沖縄においてヘルスケア課題を解決する医療 x テックのスタートアップ企業「RyuWell(リュウェル)」を設立
認知症や予防医療など高齢化社会における医療と健康の課題解決に向け、琉球大学と沖縄を代表するテック企業が連携し、革新的なソリューション開発に取り組みます
株式会社ビーンズラボ(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:柴田 剛人)および株式会社ライトカフェ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:榊原 喜成)は、琉球大学医学部の教授と協力し、AIとテクノロジーでヘルスケアの課題を解決するスタートアップ「RyuWell(リュウェル)」を8月30日に設立しました。沖縄をはじめ国内およびグローバルな医療課題の解決と沖縄におけるヘルステック産業の振興を目指しています。
1.設立背景
1)ヘルスケア課題の解決に関する高いニーズ
沖縄は1980年代に男女ともに全国一の平均寿命を誇り、長寿地域として広く注目を集めていました。しかし、欧米型ライフスタイルの浸透などの影響を受け、2020年には男性が43位、女性が16位にまで低下しており、予防医療の早急な普及が強く求められています。また、多くの離島を有する沖縄では、医療へのアクセスが大きな課題となっており、オンライン診療の開発と導入が地域社会において極めて重要なテーマとなっています。これらの医療課題は、やがて日本全体が直面する未来の課題ともされており、デジタル技術を活用した予防医療や遠隔診療の課題をいち早く解決し、全国へ展開していくために沖縄は最適な場所であると考えています。
2)新産業育成の必要性
沖縄では、観光やITニアショア以外の産業が少なく、特にコロナ禍において観光業が大きな打撃を受けたことから、新たな産業の育成が急務となっています。その一方で、IT人材の育成は進展しており、県内の高度なスキルを持つ人材が活躍できる産業を創出し、その成長を促進することが強く求められています。
3)優位性
沖縄県には、琉球大学が唯一の国立大学病院として存在し、島嶼地域特有の環境も相まって、住民や患者のライフタイム全般にわたる情報収集やアプローチが可能です。これにより、ヘルスケアソリューションにおいても個別疾患やテーマに留まらず、横断的かつ包括的なアプローチが可能と考えています。沖縄は、医療課題が顕在化している地域であり、課題に対する効率的なアプローチが実現できる場所です。この地域で先進的なソリューションを開発し、全国へ展開していくことが可能だと考えています。
2.事業内容
・スマート遠隔医療ソリューション開発
※こちらのプレスリリースもご参照ください。
“離島医療の未来を変える” 新たなオンライン診療ソリューション!〜スマートオンライン診療システムの開発を開始〜
・デジタルバイオマーカー開発
・予防医療ソリューション
・ヘルスケアデータ関連事業
・教育研修事業
3.設立の思い
私たちリュウェルは、沖縄県および全国のヘルスケア課題に対し、革新的な医療・健康ソリューションを提供することを目指しています。特に認知症分野においては、2020年に約602万人だった患者数が、2025年には約675万人、2050年には約1,000万人に達すると予測されています※1。急速な高齢化の進展の中で、我々は認知症の早期予防と発見により、高齢者の健康寿命を延ばすことを目指しています。リュウェルは最先端のテクノロジーを駆使し、AIを活用した課題解決手法の開発を通じ、より健康で充実した生活を実現します。
※1 厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書」と国立社会保障・人口問題研究所の「令和5年全国将来推計人口値を用いた全国認知症推計(全国版)」より
4.今後の計画
認知症をはじめとする高齢化社会のヘルスケアにおける重要課題を解決しながら、事業化を推進し、沖縄における新たな産業振興に貢献するため、医療・アカデミアとテクノロジーの一層の融合を目指しています。具体的には、琉球大学医学部の研究者が経営陣を迎え、テクノロジー人材が医療職と協力して課題に直接取り組む体制の整備を計画しています。このような取り組みにより医療現場や実臨床に即したソリューションを迅速に開発・提供を目指します。
5.会社概要
会社名 株式会社リュウェル
代表取締役 泉 晃
設立 2024年8月30日
所在地 沖縄県那覇市おもろまち4丁目19−1 ルカフおもろまち4F
ホームページ https://www.ryuwell.com/
事業領域 スマート遠隔医療ソリューション開発
デジタルバイオマーカー開発
デジタル創薬
予防医療ソリューション
ヘルスケアデータ関連事業
研修教育事業
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