ST8がゲノム編集技術の産業利用へ道を開く!
~新規ゲノム編集因子 “ST8” の日本国内における特許を取得~
1.ST8を用いた研究開発受託サービス
セツロテックでは、ゲノム編集技術を用いた研究開発受託サービス(PAGEs)を提供しています。ユーザーがゲノム編集技術についての知見・ノウハウを保有していない場合でも、セツロテックがゲノム編集による研究開発のサポート体制を提供するとともに、ST8の利用によって事業化へのスムーズな移行をお手伝いします。
2.産業利用可能なライセンシング
自社での研究開発にST8を利用される場合には、ST8のライセンシングにより、事業の新規展開にご活用いただけます。ST8 の開発元であるセツロテックとの契約で、比較的シンプルなライセンス状況下での研究開発実施体制を実現します。
【ST8開発の背景】
ゲノム編集技術を多様な生物種へ適用し、新品種の開発を目指す「ゲノム編集育種」は、世界のホットトピックの1つであり、日々さまざまな開発が行われています。しかし、基礎研究で一般的に使用されるゲノム編集技術CRISPR/Cas9システムは、未だ海外の開発者間で特許紛争が続いており、商用化に必要なライセンスの複雑さや、高額なライセンス費用が、産業利用時のネックとなっていました。
セツロテックは、ゲノム編集技術を「生き物の多様な能力を引き出す」技術であると捉えており、ゲノム編集生物を広く産業界に提供する基盤的な企業へと成長することを目指しています。セツロテックは、誰でもがゲノム編集を実施できるツールを提供することで、できるだけ多くのユーザーにゲノム編集技術を活用して頂きたいという思いから、CRISPR/Cas9システムに替わる新たなゲノム編集システムの開発に取り組んできました。
【特許情報】
・特許番号:特許第7113415号
・登録日:2022年7月28日
ST8は、CRISPR/Cas9システムが持つ課題(特許紛争・特許費用・オフターゲット変異*)を解決する新規ゲノム編集因子です。ST8は、CRISPR/Casシステムで機能するヌクレアーゼであり、Cas9に代替するゲノム編集因子として利用可能です。セツロテックでは、ST8のライセンシングを開始し、対象生物における評価試験からスタートすることも可能です。
*オフターゲット変異とは、目的とする配列以外の箇所に意図しない切断による変異を引き起こす現象のことで、ゲノム編集技術の安全性における懸念点とされています。
【セツロテックについて】
セツロテックは、徳島大学で培った技術とノウハウを基に2017年に創業した、徳島大学発ベンチャー企業です。徳島大学の竹本龍也(代表取締役会長CTO)らは、2015 年に「ゲノム編集マウスを簡便にかつ高効率に作製できる手法」を開発しました(特許6980218号)。また、徳島大学の沢津橋俊(取締役CSO)は、培養細胞で高効率ゲノム編集を実現するVIKING法を開発しました(特許6956995号)。さらに、独自の新規ゲノム編集因子ST8(特許7113415号)を開発し、医療分野のほか、農業や畜産分野において品種改良を高速化する研究開発を進めています。セツロテックは、これらの独自技術を活用し、アカデミア・企業の研究者向けのゲノム編集受託サービスを展開するほか、ゲノム編集生物を広く産業界に提供し、ゲノム編集産業を開拓することを目指すPAGEs(Platform App(lication) using Genome Editing by Setsurotech)事業を展開しています。「徳島をゲノム編集産業発祥地に」というビジョンを掲げ、地域産業に貢献していきます。
◆株式会社セツロテックの概要
1. 商号:株式会社セツロテック
2. 代表者:代表取締役 竹澤 慎一郎
3. 所在地:徳島県徳島市蔵本町3丁目18番地の15 藤井節郎記念医科学センター
4. 設立:2017年2月22日
5. 主な事業の内容:ゲノム編集による研究支援サービスならびに新品種の事業化
6. URL:https://pages.setsurotech.com/
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社セツロテック 担当:竹澤
Tel: 088-633-0233
E-mail:pages@setsurotech.com
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