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