【東大発ベンチャー】スマート倉庫システムを提供するRENATUS ROBOTICS Inc.が「Microsoft for startups」に採択
Microsoft for Startupsとは
マイクロソフト社が提供し、世界140カ国以上でグローバル展開されているスタートアップ支援プログラム。
独自のイノベーティブなテクニカルソリューションを持つスタートアップ企業の成長促進を目的とし、採択された企業はAzureをはじめとしたマイクロソフト社の保有する強力なテクノロジーへのアクセスに加え、同社のパートナーネットワークを活用した、事業拡大に適した専用のリソースが提供される。
▼Microsoft for Startups概要
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/startups/
RENATUS ROBOTICSの事業内容
RENATUS ROBOTICSは世界初の「ワンストップ梱包」型の自動倉庫システム「RENATUS」を提供している。
RENATUS(レナトス)は倉庫内に建てられた高さ5~20mのラック内において、ラックに敷設されたレール上を専用シャトル「RENATUS SHUTTLE」が走行することでコンテナを効率的に作業者の元へと運ぶ次世代のGTPである。
RENATUSには従来のGTPと異なる点が3つある。
ワンストップ梱包(*4)
圧倒的なピッキング速度
究極の格納効率
特徴1 ワンストップ梱包
RENATUSはコンテナ単位で荷物を輸送するため、ピッキング作業は常にコンテナの中身をピックするのみで完結し、荷物を探す・迷うといった時間のロスやミスが発生しない。
加えて、シャトルが作業者へコンテナを供給するタイミングは全て後述のRENATUS CORTEXにコントロールされており、完全に順立てされている。そのため、作業者はコンテナからピックした荷物をそのまま出荷用の段ボールに繰り返し入れてゆくだけでピッキング・集約・梱包の3工程が1度に達成される「ワンストップ梱包」が可能になった。
*4 ワンストップ梱包:ピッキング・集約・梱包を、1人の作業者で完結することができる新方式の梱包手法。事前の並び替えを不要とするリアルタイムでの順立て出庫が可能な自動倉庫システムとして世界初(当社調べ)
特徴2 圧倒的なピッキング速度
RENATUSは従来の3次元走行型AGVと異なり上下方向へ自走しない。ラック内の各フロアのシャトルが水平2方向の高速移動に特化(4m/s)することで、業界最速の輸送を実現した。
更に、機体およびラックの設計に余計な複雑さが無いため、3次元走行型に比べ故障が起こりづらいだけでなく、価格が非常に安価となった。
加えて、各フロアの外縁部には高速昇降リフトが配置されており、荷物の上下方向への運搬を行う。この昇降リフトの移動速度は従来の3次元走行型AGVを大幅に上回り(4m/s、4m/s²)、庫内搬送を更に高速化している。
これらの高速化によりRENATUSは1時間1人当たり500行以上(*5)のピッキングを実現する。
*5 1時間当たり500行以上:作業員が倉庫を歩き回ってピッキングする際の効率は25行程度であり、約20倍高速にピッキングを行うことができる。
特徴3 究極の格納効率
配車最適化アルゴリズム「RENATUS CORTEX」はシャトル2000台を同時制御できる独自システムである。
ラック内部を数百~数千台のシャトルが走行すると、従来のアルゴリズムではシャトル同士の衝突が多発してしまう問題がある。衝突しない配車計画を実時間で計算するアルゴリズムはまさに最新の研究分野である。
当社は「RENATUS」の開発を通じて独自の配車最適化アルゴリズムを発明し、実用化した。世界初のこのアルゴリズムによって、シャトルは大規模ラック内部において、最短ルートを衝突なく高速移動する。
RENATUS CORTEXの計算結果はローカル5Gを介して各シャトルに伝達される業界初の方式をとっており、機器間の安定した高速通信を実現している。
独自の配車最適化アルゴリズム、新方式の通信環境によってRENATUSはラックの大規模化を可能としている。加えて、バッファ装置やベルトコンベアなどの設備を削減できるため、面積効率が大幅に向上し、コンテナ100万箱以上を1拠点に高密度保管することが可能となった。
今後の展望
「Microsoft for Startups」に採択されたことにより、マイクロソフト社のAzureをはじめとするテクノロジーのサポートを活用し、「RENATUS」の開発を促進する。
開発の面では、日本マイクロソフト社との共同プロモーションや研究開発実積の発表、Azureを活用されている企業様との連携による新サービスの開発や広域連携などを目指す。
資本政策の面では、「Angel List」のクレジット等を活用し、グローバルでの資金調達を加速させる。
「Microsoft for startups」のプログラムを最大限に活用することで、今後、「RENATUS」のシステム導入を事業の基軸としながらも、シャトル群制御アルゴリズムやマテハン機器など、TRUST SMITHグループ独自の製品・要素技術を活かした多様なユースケースに応えるような体制を構築し「物流業界全体の効率化」を牽引できるような存在を目指す。
RENATUS ROBOTICS株式会社とは
RENATUS ROBOTICS株式会社は、東大発AI・ロボティクスベンチャーTRUST SMITHグループからカーブアウトした、EC物流倉庫を中心に完全無人倉庫をグローバルに提供するスタートアップ企業である。代表の大澤は、東京大学の卒業後にTRUST SMITH株式会社を設立し、2022年にRENATUS ROBOTICS株式会社を設立した。
RENATUS ROBOTICS株式会社 (日本支社)概要
社名:RENATUS ROBOTICS株式会社
所在地:東京都文京区本郷4丁目1-1 菊花ビル7F
代表:大澤 琢真
事業内容:次世代型無人倉庫の提供
設立日:2022年2月2日
会社HP(日本語):https://www.renatus-robotics.com/jp/
RENATUS ROBOTICS Inc.(本社)概要
社名:RENATUS ROBOTICS Inc.
所在地:The State of Delaware
代表:Takuma Osawa
事業内容:Establishment of unmanned warehouses and development of associated solutions
設立日:May 27,2022
会社HP(English):https://www.renatus-robotics.com/
<TRUST SMITHグループの各技術のプレスリリースはこちら>
・東大発のAIベンチャーが、人工知能を使った障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000049040.html
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・【東大発AIベンチャー】ロボットが物体を掴む上で最適な位置を検出するアルゴリズムを実用化
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000049040.html
・【東大発AIベンチャー】スマートファクトリーのコンサルティング提供を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000049040.html
・【東大発AIベンチャーTRUST SMITH、研究機関設立】独立研究機関BSAIを設立し、数台~1000台規模のAGV群制御を実現する独自の技術「PYUTHIA」の提供を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000066955.html
■本プレスリリースに関するお問い合わせ
名前:堂本拓磨
メールアドレス:t-domoto@trustsmith.net
電話番号:03-6822-3276
会社HP:https://www.trustsmith.net/
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