幹細胞培養上清液による治療薬開発を目指す創薬ベンチャーの株式会社U-Factorが、慶應義塾大学医学部との共同研究により、ドライアイ治療薬に関する特許出願をしました
〜幹細胞培養上清液の製剤化へ一歩前進〜
https://u-factor.com/
2022年2月から始めた共同研究において、ドライアイなどの眼科系疾患の治療剤・予防剤となりえる液剤に関する発明を致しました。社会の高齢化、IT化を背景に、ドライアイの有病率は年々増加し、その有病率は本邦において男性で17%、女性で30%に及ぶと報告されています(A Hanyuda, et al. Ocul. Surf. 2021)。モデル動物を使った実験で、乳歯由来歯髄幹細胞培養上清の涙液量保持効果、角膜上皮障害抑制効果、眼表面の炎症抑制効果が確認され、ドライアイに対する治療・予防剤として特許を出願致しました。
当社では、慶應義塾大学との共同特許出願を通じて、ドライアイなどの眼科系疾患に対する本発明品の製剤化に向けて、開発を進めてまいります。
【特許出願概要】
発明の名称:ドライアイの治療剤又は予防剤
出願人:株式会社U-Factor、慶應義塾
発明者:舒 宇静、堀 圭吾(以上、当社)、佐藤 真理、清水 映輔、小川 葉子、根岸 一乃(以上、慶應義塾)
出願番号:特願2023-121228
出願日:2023年7月26日
【乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液とは?】
幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液で、幹細胞より分泌された大量のサイトカイン(生理活性作用をもつタンパク質)を含んでいます。当社取締役であり名古屋大学大学院医学研究科名誉教授の上田実らが、その有効性を発見しました(M Ueda, et al. J. Craniofac. Surg. 2010, K Matsubara, M Ueda, et al. J. Neurosci 2015)。従来の再生医療では、幹細胞そのものを体内幹部へ直接移植する方法が有効とされていましたが、その安全性の確保が課題とされていました。幹細胞培養上清液の発見により、より安全に幹細胞移植に近い治療効果が期待できることがわかってきました。
【株式会社U-Factor】
設立 :2020年3月
代表者:井島 英博(代表取締役社長)
所在地:東京都千代田区麹町4-8-1
事業内容:乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液によるアルツハイマー型認知症の治療薬をつくり、「アルツハイマー病ゼロ社会の実現」をミッションに、上田実名誉教授が開発した乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液の研究開発を進め、製剤化を目指しています。
【学校法人 慶應義塾】
開設:1858年
代表者:伊藤公平(塾長)
所在地:東京都港区三田2-15-45
URL:https://www.keio.ac.jp/ja/
【お問い合わせ先】
株式会社U-Factor
電話: 03-5357-1580
E mail: info@u-factor.com
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